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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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この王道が意味するところは、歩くのが易しい近道ではなく、勇者が歩くべき清く正しい本道のことだ。
学問には王道しかない。それは、考えれば考えるほど、人間の美しい生き方を言い表していると思う。美しいというのは、そういう姿勢を示す言葉だ。考えるだけで涙が出るほど、身震いするほど、ただただ美しい。悲しいのでもなく、楽しいのでもなく、純粋に美しいのだと感じる。
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「いいえ、近くだったら、喫茶店なんて入りませんよ」沢村さんは理知的に微笑んだ。
彼女の頭の回転の速さがわかる返答だった。しかも、きわめて論理的だ。
― 254ページ -
浸透圧みたいに、ようやく意味することがじわじわとわかってきた。
― 137ページ
みんなの感想・レビュー・書評
淡々と進むストーリー。確かに“静かな世界”でした。
素直に(そうだよなぁ)と思える言葉が多く、いろいろ納得させられてしまった。
やっぱり森さん好きだなぁ、としみじみ思える作品。
断筆は本当に残念。
帯より「学問の深遠さ,研究の純粋さ,大学の意義を語る自伝的小説」
ん~何だろうこの感じ。
とりあえず,すごく淡々と進んでいて,それでいて飽きさせない。研究している人は純粋に,世俗と分かれて楽しんでるんだろうな。
そして,大学生になる人は読んでみるべきだと思う。帯の通り,学問とか,研究へのイメージは湧くと思う。将来院とか,博士課程に行こうと考えている人には,一読して考えて欲しい。研究者には自殺者が多いらしいから。
人生において尊きものは何なのか
つねに遠くへ飛んでいこうという
森ワールドの本の中でも
読み返した大好きな本
大学でこれから学ぶ人に是非読んでもらいたい。
そして、ただのサラリーマンでも学ぶということを考えさせる。
森博嗣の思想の根幹を垣間見た気がする。
あと何編で作家活動終了だっけか?
森博嗣は自分の人生に影響を与えた作家の一人だと
シミジミと実感できた作品。
「もともと短編として書いたものを長編にまとめました」と、どこかでさらりと森博嗣は言っていたけれど、そんなに簡単に長編にすることが出来るものなのか、と読みながら思った。 短編の方も、読んだのは10年前くらいだろうけれど鮮明に覚えていて、長編で「もう一度会えた」ような気がする。 橋場くんという目を通して、喜嶋先生のひととなりをもう少し深く知れるというか、彼と一緒に呼吸を共に出来るというか。 「研... 続きを読む »
若き日の森センセイを彷彿とさせる、純朴理系学生・橋場くんと、指導教官の助手、喜島先生との交流を描いた青春小説。
概ねホッとするいい話の青春小説です(´∀`*)
理系学部の研究の様子や、マスター&ドクターの論文提出の仕組みが詳しく書いてあり、超文系には資料としてもありがたいですし。
PCの無い時代は、理系の研究はとんでもなく大変だったんだのう~;;
しかしラスト……
・゚・(ノД`;)・゚・
喜島先生が、今もどこかで学問の王道を歩んでいることを願います。
面白かった。
淡々と静かに流れているのだけど
つまらない、という感覚にはならなかった。
研究者になりたかった頃の自分を思い出して
やはりこういう事をしたかったんだな、と
読み終わった後もそう感じた。
最後の数ページ?で色々速度が上がるのだが
それはそれでよいかな。
久々に森作品で満ち足りた時間を過ごせた。
途中暇だった。主人公が勝ち組すぎてうらめしい(笑)
最後、消失感と虚無感半端ない。世界を思わず憎んだ。
大学生から大学院生、大人になる主人公視点で喜嶋先生について書かれたもの。
私は終わり方かあまり好きではないかな。
でも所々、笑えるたり考えさせられたりしました。大学生で主人公と同じ立ち位置にいたらもっと楽しく読めたかなー、とも思いますね。
大学の研究室の話。
研究室の助手喜嶋先生との出会い。学部生から修士、博士として研究に明け暮れる日々。そして大学助教授になって結婚もして、自然と「研究者」から「社会人」になるまでが淡々と語られる。
自分は文系なので、一日中寝る間も食べる間も惜しんで机に向かった経験はない。
これを読むと一回くらい経験したかったな、とも思うし、経験しちゃったらそこから離れられなくなるかもだし良かった、とも思う。
一回くらいとか、そういう気持ちじゃ駄目だ。
なかなか喜嶋先生みたいな人生は歩めないだろうな。
本当に「静かな世界」って感じでした。
『喜嶋先生の静かな世界』読了。
主人公が研究者になるまでの話。
自分の知らない世界でとても新鮮、もっと早く読めば良かった。
結婚式での喜嶋先生のスピーチの締めにクスリ。
研究するって良いな、私ももっと色々な事を知りたい。
-「紙と鉛筆さえあれば、どこでも研究はできるよ」(327P)
読了。
分野は違えど、大学で学ぶ者として、この本は大変胸に突き刺さる内容でした。これからの進路や学ぶという事について改めて考えてさせられました。
主人公橋場君をとおして尊敬する喜嶋先生を描いていますが、ほとんど橋場君の研究観、生活観、恋愛観を表しています。研究者の中でも橋場君は普通で、喜嶋先生は「特殊」だと思います。ただこんな先生はよくいるもので、研究者としては皆のお手本になりますが、なりきれないのだと思います。研究者の価値観をよくあらわした素晴らしい小説だと思います。
期待して読んだが、いまいち。この内容にこのタイトルは合わないと思う。
ある感情に至った理由が非常に曖昧だ。凄い、感動した、そんなに簡単に済ましてしまうのか。概略で想像力を膨らませてくださいということなら話は別だが・・。
人生をある時期に本にしたら、時間の濃淡はこの本のようになるんじゃないかなと思います。どうでもいい授業や出来ごとは一行も書かずに、大事な先輩に出会ったときや、ガールフレンドができたときのことや、先生と酒を酌み交わしたことや、そういったものの記述が長くなる=その時間は長く覚えているものだと思います。
人格形成期の希望と不満(10代~20代前半)、社会の中での位置が見えてくる喜びと不安(20代後半から30代前半)、そのまま働いた末の得たものと失ったものの悲しみ(40代~50代)、それぞれにおいて読むと、またその時々に感じるものが違うように書いているような印象を受けました。なので、また10年後に読むように本棚に取っておこうと思います。
学問には王道しかない。それは、考えれば考えるほど、人間の美しい生き方を言い表していると思う。美しいというのは、そういう姿勢を示す言葉だ。考えるだけで涙が出るほど、身震いするほど、ただただ美しい。悲しいのでもなく、楽しいのでもなく、純粋に美しいのだと感じる。そんな道が王道なのだ。
(P.211)
「変だよね。そうやって、心みたいな言葉を持ち出さないといけないっていうのが、もう変だよね。みんなが変なんだよ。数式を一生懸命考えてる人って、みんなのことを認めているのに、人間の心がどうこうって言う人は、数式を考えている人を認めないじゃない。他人を認めない人の方が、人間として、なにか欠けているじゃない?」
(P.281)
最近の森博嗣作品で一番好き。短編集のまどろみ消去の「キシマ先生の静かな生活」をベースにしたもの。本は手元に残さないので売ってしまったが、また読みたい。

「学問には王道しかない」。勇者が歩くべき清く正しい本道。美しいとはそういう姿勢だと、純粋素朴な追求をする科学者たち。
若き日の熱い思いを絶やすことなく継続することの困難・・。美は一瞬にある。
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