- Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062167055
作品紹介・あらすじ
オレと公平は、小学校時代から無敵の存在だった。中学に進学してからもその「絶対的な力」を誇示したまま、二人でおもしろおかしくやっていけるはずだったんだ。それなのに-。最強中学男子の青春を描く会心作。
感想・レビュー・書評
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「死ぬなっつーの!」の油性マジック言い切りのエピソードはいいなあ。
この手の小説の主人公はどちらかというと、いじめられていたり、孤立していたり、もしくは落ちこぼれていたりする子が多いんだけど、それも確かに重要なんだけど、私としては、「そうじゃない子もいたのに」といつも歯がゆく思っていた。
こういう、ちょっとだけ上の方にいる男の子の他愛も無いやりとりがとても楽しかった。
そして、タイトルの意味がラストでわかる。
胸の奥がつんと痛くなるようなラストだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
何か起きるかもしれない、何か変わったことが起きてほしいと思いつつ過ごす、中学校時代の何気ない日常。メインのテーマが一本通っていてそれに沿って展開するのかと思いきやそうでもなく、あちこちへどんどん飛び移っていく感じ。でも子どものころって興味の対象がコロコロ変わっていって、実際そういうものなのかもしれない。大きな事件も子どもなりのとらえ方で消化して清々しくさえある。同年代(あるいは小学校高学年くらい?)の子どもが読むと感じるところが多いのかもしれない。
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2人揃ってイケメン、スポーツも勉強も出来て発言力もある無敵の最強コンビだった亮太と公平
ところが中学に入った途端公平がUFOと交信する電波キャラになってしまい…
同じ団地で育った少年たちの物語。自分の信念がしっかりあってそれにまっすぐな子達ばかりでとてもかっこいいです。
ひとつふたつ年が違っても先輩後輩ではなくあくまで友達!って関係もすごく素敵でした -
無敵の中学生男子が同じ団地に住む親友や先輩とつるんでなんやかんやするおはなし。
主人公とその親友は人気者で周りに大きな影響力があって、それを自覚していて、気に入らないと感じること(例えばクラス内のいじめ)を潰して生活している。けれど、無敵に思えた自分の立ち位置でもどうしようもないことがあると気付きながら大人に近づいてゆく。
タイトルのUFOに関しては序盤で片付いたかと思いきや最後まで繋がっているので、うまいなと思った。
(元)彼女だったりクラスメイトだったり女の子もちょこちょこ出ては来るけれど、話の大筋はあくまで男の子たちだけのコミュニティが描かれていて、一人ひとりのキャラが面白く、現実の中学生男子がこんな感じかどうか女の私にはわかりませんが微笑ましく愉快な一冊でした。 -
イケメンだらけの団地ともお。映像化すればとても需要がありそう。
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7
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2014年2月14日
装画&扉絵/平沢下戸
装幀/城所潤(Jun Kidokoro Design)