胸さわぎのクルーズ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 74
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062167093

作品紹介・あらすじ

名門・桜花女子大の学生寮で同室だった三人が久々に同窓会で出会い、一緒に旅行でもしようと意気投合。決めたのは、豪華客船「ドラマ・オブ・シー号」での北海道・ロシア・中国をめぐる旅。誕生日が来ればみな六〇歳という三人にとって、それぞれの過去と現在と、家庭を持ちながらも、日常から解き放たれたクルーズは、これからの素晴らしき人生を予感させる、出会いや事件の連続だった!船内でのロマンスやピンチを乗り越えた三人、さあ、どうなる、これから。

感想・レビュー・書評

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  • 60歳を目前に大学の同窓会で久しぶりに会った、かつて同じ寮に住んでいた3人組が意気投合して、10日間のクルーズに参加。

    一人は家庭持ち子ども3人で、真面目だけが取り柄の趣味もない男性と結婚してしまい、老後、家で一日中寝転がって食事を待つだけの夫と暮らすことを考えるたび憂鬱になってしまう秋葉倫代。
    一人は離婚後、妊娠が分かり女手一つで娘を育てるも今後に不安を抱き、2年前に自分の好みではなかったが小さな会社の経営者で持ち家があるという理由で結婚した水上万智子。
    著名人と結婚し、子どもなしで贅沢で優雅な生活を送っていたがその夫を事故で亡くし、贅沢な生活が抜けずあれよあれよという間に財産が目減りしてすっかり贅沢どころか、毎日の生活も大変になってきた古谷容子。

    かつての友と昔を懐かしみ今を楽しもう!と旅行に出かけたはずが、船内で知り合った男性たちと会話を重ねていくうちに、もう一花咲かせたい、輝きたい、と思うようになっていき、友人がいい雰囲気になると羨んだり焦ったり。
    旅行後半になればなるほど、いま現在身を置いている非日常世界のあとに待っているだろう現実生活とのギャップに焦りが見えます。

    3人3様に60を目前にこんなにも焦りもがいて、そんなにも女性の60歳のラインは『女』としての自分を意識させるものなのか、と頭をひねってしまいました。

    まだまだ先(と思っている)の60歳。
    自分はこんな気持ちにはならないような気がするけれど、10日間もの非日常空間に身を置くと、気持ちも変わってくるのだろうか。

    最後の最後で小さな幸せをつかみそうだった容子の、下船後の容態が気になります。

    ※ 豪華船クルーズに憧れていたけれど、その参加者のほとんどは、時間やお金にゆとりのある高齢者が多いのですね。

  • 2021.2.18-380

  • 表紙の絵を見て30代くらいの女子旅かと思って読んだら間もなく還暦の人の話し。パワフルなのはすごくいいと思うけど、女の部分が強すぎてちょっと引いてしまった。でも船旅は憧れるので船内の様子やツアーの話しなどは面白かった。

  • 大学の同窓生、今は60歳手前の女友達3人で、十日間の日本・海外クルーズに出かける…。という話。
     今の50代ってエネルギッシュだなー。何もかもまだあきらめてないなー。登場人物にはあんまり共感できなかったけど、豪華客船の様子が描かれていて、そっちを楽しんだ。

  • 2014/8/4 読了

  • こんな59歳はいやだ

  • 還暦手前の女性3人が出かけたクルーズ旅行。「エキサイティング」な体験を求める彼女たちに降りかかる、不穏な出来事を描く物語。ときどきサスペンスな雰囲気もあるけれど、全体としてはまったりとした印象かも。
    60歳はもう老人なのか、それともまだまだ若いのか。昔ならいざ知らず、現代では微妙な心地の年代。しかしどう生きるかは本人の気構え次第なのかも。いろいろあっても彼女たちのように、強く楽しく生きたいものです。

  • 胸騒ぎのクルーズっていうから、女三人組が参加っていうから、てっきり独身の若い子が自分にご褒美旅なんだとばかり思って読み進めてたけど、三人とも還暦を来年に控える女子大時代の同級生だった。一人は最近再婚して引きこもりの娘がいて、一人は夫に先立たれて独身、一人は夫と子供が三人、孫もいる。クルージング中、女子ィならではの見栄はりや昔の主従?関係が見え隠れしたりして、頭の中も会話も今の自分たちの年代と、いやもっと20代の頃とも全然変わらない気がして、なんども「え、59歳ですよね?」と確認してしまったりして。そんなものかもしれない。自分だって今の年齢がぜんぜん実感ないように、59歳になってもそんなものかもしれないね。

  • おもしろくなかった。
    途中、とゆーより殆ど前半から読み飛ばした。

    ちょっと詐欺だろ、と思う。
    表紙と題名みたら、仲良し三人組が旅先で殺人事件に遭遇!
    ってなユーモアミステリーを期待するじゃん。
    それが、いきなり還暦前のかつての友人三人組、であれ?
    っと思う。
    表紙の三人組59才なの?ありえん!
    そして三人それぞれの視点が入れ替わり立ち替わり
    クルーズでの日々を語るんだけど、
    これが仲良し三人組、どころか・・・・。
    それでもなんか事件でも起こるのかと思って、
    なんとかストーリーだけは拾ったんだけど、
    最後の最後まで・・・・・。
    これってこの年代の人が読んだら共感とかするのだろうか?
    うーん。
    まあ、とにかく、なんか読んで損したって感じ。

  • 女60歳ってこういう感じなのかな~
    自分もそうだったら、やだな~

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