ジョン・マン 波濤編

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062167697

作品紹介・あらすじ

わずか十四歳。寺子屋にも満足に通えなかった貧しい漁師が鎖国日本から身ひとつで漂流。初めて西洋文明(アメリカ)の中で暮らした日本人となり、初めて欧米の高等教育を受けた日本人となり、初めて世界の大洋を巡った日本人となり、ゴールドラッシュのカリフォルニアで金を掘り、唯一、自力で帰国を果たした日本人漂流民となった。帰国から二年後、あのペリー艦隊がやってくる。この男がいなければ、日本は植民地になっていたかもしれない。土佐に生まれた作家が渾身の筆で描く、郷土の先達、中浜万次郎ことジョン・マンの奇跡の生涯。

感想・レビュー・書評

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  • こちらの作品、ブクログ登録日は2014年12月13日ですが、レビューを書いていなかったので、本日(2021年7月29日)書きます。

    著者、山本一力さん。
    どのような方かを、ウィキペディアで確認しておきます。

    山本 一力(やまもと いちりき、本名:山本 健一〈やまもと けんいち〉、1948年2月18日 - )は、日本の小説家。高知県高知市生まれ。東京都立世田谷工業高等学校電子科卒業。


    こちらの作品は、

    ・ジョン・マン〈波濤編〉(2010年12月、講談社)
    ・ジョン・マン2〈大洋編〉(2011年12月、講談社)
    ・ジョン・マン3〈望郷編〉(2012年12月、講談社)
    ・ジョン・マン4〈青雲編〉(2013年12月、講談社)
    ・ジョン・マン5〈立志編〉(2015年6月、講談社)
    ・ジョン・マン6〈順風編〉(2017年6月、講談社)

    と続きます。


    次に、こちらの作品の内容を、適当なところからコピペすると、

    わずか十四歳。寺子屋にも満足に通えなかった貧しい漁師が鎖国日本から身ひとつで漂流。初めて西洋文明(アメリカ)の中で暮らした日本人となり、初めて欧米の高等教育を受けた日本人となり、初めて世界の大洋を巡った日本人となり、ゴールドラッシュのカリフォルニアで金を掘り、唯一、自力で帰国を果たした日本人漂流民となった。帰国から二年後、あのペリー艦隊がやってくる。この男がいなければ、日本は植民地になっていたかもしれない。土佐に生まれた作家が渾身の筆で描く、郷土の先達、中浜万次郎ことジョン・マンの奇跡の生涯。


    ●2023年2月8日、追記。

    聖教新聞の名字の言によると、

    ジョン万次郎、アメリカから帰国する際、半年余り、琉球に滞在していたそう。
    当時の日本は鎖国中で、帰国には命の危険があった。

  • 中浜万次郎を描いた歴史小説。
    面白かった。
    3部作の第1弾ということで、話の進みは遅かった。
    しかし、決して退屈ではない。
    人物の魅力がじっくり描かれている。
    日本とアメリカの、船の構造や、生業についても描かれ、感情移入は充分。
    早く続きを読みたくなるラスト。
    http://koroppy.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-e999.html

  • ジョイマン?

  • 昔の人たちって、よく生きてきてくれたよね。万次郎のお母さんの優しさや必死さって、胸を打たれます。現代の貧しさとは違うのかもしれないけど、本当に貧しかったんだろうな。その境遇を知って、より万次郎の聡明さが光る。

  • 万次郎が遭難した。どんな事が起きるか、期待している。

  • 土佐の足摺岬にほど近い漁村で生まれた万次郎。乗り組んでいた漁船が遭難して仲間全員5人と共に沖ノ鳥島に漂着する。一方、米国東海岸ニューヘブンからは、ホイットニー船長率いる捕鯨船が、南米ホーン岬を大きく廻りハワイを経てジャパングラウンドと呼ばれる日本の太平洋岸から600キロの漁場を目指していた。ものがたりは、漂着した万次郎達が捕鯨船を見つけたところで終わる。早く続きを読みたい。

  • 文体に慣れ、すぐに読むペースが上がった。土佐弁楽しい。

  • マンジロウが漁にでて遭難するまで、ハウランド号がジャパングランドにきて救助するまで。

  • 平易な文体で一気読み。改行も多い、大変わかりやすく親しみやすい内容。中学生でも読めるかも。いや、そのくらい若い人たちが読むといろいろ感ずることがあるだろう。青年よ大志を抱け~

    ジョン万次郎を知ったのは中学校の英語の教科書で。1970年半ばの開隆堂のテキストであった。いろいろな疑問があったのも確か。英語を話せない人がどうやって意思疎通したのだろうか。なんでアメリカの船が日本のこんな近くまで来てたの?とか、まんま中学生の疑問を持ったまま大人になってしまって、今ようやっと疑問がいろいろと氷解していき、さらにいろいろなことを小説は教えてくれる。だが、また別な分からないことがいろいろと増えてくる。困ったもんだ。

    登場人物たちがみなヒューマニティあふれる魅力的な人ばかり。日本人五人はお互いを貴び、年長者は若輩を慮る。船乗りたちもそれぞれの歴史があり、救助された異国人に厳しい態度をとる鍛冶屋3人、彼らのその理由もちゃんと理路整然と説かれている。船の上層部の人間たちも争いを避け思慮深く乗組員たちを見ている。

    物語中の食べ物の描写は秀一。たぶん、船乗りたちにとっても食事は一日のとても楽しみな時間であったのは言うまでもない。日本の寒村の漁師たちにとって、米国人のカロリーたっぷりの食事はまさに驚きだったろうな。ベーコンエッグがたまらなくおいしそうで、思わず朝食に食べてしまった。もちろんカリカリベーコンのタマゴ両面焼き。白く膜がおおっている目玉焼きである。

  • 2010.12.31 発行 万次郎が遭難し、ホイットニーフィールド船長に救われるまでの話 「どんこ、大事にするき」万次郎が口にしたのも、これだけだった 志をと万次郎の別れのシーンにジンと来た 志をが口にした別れが別れの言葉は短かった。言いたいことは山ほどあったろう。が、喉が詰まり、言葉がでなかった

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著者プロフィール

1948年高知市生まれ。都立世田谷工業高校卒。旅行代理店、広告制作会社、コピーライター、航空関連の商社勤務等を経て、97年「蒼龍」でオール讀物新人賞を受賞。2002年『あかね空』で直木賞を受賞。江戸の下町人情を得意とし、時代小説界を牽引する人気作家の一人。著書多数。

「2023年 『草笛の音次郎』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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