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この作品からのみんなの引用
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(日本郵政での検証結果で)指摘された本質的な問題は、「丸投げ体質」による調達のムダだった。調達のムダとは、取引業者に調達内容を説明する際の「業務用件の定義」があいまいだということだ。言葉を変えれば、発注内容を詳細に詰め切れていないのである。
― 240ページ -
(三木谷氏に)比べて今の大企業の経営者達はどうだろうか。若い経営者の活躍を冷ややかに眺め、未だに財界活動がお好きな経営者が多いが、いまどき財界ないの仲間だけで話をして一体何の意味があるのだろうか。
― 211ページ -
我々の最大の競争相手は、他行でも外国金融機関でもない。それは、時代の変化だ。そして、その中で変化し続ける顧客のニーズやウォンツとの競争だと思う。真正面から取組み、それを先取りする形で対応しなければならない。変化とは、変化に会わせて自分を変える。自らの確信が常に求められている。過去の成功体験にこだわっていては対応出来ない。新風の期待になどまだどこも応えていない。私は皆さんとガッチリとスクラムを組んで、真先にこの期待に応えていきたい。
― 189ページ
みんなの感想・レビュー・書評
正直、あまり好きではない(と思っていた)人の自叙伝であるから、また自慢話満載かと思って読み進めたが、正直面白かった。
当時マスコミに書かれた出来事の事情、時の判断がどういうプロセスでされたのか、すべてが事実ではないかもしれないものの興味深く読めた。
「スピードこそ付加価値、競争力そのもの」、「決断を下すに当たって80%の検討で踏み出す勇気を持て!」という言葉は今に生きるビジネスマン、特に管理職には響くもの。
一方で、日本の政治家(や)のアホさも良くわかる書籍でもあった。
安宅産業救済やイトマン事件、SMBC合併や郵政民営化に直接か関わってきた著者の回顧録。前半は現代日本経済史の一節にもなりうる内容だが、郵政民営化については正に現在起こっていることが題材であり興味深い。ビジネスの論理で最適なはずの結論も、政治の世界で覆ってしまうことの不可解さ、無念さが伝わってくる。
ついに借りてきました。我があきる野市の図書館でも大人気で何人も予約が入っていて、一昨日やっとゲットしました。これから読みます。
読みました。読みました。西川氏は数々の企業問題に絡んでいたのですね。ただ、やっぱりというか残念というか少し言い訳みたいな正当性を主張しているような部分が少しあって、第3者の見解も聞かないと真実が見えないね。
住専問題、安宅産業の倒産、メガバンクの誕生、郵政民営化と、知っている言葉ばかりだが、当事者として関わっている人の、一側面ではあるもののリアルな内容。
マスコミがいかにいい加減か、新聞紙面上から何を読み取らねばならないかなどを考えさせられる。
畑違いだからこそ面白い。
かなり生々しい回顧録。一気に読み終わってしまいました。銀行の存在意義をちゃんと意識し、その原則に常に従う生き方は、なかなか出来ないと思います。
自分の父親が銀行マンであるせいか、余計読み入ってしまいました。
自分が期待したこととは若干の違いがあった。
ただ銀行のエリートが任されてきた仕事をかいま見ることができた。
たたき上げの営業畑とおもっていたかつての頭取は、異例のキャリアでかつ、学業も天性の才能を感じさせるかたであった。
優等生のレポートを書くのでなく、結論を明快に述べること、そういった重要性を説いている。
また部下の教育ということも上に立つものとして求められるものである。
銀行のエリートが歩キャリアは決して華やかなものばかりでない、特に難しい時代を生きれば生きるほど。
自分がどういった道を任されるか分からないが、着実に進んで行きたい。
・日本国の激動の近代~現在の経済・金融の流れが良く判る。
・本の一章ごとに、そこから受ける内容や印象がまるで異なる。
・氏のお人柄が謙虚で人格者であると感じた。それ故に現代的なビジネスの変化にも即対応できたのであろう一流の経営者。
・本の中盤以降になると非常に現代的内容。
・やはりマスコミ及び政治家の発信は真に受けてはいけない。
・人生のテーマは終盤まで生き抜いて初めて一貫したものが浮き出てくるのかと。
・非常に損な役回りを受けられている印象だが、真の人格者、善人が故。
・郵政民営化には諸説あるが、氏に関しては発展と利他の意識で邁進して来られたという事が理解できた。
・読み終えて、その凝縮された、落ちついた、重厚感ある内容と比べ、本の装丁や帯が大袈裟で的外れに感じてしまった。
世代のせいか、金融・商社・マスコミ・ゼネコンは金儲けしかしない悪の枢軸だという偏見が未だに抜けないので、それではいけないと思って読んでみました。
前半もさながら、郵政民営化の立て直しの時の不適切な調達・非効率業務・縁故採用・杜撰な監査など、経営効率化の先進的な模範企業だった住友銀行とは対極の位置にあるような銀行を負って建てなおす様が印象的でした。
コスト意識のない同僚の教育に悩んでいたけど、世の中にはこういう民間の原理が通用しない部類の人間が存在すること、粘り強く意識改革させることによって別会社に生まれ変わらせることができるんだと思い、もう少し頑張らねばと気を引き締めました。
稲盛和夫のJAL再建の手記とかもこんな感じになるのかしら。
C0036 日本郵政では、さんざん叩かれましたが、西川氏の言い分が読めます。失礼ながら、面白かったです。編集がかなり手を加えたのか、間にゴーストでも入っているのでしょうか。郵貯と全銀のコード体系が違うのは、象徴的かと。鉄道のレール幅、電気の周波数。中央集権のくせに、仕切りきれない残念さがなんともです。「民僚」っていいですね。これから使わせてもらいます。
不良債権処理と郵政民営化に奔走した著者の仕事人生が、そのときの感情や考えを織り交ぜながら描かれている。正解のない問題から逃げずに、決断を繰り返していく著者の姿がありありと浮かんできて、一気に読み終えた。
最も大切なことは、明快な結論である。
リーダーシップとは、直面する課題から逃げないことである。
(本文より抜粋)
逃げたくなるような問題に立ち向かい、決断を下してきた著者の言葉だけに、心に残った。
歴代のメガバンクの頭取の中で、著者は間違いなくスターだったんだと思う。それを裏付けるべく、本書で語られる不良債権処理におけるリーダーシップ、決断力は本当に凄い。簡潔に要点を話す、スピードを意識しつつも、慎重に熟考を重ね物事を進める、このような仕事ぶりは、見習うべき所が多い。といっても中々真似出来るものではないが。。最終章では郵政公社問題で政争に巻き込まれてしまった事に対する悔恨が滲み出ていた。
バブルのあたりが飛ばされていて、やや期待外れ。郵政改革のあたりよりもそっちを期待していたのに。やはり触れたくないということか。
安宅産業処理、平和相銀・イトマン事件、磯田一郎追放、銀行大合併、UFJ戦奪戦、小泉・竹中郵政改革…。数々の不良債権と戦い、『不良債権と寝た男』とまで言われた筆者がつづる壮絶な仕事人生です。 僕が西川氏について覚えていることは郵政の社長を辞任する際の非常にいらだった様子の会見模様でした。それが本書を読むきっかけになったといえばなったのですが、一読して日本の経済史を揺るがした事件。安宅産業処理... 続きを読む »
元三井住友銀行頭取であり、後の日本郵政の社長でもあった西川善文さんの回顧録で、素晴らしく読み応えがあった。
経営者、リーダーとしての苦悩も語られている。
苦難から逃げなければ部下は必然と着いてくる。
闇の部分も記されているのだが、住友銀行の天皇と言われた磯田氏の退任の件や三井住友銀行としての再スタートなど、キーパーソンの実名での登場も興味深い。
読んでよかったなと思える本でした。バブル後の不良債権の後始末に関する部分は、自分自身の様々な思い出とともに懐かしく読みました。西川さんてこういう人だったんですね。書いていることに迷いがないし、固有名詞もポンポン出てくる(大丈夫?)ので、読んでいて痛快でした。最後の郵政民営化に関するパートで、政治家とマスコミの馬鹿さ加減に胸くそが悪くなり、星4つにしました。【2012年7冊目】
住友銀行の元頭取である西川氏の自伝。イトマン事件、安宅産業破綻といった戦後日本経済史に残る事件の、生々しい裏側が見えて大変面白い。本音で文句をぶち撒ける様な、忌憚無き書きっぷりが、逆に好印象。( 特に郵政公社総裁になってからの政治との軋轢)
最大の競争相手は、他行でも外銀でもなく、時代の変化!変化に合わせて自分も変える。
それにしても、ラストバンカーってすごい名前。かっこ良すぎる。そのあとのバンカーは何を目指せば?というわけで、セイ・ファイナルバンカー!!
リーダーシップとは何か。
そして政治の恐ろしさについて考えさせらる一冊です。
無知と厚顔を特徴とする政治家の恫喝は、
その政治家に投票している民衆の声の代弁であることを
考え合わせると、人間の性の恐ろしさを感じます。
そしてマスコミの事実捻じ曲げ・煽り報道も
そのようなセンセーショナルな「事実」を見たいと望む
人間の願望に応えているという点で、
マスコミは合理的に行動しているとも。
西川氏は強烈な個性で毀誉褒貶の激しい人物ですが
報道だけでは見えにくかった生の本人の回顧録として
たいへん興味深く読めました。
決して金融だけの話では無く、日本戦後史と人間の恐ろしさも
垣間見れる好著です。ぜひご一読を。
同業者には楽屋ネタ的な話も多く面白いかも。しかし結局は西川さんの鬱憤晴らしに付き合わされた感じになる。
橿原出身なんですね。「スピードとは他のどんな付加価値よりも高い付加価値だ」「合理性と現実の間で悶々としながら」「決断を神ではないただの人間の集団がしなければならない」すごいな、感動した。73歳のおじいちゃんなのに迫力が!!

安宅産業、イトマン、住専、そして郵政民営化。著者が関わってきた問題案件を振り返った本。郵政が1/3程度を占める。
内容は報道等で明らかになっていることが大半だが、70、80年代以降の銀行業界(特に不...






