実録!「米作」農業入門

著者 :
  • 講談社
3.90
  • (2)
  • (5)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 49
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062168212

作品紹介・あらすじ

米作りは面白い。6年やってつかんだ農業のススメ!雑誌編集長と農家の2足のわらじを履く男が試算&収支の現実データを初公開。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とても面白かった。米作ってのを教科書的に説明してくれる本はいくらでもあるが、正直ふわふわしてわからない。
    ただこの本は実際の出来事をベースにしているため、具体性しかなくとても米作について勉強になった。
    これ以上知りたいなら「自分で試せ」その一言ですね。

  • 農業生産法人「自遊人ファーム」の設立から米作りまで、農業と雑誌の二足のわらじで取り組む米作りの記録。

  • 稲作の現実がよくわかる。
    偏った意見ではなく多角的に農業を捉えて、切り拓いていく姿がかっこいいと感じた。

    損益に関わる試算もためになった。

    このように本気で農業をする人が増えたらおもしろい日本になる。
    絶対なる。

  • もともと雑誌に連載された記事を書籍化したためか、文章の合間に作業風景を撮った写真だけのページが挟まり非常に読みづらかった。小さい上に白黒の写真を時系列にタイル状に並べるのは、作者の熱意なのか、それとも単なる自己満足か?「棚田は見るものであって、自分でやるものじゃない」と最後に嘆息する従業員の苦労にもっとスポットを当てた写真を、文章中に挟めば効果的だったかもしれない。

  • 日本の食、安全な食への拘りが高じて、編集部を日本有数の米処である新潟県魚沼に映してしまったという雑誌「自遊人」。その編集長である筆者は、5年にわたる米作りの経験を経て、ついに「農業法人」として事業としての米作りを開始する。

    休耕田を貸借することの難しさ、山間の不自由な田んぼでの作業効率の悪さ、無農薬という拘り…。様々な問題が山積みである。

    そんななかで悪戦苦闘しながら米作りを行う編集部員たち。

    全く採算が合わないなか、日本の農業の問題点をさらりと抉り出し、
    新たな提言をしてくれています。

  • 自遊人 という本を出版している出版社が
    本社を新潟県に移し
    奥深い休耕地をかりうけ
    米作りをはじめます

    いろいろなノウハウの必要な
    米作りに挑戦しますが
    なかなか順調に進みません

    そんな活動の様子が詳細に報告されています
    しかし、もうけるのはとってもむずかしい
    とかんじました

  • 農業に興味があるというわけではないけど、勉強になる一冊。農業もビジネスもこれからの考え方は基本、同じと実感。

  • 「自遊人」の活動ぶり、羨ましいです
    以前から時々愛読していた「自遊人」で知った本です。最近はTPPや限界集落の話を通して、都会人でありながら日本の農業の復活に関心を寄せていましたので、「自遊人」がこんな活動をしていたことを知って感心しました。さすが、実際に農業をやってみた人達の話は迫力が違います。

    農業を取り巻く問題は実に複雑で多岐に渡っており、減反制度、戸別所得補償制度、基盤整備事業、特別栽培(減農薬)、新米の収穫時期、農地集約、六次産業化などなど。これらの問題のほとんどが矛盾点を孕んでいて、現場ではどのような反応になっているのかがリアルに描かれています。コメの生産コストも細かく開示されていて、もしTPPになった場合に海外の低価格米に対抗するために、日本で徹底的に農法改革を取り入れてコストを下げた場合のシミュレーションまで登場します。

    この会社には日本の農業を強くするんだ!という信念があって、だけど一気にドラスティックなことはできないことをちゃんと理解して、だから全国の美味い農産物のブランディングのサポートから始める、という地に足の着いたコンセプトは、素敵だと思います。そんなこんなで、「自遊人」のワクワクする活動ぶりは本当に羨ましく、私も仲間に入りたい!と思ってしまいました。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

岩佐十良
1967年、東京生まれ。1989年の大学在学中にデザイン会社を創業し、1990年、リクルートの学生向け雑誌『Kiッカケ』創刊時に編集者に転身。2000年、雑誌『自遊人』を創刊。2004年、東京・日本橋から新潟・南魚沼に会社を移転。2010年から雪国観光圏で「雪国A級グルメ」をスタート、プロデューサーに。2014年、新潟大沢山温泉に『里山十帖』開業。2018年に『商店街HOTEL 講 大津百町』(滋賀県大津市)、『箱根本箱』(神奈川県箱根町)、2020年に『松本十帖』(長野県松本市)を開業。2016年〜18年、2021〜22年、グッドデザイン賞審査委員。2017年、『Forbes JAPAN』の「地方を変えるキーマン55人」に選出される。2019年に開催された新潟県・庄内エリア デスティネーションキャンペーン「日本海美食旅(新潟・庄内ガストロノミー)」では総合プロデューサー就任。その後「新潟県観光立県推進行動計画検討委員会」座長、「新潟ガストロノミーアワード」総合プロデューサーを務めるなど、新潟県のガストロノミーツーリズムを牽引する。多摩美術大学客員教授。武蔵野美術大学客員教授。

「2023年 『元リクルートのすごいまちづくり3』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岩佐十良の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×