師匠は針 弟子は糸

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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062168779

作品紹介・あらすじ

「この人の弟子になる!」高校生の決断はアッという間だった。師匠志ん朝が逝ってはや十年、ひたむきに走る噺家稼業。一年間の「ケータイ日記」併録。

感想・レビュー・書評

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  • ケータイ日記以外よんだ

  • コーヒー、鰻、立ち食い、鮨、あとラーメンも好きみたいやな。そうそう、噺家らしく酒も。稽古をするのはカラオケボックス。技術も大切だけど、幅がいるってことですかね?芸の道は自ら拓くモノのようです。でも、それはどんな職業、人生でも一緒かもしれない。

  • 2001年師匠が亡くなったとき、悲しみとは裏腹に開放感をおぼえたんだそうである。寄る辺を無くしたとか、迷子になったようとか言わなくてもいいけど、開放感かぁ〜 それだけ偉大な師匠だったということか今更ながら。でもそんな不遜な思いへの償いのごとく、その後の志ん輔は稽古に打ち込んでいく。自ら立てた目標に向かって。弟子であり師匠ともなって、今と昔の違いに怒り落胆しながら自分に課した努力は怠らない。志ん五が亡くなって古今亭は貴方にかかっている。日々精進しがんばっていただきたい。

  • 弟子の目からみた古今亭志ん朝といった内容を期待していた本だったがさにあらず(『よってたかって古今亭志ん朝』のようなものを想像していた)。

    量的に言うと本書の大半を占めるのは「志ん輔のケータイ日記」。好きな噺家ではあるが、想像とのギャップに少々がっかりした。

    ただ「日記」を読んでみてびっくり。「あれ、それは話しすぎなんじゃないの」というところも多くあり、そこから「噺家」の振る舞いや、もちろん古今亭志ん輔の「あり方」がわかる本になっている。

    今をときめく大真打のひとり。その人の「あり方」を身近に感じることができて面白い本だと思う。

    # 昨日、志ん輔がトリをつとめる池袋演芸場で本書を探している人がいたが、同書にはまだ置かれていなかった。

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著者プロフィール

(ここんてい・しんすけ)
本名・大塚秀夫 1953年東京生まれ。1972年入門。二つ目時代からその実力は折り紙つきで、師匠の前名、古今亭朝太を名乗る。1982年から99年まで17年間にわたって、NHK『おかあさんといっしょ』にレギュラー出演、ぬいぐるみのヘビ君、ブタ君と名調子の掛け合いで、子どもとともに父母にも人気を博した。創作のシェークスピア落語も好評。落語協会理事

「2011年 『師匠は針 弟子は糸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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