カエルの歌姫

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 137
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062170123

感想・レビュー・書評

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  • 誰しも他の人には見せられない、見せたくない内面があって、仮面をかぶっている部分もあると思う。思春期ならなおさら。自分を理解してくれる真の友人と出会えることは幸せだ。

  • 装画/丹治陽子
    装丁/田中久子

  • 今時の要素が可愛かった。

  • さすがにここまで対象年齢が低いと感情移入は難しいところがある。
    でもまあ、たぶん中学生にはよい小説。流之介がいい奴すぎるところも、ルパンファンとしては次元を髣髴とさせ、好感が持てる。

  • 小学校の先生がもし、女の子に生まれたらおしゃれしてみたかった、そういっていた事を思い出した。女の子ってある意味得な存在かもしれない。少女漫画も少年漫画も人目を気にせずに読めるし、可愛いものが好きなのも嫌いなのも、簡単に受け入れてもらえるから。

  • 読み終わった。

    追記でネタバレレビューを書くと思う。ので未読の方はご注意くださいm(_ _)m

    ま、まずは、あたりさわりのない感想から。

    ライトノベルではなく、児童文学のカテゴリでサブカルについて書かれているのは、新しい。

    時代を反映しているんだなぁと思った。


    **        **

    さてさて、ネタバレ追記である。

    ジェンダーマイノリティについて、かなり考えさせられた。

    主人公のハナこと花咲圭吾は、男性という性別に違和感を持っている少年である。

    花咲圭吾=雨宮かえるということがわかった時の、堀井くんの反応にである。

    雨宮かえるを少女として、本気で好きだったからこそ、正体を知った時に圭吾に、とてもひどい言葉を浴びせかけた。

    騙された、と堀井くんは感じたのだろう。根底には、同性愛嫌悪感があるような気がする。

    異質なものに対する過剰な攻撃、そういったものは、立場が変われば(大多数側に立てば)たやすくやってしまう。わたしもまたそうだ。

    そういう自分を自覚して、諌めていかないといけないと思った。

  • 両声類の覆面アイドル。掴みは良かったんだけどなぁ。いまいちキャラ設定とか動機付けが中途半端な感が…。
    とはいえ、クライマックスは飛ばしてくれたので、主人公のハナより、ヒロインの水瀬さんより、流之助に軍杯!これで流之助がもっと普通のしゃべり方をしてくれれば尚良かったかな。

著者プロフィール

1983年、群馬県桐生市生まれ。東京大学教養学部卒業。『サナギの見る夢』(講談社)で第49回講談社児童文学新人賞佳作を受賞。『ミステリアス・セブンス―封印の七不思議』(岩崎書店)で第7回ジュニア冒険小説大賞を受賞。『カエルの歌姫』(講談社)で第45回日本児童文学者協会新人賞受賞。その他の作品に、『シンデレラウミウシの彼女』『スペシャルQトなぼくら』(講談社)、『給食アンサンブル』(光村図書出版)、『七不思議探偵アマデウス!」(静山社)、「ミッチの道ばたコレクション」シリーズ(偕成社)「なのだのノダちゃん」シリーズ(小峰書店)ほか多数。


「2023年 『YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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