- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062170208
作品紹介・あらすじ
「患者を病院へ運ぶ」から「医師が現場へ向かう」へ。救命救急は時間との闘い。一秒でも早く医師にみてもらうことが、生存率を大きく上げる。攻めの医療の切り札、ドクターヘリを飛ばすべく奮闘する人々の、命をつなぐための熱い挑戦を描く。日本のドクターヘリの草分け的存在、日本医科大学千葉北総病院救命救急センター監修。
感想・レビュー・書評
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阪神大震災の時、日本にドクターヘリはまだなかった。そのことが悔しくてたまらなかった男がいた…。災害や事故の現場に医者を乗せて飛び、1秒でも速く医療措置を行うことで飛躍的に救命率が向上する。このドクターヘリの導入に向けて手探りの中努力する人たちの、「命を、救う」という熱い思いが胸を打つ。作者が取材に3年の月日をかけた意欲作!!
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日本医科大学千葉北総病院救命救急センターの、
ドクターヘリ導入の始まりから現在までの記録。
阪神淡路大震災の経験から、大規模災害に対応するには
日常的にヘリコプターを飛ばさなければ、多くの負傷者を助けることは
できないと考えた益子医師。
北総病院もドクターヘリの導入を決定した。
超多忙な北総病院で、これ以上患者の受け入れを増やすことは
困難だと考える医師たちが多い中、できないとは言わずにやれる方法を考え、
運行管理者、消防、行政とのネットワークを整備して、
ドクターヘリは飛び立った。
「命を、救う」このただ一つの目的のために。
「やらない言い訳ではなく、できる方法を考える。
あきらめた瞬間に、すべての可能性がなくなる。
時間がない、お金がない、人がいないは理由にならない。
失敗から学んでいく勇気。
一番を目指すことの責任と覚悟。
意思あるところに、道はできる。」(216ページ、あとがきより)
どんな道を志す者にも、通じることですね。