僕は君たちに武器を配りたい

著者 :
  • 講談社
3.89
  • (537)
  • (844)
  • (521)
  • (88)
  • (20)
本棚登録 : 7366
感想 : 865
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062170666

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • コモディティー化すると買いたたかれるという事実から、そうならないための人材としてマーケター、イノベーター、リーダー、インベスターを目指せと説く。

    作者が投資家だけあって、何をめざすにしても投資家視点で自分の資本(時間に白、能力にしろ)をとらえてベットする対象を決めろというメッセージはその通りだと思った。
    分母を大きくしろとか、お金をかけない限りインサイダーにならないからお金以外をかけろといった話は投資家ならではで面白いと感じた。

  • 2017/04/30 読了

    社会状況を考えながら転職を繰り返す
    奴隷にならない
    投資家の視点を持つ
    社会経験なくいきなり起業すると失敗しやすい
    英語のスキル単体では使い物にならない

  • この世の中をどう生きていくべきか考えたくて読んだ。
    不安解消マーケティングに騙されずに、
    自分でマーケティングしてコモディティから抜け出すことが重要だと知った。

  • 投資家的に考えれば、社会の見方も変わってくる。確かにそう、情報を多面的に見ることは大事。

  • 京都大学で起業論の授業をおこなっている著者が、資本主義のルールとそのゆくえについて解説しながら、これからの社会で生きていくために必要な考えかたをわかりやすく解説している本です。

    著者はまず、労働の「コモディティ化」によって、これまで安定して収入が得られると思われてきた職業の多くがダンピング競争にさらされることになると論じています。そのうえで、これからの社会を生き抜くためには、自分自身の商品としての強みを考える投資家的な発想が求められるという主張が展開されます。

    自分自身をも再帰的に資本主義的な価値とみなすことについて、社会学的な観点から批判的に考察する本はこれまでいくつか読んできましたが、まさにそうした再帰的な資本主義のシステムの中で成功するための心構えを説いた本はあまり読んでいなかったので、新鮮に感じられました。むろん本書は理論書ではなく、どちらかというと自己啓発本に近いスタイルで書かれた本なのですが、現在の社会のありようを踏まえたうえでそれに向きあっていこうとする個人の採るべきスタイルについて考えるさいに、われわれが依って立つ足場がどこにあるのかということを考えるきっかけをあたえられたように感じています。

  • 読了。

     この種の本にありがちなのだが、本当に大切なこと、必要なこと(タイトルにある「武器」のこと)は書いていない。
     すなわち、どのようにして、ニッチを見出すのか、あるいは非コモディティ化を実現するのか等の点は、そのさわりを述べるものの、明示はしていないのである。
     もっとも、これを書いてしまったら、その時点で陳腐化し、著者の言うコモディティ化してしまうのだろうが…。

     ともあれ、現状の社会分析・近年の変化は読みやすく書けており、さらっと読み飛ばせるので、読んで損はないとは思う。

  • 京大の准教授の著者が資本経済の変化とこれからどのように生き抜いていくかについて書いた2011年に執筆した作品。

    本書を読んで資本主義の本当の姿やトレーダーやエキスパートなどの今後存続が苦しいものやマーケター、イノベーター、リーダー、インベスターなど今後に期待できるものなどを漁師に例えて説明していたり、企業を例にとって説明されていたりと非常にこれから先を生きていくうえで学んでおくべき知識を身につけることができました。

    これから先について自分で考えること、それに基づくリスクに耐えうる力ををしっかり持っておくことが非常に大事なこと。そして、この変革している日本で生き抜くうえで大切なことを学べた一冊でした。

  • 耳が痛いようなことがたくさん書いてありました。
    自分で考えることをしないといいカモにされる、というのは心当たりもあったので、楽な方へと逃げることはやめたいと思いました。
    今の世の中や、今の会社でどう生き残っていくのか、というよりも、今だけでなくこれからの社会で生き残っていくために、という点で興味深かったです。
    「いい勉強になった」で終わらせるのではなく、少しでも行動にうつせるようにしたいです。

  • 同感、同感、まさに同感!
    とうなづきながら、あっという間に読了してしまいました。

    本書が読者ターゲットにしている、大学生やキャリア形成期の若者以外の方にも、お勧めしたいです。

    フリーランサーや個人商店の経営者はもちろんのこと、サラリーマンも。もしかしたら、ビジネスの一線から退いて、地域社会で役割を担っている退職後の方や主婦の方にも。

    労働力がコモディティ化しているのは、実感します。その中で、満ち足りる程度の富と幸福感をいかにして得るか。

    「専業主婦はハイリスク」
    笑っちゃいましたけど、確かにそうですね。リスクコントロールが自分でできない状態って、ホント、怖いです。

    5年前に出版されていますが、今読んでも、さほど古さを感じません。それだけ、日本経済が前にも後ろにも進んでいないってことなのでしょうね。

  •  考えて生きる方法を学ぶ本。
     20代に向けての書籍だが、確かに考え方を身に付けるのは若い方が良い。
     自分は今30代だが、内容はあらかた納得する範囲。
     その上で、なるほどと思う考え方もあり、自分ももっと考えて生きなければならないと感じた。
     なんとなく生きている若者は読んでみるとよいかもしれない。

    ◆人の分類分けについてピックアップ
    儲かる漁師を例に挙げ、6種類に分類。
    1、商品を遠くに運んで売ることができる人(トレーダー)
    2、自分の専門性を高めて、高いスキルによって仕事をする人(エキスパート)
    3、商品に付加価値をつけて、市場に合わせて売ることができる人(マーケター)
    4、まったく新しい仕組みをイノベーションできる人(イノベーター)
    5、自分が起業家となり、みんなをマネージ(管理)してリーダーとして行動する人(リーダー)
    6、投資家として市場に参加している人(インベスター=投資家)
    この中で今後生き残れるのは3~6のタイプ。

全865件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

京都大学客員准教授、エンジェル投資家、教育者。1972年生まれ。麻布高等学校、東京大学法学部を卒業後、大学院をスキップして直ちに助手に採用。専攻は民法。任期終了後は学界に残らず、マッキンゼーへ入社。3年で独立し、多額の債務を抱えていた日本交通の経営再建などを手がけながら、エンジェル投資家として極めて初期段階の企業を15年以上にわたって支援し続ける。京都大学では教育、研究、産官学連携活動に従事。「意思決定論」「起業論」「交渉論」の授業を担当し、人気NO.1若手教官として「4共30」講義室を立ち見に。各界において意思決定を先導するリーダーを育てることを目標に、選抜制の「瀧本ゼミ」を主宰。著作物やディベートの普及活動を通して、次世代への教育に力を入れていた。2019年8月10日永眠。

「2022年 『瀧本哲史クーリエ・ジャポン連載集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

瀧本哲史の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヴィクトール・E...
シーナ・アイエン...
平野 敦士 カー...
デールカーネギ...
池井戸 潤
ウォルター・アイ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×