- Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062170666
感想・レビュー・書評
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2017/04/30 読了
社会状況を考えながら転職を繰り返す
奴隷にならない
投資家の視点を持つ
社会経験なくいきなり起業すると失敗しやすい
英語のスキル単体では使い物にならない -
この世の中をどう生きていくべきか考えたくて読んだ。
不安解消マーケティングに騙されずに、
自分でマーケティングしてコモディティから抜け出すことが重要だと知った。 -
投資家的に考えれば、社会の見方も変わってくる。確かにそう、情報を多面的に見ることは大事。
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京都大学で起業論の授業をおこなっている著者が、資本主義のルールとそのゆくえについて解説しながら、これからの社会で生きていくために必要な考えかたをわかりやすく解説している本です。
著者はまず、労働の「コモディティ化」によって、これまで安定して収入が得られると思われてきた職業の多くがダンピング競争にさらされることになると論じています。そのうえで、これからの社会を生き抜くためには、自分自身の商品としての強みを考える投資家的な発想が求められるという主張が展開されます。
自分自身をも再帰的に資本主義的な価値とみなすことについて、社会学的な観点から批判的に考察する本はこれまでいくつか読んできましたが、まさにそうした再帰的な資本主義のシステムの中で成功するための心構えを説いた本はあまり読んでいなかったので、新鮮に感じられました。むろん本書は理論書ではなく、どちらかというと自己啓発本に近いスタイルで書かれた本なのですが、現在の社会のありようを踏まえたうえでそれに向きあっていこうとする個人の採るべきスタイルについて考えるさいに、われわれが依って立つ足場がどこにあるのかということを考えるきっかけをあたえられたように感じています。 -
京大の准教授の著者が資本経済の変化とこれからどのように生き抜いていくかについて書いた2011年に執筆した作品。
本書を読んで資本主義の本当の姿やトレーダーやエキスパートなどの今後存続が苦しいものやマーケター、イノベーター、リーダー、インベスターなど今後に期待できるものなどを漁師に例えて説明していたり、企業を例にとって説明されていたりと非常にこれから先を生きていくうえで学んでおくべき知識を身につけることができました。
これから先について自分で考えること、それに基づくリスクに耐えうる力ををしっかり持っておくことが非常に大事なこと。そして、この変革している日本で生き抜くうえで大切なことを学べた一冊でした。 -
耳が痛いようなことがたくさん書いてありました。
自分で考えることをしないといいカモにされる、というのは心当たりもあったので、楽な方へと逃げることはやめたいと思いました。
今の世の中や、今の会社でどう生き残っていくのか、というよりも、今だけでなくこれからの社会で生き残っていくために、という点で興味深かったです。
「いい勉強になった」で終わらせるのではなく、少しでも行動にうつせるようにしたいです。 -
同感、同感、まさに同感!
とうなづきながら、あっという間に読了してしまいました。
本書が読者ターゲットにしている、大学生やキャリア形成期の若者以外の方にも、お勧めしたいです。
フリーランサーや個人商店の経営者はもちろんのこと、サラリーマンも。もしかしたら、ビジネスの一線から退いて、地域社会で役割を担っている退職後の方や主婦の方にも。
労働力がコモディティ化しているのは、実感します。その中で、満ち足りる程度の富と幸福感をいかにして得るか。
「専業主婦はハイリスク」
笑っちゃいましたけど、確かにそうですね。リスクコントロールが自分でできない状態って、ホント、怖いです。
5年前に出版されていますが、今読んでも、さほど古さを感じません。それだけ、日本経済が前にも後ろにも進んでいないってことなのでしょうね。