僕は君たちに武器を配りたい

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著者 : 瀧本哲史
  • 講談社 (2011年9月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062170666

僕は君たちに武器を配りたいの感想・レビュー・書評

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  • てめえの代わりはいくらでもいる。ただ働くだけじゃ買い叩かれるぜ。という警鐘を促す本。

    財産を築き続けているトレーダーが推薦していたので読んだ。
    面白いとかどうこういう話ではなくて、知っているか知らないかで働く人の今後が大きく分かれる事実が書かれている。
    資本主義を生きる上で投資家的な視点を持つことの重要性を説いているが、先に読んだ『マンガ財務諸表入門』は補足になるし、成毛眞『このムダな努力をやめなさい』のジャスダック上々前のユーグレナをどう見込んだかの話はためになる。

  • 「学び」
    近年言われている事が多かったが、投資とリターンという切り口から整理することで頭にスッと入ってきた。

    ITが今後さらに加速し、本当の意味での資本主義社会が進むなかで、投資家と投資家のルールの元で搾取される者に分かれる。ここがこの本の本質。

    今言われているようなIT英語ファイナンスのような知識はそれができる人ならとってかわられるコモディティな能力。じゃあどうすればいいかというと“スペシャリティ”になる、つまり独占市場を自ら作ってしまうことが大切。

    「言葉」
    “武器”コモディティ化しない、自分だけの強み
    “投資家”リスクを自ら背負い、ヒトモノカネを投資できる人間

  • 「むき出しの資本主義」「本物の資本主義」が到来した日本社会では、労働力すらもコモディティ(日用品)化している。自分の労働力を安く買い叩かれないためには、「マーケター」、「イノベーター」、「リーダー」、「インベスター=投資家」の4つのタイプを目指せという、これから社会に旅立つ若者に向けた指南書である。
    特に「投資家」としての視点は重要で、およそ資本主義社会に生活している以上、投資からは逃れることはできない。何しろ銀行にただ預金されているお金でも、銀行によって投資に向けられている。よく週刊誌に出る就職人気ランキングの上位企業も20年、30年後に倒産する会社が少なくない。一生サラリーマンの道を選ぶのは、ハイリスク・ローリターンの道を自ら選んでいる。リスクを他人に丸投げするくらいなら、自分で考えて投資をせよ、と呼びかける。
    内容がわかりやすく、現在の時代状況を的確に捉えて、明確な方向性を示している。これらから社会に出る人のみならず、社会人でもここらで人生を見直したい人にもおすすめな良書であると思う。
    特に興味深かったのは、”大学では「奴隷の勉強」に時間をかけず、自由人になるための「リベラル・アーツ」を学べ”という呼びかけである。「奴隷の勉強」とは「英語・IT・会計知識」で、これらは「人に使われるための知識」である。「リベラル・アーツ」とは”人類が歩んできた歴史や、過去の叡智の結晶である哲学、芸術や文学、自然科学全般”を指す。横断的な学問領域を学ぶことこそが、「物事を様々な角度から批判的に考える能力」「問題を発見し解決する能力」「多様な人々とコミュケーションする能力」「深い人格と優れた身体能力」を身につけるのだと力説する。
    今大学では、企業と共同研究できる理系分野と違い、お金にならない教養課程や文系分野は風当たりが強く、予算削減の対象になっている。経済界でもビジネス書でも「リベラル・アーツ」の重要性を唱えるものは少ないのではないだろうか。その意味で瀧本氏の主張は貴重であると思う。
    99%納得の書であるが、一つだけ気になることがある。これからの若い人たちの長い人生を考えた場合、果たして資本主義がずっと続いていくのだろうか。次なる社会がどのようになっているのか、そのことを見据えることも必要ではないか。そのためにも「リベラル・アーツ」こそが重要なのだと思う。
    (ちなみに氏は「英語のスキル単体では売り物にならない」と言っているのであって、英語の勉強に意味がないとは言っていない。誤解がないように申し添えておきます。)

  • 120103-120119
    働く上でのヒントが詰まっていて面白かったのと同時に、どうせゲリラ戦なら自分1人が生き残るのではなくみんなで日本を良くするヒントが書かれていたらよかったのに、と感じた

  • 日本人は気づいてない人が多いけどグローバル市場の中にすでに日本は取り込まれていて大勢の人がコモディティ化している。英語IT会計は奴隷の学問。それらを頑張るだけではコモディティから脱することはできない。リベラルアーツを学び自分なりの視点とビジョンを持て。トレーダーとエキスパートを目指すな。コモディティになる。売れるストーリーがかける人はマーケター、枯れた技術を水平展開して新しい価値を今ショボいマーケットに投入して稼げる人はイノベーターになれ。クレイジーはリーダーになれ。マクロな視点を持つことができリスクを管理できる人はインベスターになれ。武器とは自分の頭で考えられること。

  • 学生向けのビジネス書。今のところ(たぶん)成功している人が、自分の経験から(自分の経験だけで)、いろいろなことを知らない若者に断定的にアドバイスする。著者の語ることも一面の真実ではあるだろう。しかし、それが全てではない。投資家的でなければ奴隷的になるしかない、というメッセージは刺激的だが、それはやはり現実を極端に描きすぎだと思う。この本に煽られて突っ走る野心的な若者には、余計なお世話かもしれないが。

  • 学生~社会人歴の浅い20代を中心とした若者層に向けて書かれた著書のようですが、どんな人が手にとっても手遅れではない、社会を生き抜くいていくための考え方(武器)が記されています。

    社会の情勢をみて、安易に寄らば大樹とする(例えば、ITや英語などをとりあえず勉強してみるなどの)考え方では、人並みに過ぎず、なんの武器にもなりません。
    そこで必要となってくるのがマーケティングの力、ニッチを探る力、自分の特性を生かせる場所を見つける力…。時に、潮流に逆らい、反対へ進む力なども。
    それらと合わさることで、初めて自分の身につけているスキルが輝きだすのだということなのだそうです。
    確かに、「英語は手段であって目的ではない」なんてよく言われていますものね。

    私が最も興味深いと感じたのは、第4章でした。
    次のようなことが書かれています。

    1.商品を遠くに運んで売ることができる人(トレーダー)
    2.自分の専門性を高めて、高いスキルによって仕事をする人(エキスパート)
    3.商品に付加価値をつけて、市場に合わせて売ることができる人(マーケター)
    4.まったく新しい仕組みをイノベーションできる人(イノベーター)
    5.自分が企業家となり、みんなをマネージ(管理)してリーダーとして行動する人(リーダー)
    6.投資家として市場に参加している人(インベスター=投資家)

    瀧本氏は「資本主義社会の中で安い値段でこき使われず(コモディティにならず)に、主体的に稼ぐ人間になるためには、この6タイプのいずれかの人種になるのがもっとも近道となる」と述べています。

    ただし、そのうちの「トレーダー」と「エキスパート」は価値を失っていくだろうとも言っている。
    なぜなら、事物を右から左へ移動させるだけのトレーダーは既にネットにとって代わられつつあるし、産業構造の激しい時代にひとつの分野でエキスパートとして暮らせる可能性は低いからだそうです。

    だからこそ、3・4・5・6の存在になっていかなくてはならない。
    現在の私はどうなんだろう…と自分に問いつつ、不安をも覚えました。
    少し甘えすぎているのではないか。
    既存のシステムに安住して、何も変えようとはしていないのではないか。
    ただし、今の自分はできていなくても、向いている方向や行っていることは必ずしも間違いではないとも思っています。

  • ■本の概要
    今の世の中、安い賃金でこき使われず、主体的に稼ぐ人間は、以下の6タイプ。
    1.商品を遠くに運んで売ることができる人(トレーダー)
    2.専門性を高めて、高いスキルで仕事をする人(エキスパート)
    3.商品に付加価値を付けて、市場に合わせて売ることができる人(マーケター)
    4.新しい仕組みをイノベーションできる人(イノベーター)
    5.みんなをマネージしてリーダーとして行動する人(リーダー)
    6.投資家として市場に参加している人(インベスター=投資家)
    ただし、今後生き残るのは、マーケター、イノベーター、リーダー、インベスターの4つのタイプの考え方・行動ができる人材である。

    ■感想
    最近NHKのコメンテーターでよく見る 京大の瀧本哲史先生が、グローバル社会で勝ち抜く人材になるための方法を学生に伝授する、という趣旨の本。でも、そこまで具体的な手法は書かれてないです。各タイプの紹介の中で出てくるアップルやユニクロ等の先進企業の事例は豊富で面白いので、そこから吸収しろということなんでしょう。

    自分に役立ちそうだと思ったことをいくつか。

    【マーケターの発想】
    ・ある分野ではコモディティ化して価値を失った技術でも、まったく別の分野に応用することで新しい価値を生み出す可能性がある。(自動車部品のゴム製品を携帯電話の稼働部品に使った例など)
    ⇒ 今自分たちが当たり前のようにやっている仕事のやり方も、他の業種や地域に持っていったら価値のあることもあるかも、という発想を持つ。

    【イノベーターの発想】
    ・ゼロから新しいことを考えるのではなく、複数の専門技術を組み合わせること(新結合)で新商品・サービスを生み出す。
    ・業界で「常識」とされていることの反対を考える。

    【リーダーについて】
    ・優秀なリーダーは皆クレイジー。常識人は「リーダーの言葉を翻訳して仲間に伝える」サポート役として組織を運営しろ。

  • コモディティー化すると買いたたかれるという事実から、そうならないための人材としてマーケター、イノベーター、リーダー、インベスターを目指せと説く。

    作者が投資家だけあって、何をめざすにしても投資家視点で自分の資本(時間に白、能力にしろ)をとらえてベットする対象を決めろというメッセージはその通りだと思った。
    分母を大きくしろとか、お金をかけない限りインサイダーにならないからお金以外をかけろといった話は投資家ならではで面白いと感じた。

  • 2017/04/30 読了

    社会状況を考えながら転職を繰り返す
    奴隷にならない
    投資家の視点を持つ
    社会経験なくいきなり起業すると失敗しやすい
    英語のスキル単体では使い物にならない

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これから社会に旅立つ、あるいは旅立ったばかりの若者が、非情で残酷な日本社会を生き抜くための、「ゲリラ戦」のすすめである。20代が生き残るための思考法。

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