ジェントルマン

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著者 : 山田詠美
  • 講談社 (2011年11月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062173865

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ジェントルマンの感想・レビュー・書評

  • あまり後味がよろしくない。
    後味と言っても途中から面白くなくて、読了すら出来なかったんだけど。
    ゲイとか強姦とか、そういう世界はあまり興味がない。
    だから面白くなかったというよりは、好みの問題かな。
    昔のエイミーは好きだったんだけどなぁ。
    2017/05

  • 冒頭のチープさに嫌な予感がしつつ我慢して読み進めたが、悪い意味でラノベ。
    途中までしか読んでないが、サイコパス物かと思いきやそんな高知能や心理の描写はなく、馬鹿でもできる間延びした強姦シーン。こんな緊迫感の欠片もない強姦を書けるのはある意味すごい。強姦なんてどうやっても胸糞悪くなるはずの行為なのに。
    こういうある意味カリスマ性ある人物とかサイコパスなんかを日本人作家が書くとなぜかズレる。ハズレばっか掴んでると思うのでそろそろ当たりを引きたい。

    キャラがどうも量産深夜アニメのキャラクターじみてて判で押したような言動しかしない。こういう型番のアニメキャラクターはこうきてこうしてこういう行動をするのがお約束、と決まり切った展開を頭に描くとそのまんま動く。

    初作家で他に気になる作品もあったのだが、特に惹かれる文章や言葉選びでもないので迷う。

    p59まで

  • 山田詠美っぽさ?の寄ってらっしゃい見てらっしゃいみたいなかんじ。
    人間関係はこういうものだよなあと思った。

  • 胸クソ系(悪口でなく)
    表の顔はジェントルマンだけど裏に歪なサディズムを持つ漱太郎。彼に魅入られたゲイのユメ。その親友、ケイの歪な十数年。
    ジェントルマンとして表面上仕事をこなし幸せな家庭を取り繕う漱太郎の、裏側からの言葉にヒヤリとさせられる。
    「な? 世の中、ちゃちな不幸だらけだろ? それを、みんな必死になって隠そうとしている。それなのに、たいしたことないちっぽけな幸せは見せびらかしたがる。くだんねえな」

  • 201503

    エイミーっぽくない。
    でも面白い。

    ジェントルマンなだけじゃつまらない。

  • 最後まで読んで最初の文章の意味が分かった。
    突然裸でオノ・ヨーコに巻き付くジョン・レノンの話をされても良く分からなかったのだけれど、これがラストシーンに繋がる。

    周りの人気と羨望を浴びながら、決して出しゃばることなく、美しく謙虚で優しい、そう思われていた漱一郎。彼を冷ややかに見ていた夢生だが、ある日学校の茶室で教師を犯す漱一郎の姿を見る。

    なすすべもなく漱一郎の共犯者となった夢生だが、ゲイだった彼は漱一郎にどうしようもなく惹かれてゆく。

    たった2回のくちづけ。
    それだけで漱一郎は夢生の中の大事な部分を独り占めしてしまった。その関係は学校を卒業し、社会人となり漱一郎が家庭を持った後も続く。

    高校生の時の嵐の一晩までは「なんだか単調だな」と思っていましたが、後半は貪り読みました。

    どんなに酷いことを他人にしようとも決して罪の意識を持つことのない漱一郎は異常です。でもその彼の告解を聞くことで「自分は特別だ」と思ってしまった夢生の気持ちも分かる。

    最後華道家として生きようとした夢生が、弟のように思っていたウリ専のシゲを殺した漱一郎の性器と動脈を鋏で切ってしまう。

    そして冒頭のシーンが思い起こされる。
    違うのは床が真っ赤に染まっている事。
    なんと激しい情景でしょうか。こんなに激しい感情を感じたのは久しぶりです。これが愛なのか。

  • ピカレスク小説って好きなのと、
    若いころに読んでいた山田詠美の久々の新刊だったため、
    買ったんだった。
    中学生のころなぜか山田詠美を大量に読んでいて、
    いつかはあたしにも
    キスやセックスが、
    日常に当たり前に存在する、
    こういう濃い時間が流れるのかな
    なんて思っていたら、全然そんなことがなかった。
    そのせいか見た目だけは
    そういう感じっぽくなった。
    だけどあたしにはちっとも、
    性的な日常は起きていない。
    いつまでもおぼこい少女のまま、すっかり中年になってしまった。

    さて、話は変わって本作の感想。
    うううーん、
    ちょっとがっかり。
    一条ゆかりあたりが70年代に描いた漫画が元です、
    って言われたら納得する。
    というか、『デザイナー』と『風と木の詩』を詠み終わって、
    ちょっとホモホモしい破滅愛を書いてみようかなって
    思ったのかなっていう。。。

    なんだか、ほんとまつ毛の長い
    あたしの大好きな、70年代少女漫画のにおいは鮮明に
    感じるのだけど、
    また別の軸で大好きな純文学の香りを感じなかったぜ。
    残念。

  • 世界観に圧倒された

  • 美貌と優しさを兼ね備えた漱太郎。高校時代、漱太郎の本性を見た時から魅せられてしまった夢生。
    底なしに深い愛の物語。
    山田詠美さん初読み。う〜ん、ついていけなかった。
    (図書館)

  •  なんだかすごく怖かった〜。文庫が出たので買おうと思っていたけれど、旦那がハードを持っていたので借りて読んでみたら…。持っているのも怖いので、読後即返却。笑 そして、購入は見送りました。☆みっつにしたいところだけど、衝撃が強かったので+1しました。笑

  • 久しぶりに山田詠美サン読みました
    ユメの漱太郎を想い続ける気持ち
    抜け出せない想い

    2014.8.11

  • 詠美さんの小説は、いつも美しい音楽が流れてる感じがするが、このジェントルマンもそうだった。内容は重く、グロく、漱太郎はとんでもない悪魔のような酷い男だが、それでも、哀しく、切なく、美しい感じが底辺に流れている。ラストは衝撃的だが、こうなるしかなかったと途中から分かっていたような気がする。読後はかなり余韻が残った。言葉も美しく、行間まで堪能して読める作家はあまりいない。詠美さんしか書けない物語だと思う。

  • 14/07/23

    もの哀しい話。
    夢生と漱太郎は結果的に狂人。嫌悪感を覚えるなか読み進められるのはケイの存在。
    「ままならない恋が苦しいのは、私だって知ってるよ」(P167)
    伏線なんてないのね。運命しか。ケイとユメは運命なんか、これっぽっちも、ない。


    P133-
    ああ、ぼくが、もしもその場にいたなら、彼女の目の色を見て即座に悟り、きみに注進したことだろう。大怪我も厭わない恋の領域に、きみの大事な人は足を踏み入れようとしているよ、と。

  • 夢生と瀬太郎の学生時代~大人までの話。
    狂気と愛と…言葉にできないけれど、とても深く、暗く、変な生暖かさが残る作品。

  • 後味わるいっ!
    誰も幸せになれないパターンでした。

    ううーん、漱太郎もたいがい狂っているけれど、
    ユメも負けていない。
    漱太郎の魅力って、なんか悪魔的。
    一度好きになったらあとはもう捧げるだけ…
    みたいな。
    罪の概念が全くないって、どういうことなの。

    ユメもユメでねえ、
    ほんと、心の闇ほど怖いものはないねえ。

  • 毒々しく、読むことが辛くなるような感覚が常にあった。それでもページをめくる手は止まらず…読後はダークな気持ちになったけれど、なぜか読んでしまう魅力がこの本にはあった。

  • みんなどこかしら歪んでる。
    長い間ぎりぎりのところを保っていたものが決壊してしまったんだな、という印象。

    異常な、一方的な兄妹愛。

    ゆっくり崩れていく。誰も幸せじゃない。

  • とってもダークな話。小説だってわかっているから読み進められたけど、これがノンフィクションだったら、手に取るのもはばかられたかも。。。

    夢生ほど一途な人はいないだろうけど、漱太郎ほど裏表ある人間はいるんじゃないか?と思ったのが余計怖い。

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ジェントルマンの作品紹介

眉目秀麗、文武両道、才覚溢れるジェントルマン。その正体-紛うことなき、犯罪者。誰もが羨む美貌と優しさを兼ね備えた青年・漱太郎。その姿をどこか冷ややかに見つめていた同級生の夢生だったが、ある嵐の日、漱太郎の美しくも残酷な本性を目撃してしまう。それは、紳士の姿に隠された、恐ろしき犯罪者の貌だった-。その背徳にすっかり魅せられてしまった夢生は、以来、漱太郎が犯す秘められた罪を知るただひとりの存在として、彼を愛し守り抜くと誓うのだが…。比類なき愛と哀しみに彩られた、驚愕のピカレスク長篇小説。

ジェントルマンのKindle版

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