- Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062175647
感想・レビュー・書評
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この時代を自分は生き延びる自信は無い。
国岡鐡造、この方は強い強すぎる。
社員との信頼関係、行動力、どれを取っても素晴らしい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
己を信じ、官僚、外国企業に立ち向かっていく姿は感動的。
会社の財産は人間だ。 -
2013年本屋大賞第1位。
ボリュームはあるが、面白くて最後まで一気読み。
戦争、経済、外交。
何もかもが、石油というキーワードで動いていく。
歴史の見方が変わった気がする。
企業の論理ではなく、消費者や社員目線、そして国益のために。
逆境の中、闘い続けた国岡の生き様は、読み応えがあった。 -
百田尚樹の「海賊と呼ばれた男」を読んだ。文庫本を待ち焦がれてやっと読んだ本だ(笑) やぱり面白かったよ。長編だけど、小さな波がいくつもあって飽きないし、全体的にも大きな波がありダイナミックだ。しかもスラスラ読める。百田尚樹の作品は特徴が無いだとか言う人もいるが、そんな事は全然ない。見事な特徴だ(^^)/
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国岡鐵造・・・出光の創始者がモデルとのことだけど、中途半端に架空の名前と実名が入っていて、ごちゃごちゃしている。
でも、事実をもとにしているので、ストーリーとして独創性は全くない。
歴史というほど正しくもなく、創作というには目新しさがなく、中途半端。
でも、ストーリーは面白い。
だから何となく悔しい(?)というか、小手先の文章構成力だけで書いている感じがする。
「作」家ではなく、物書きって感じ。
この著者、好きじゃないなぁ。。 -
出光興産創業者の出光佐三をモデルとした、「これぞ、サムライ」と言うべき人物の物語。
久し振りに読みごたえある本に出会った。
この本には、同じ作家の作品「永遠の0」のあの方も、登場しているところが、なんとも粋な感じがした。
下巻も楽しみに読んでいこうと思う。
これは、誰が読んでも面白いと思う。 -
これぞ百田節。思わず男泣きを誘う要所々々での魂震わす絆の物語は、読者である我々日本人一人一人のうちに眠る、日本人としての誇り、日本男児としての気概をまるで石油の如く湧き立ててくれる。
モデルである出光興産の歴史とは、どこまでが史実に沿ったものなのか正確には知らないが、恐らく戦前戦後を跨ぎ日本の復興を支えた民間経営者の覇気、働く男たちの生き様は、限りなくノンフィクション的に表現されているのではと思う(思いたい)。
国岡商店の経営スタイルは、現代では古臭いと言われそうな精神論が展開されがちで、THE日本的経営的ダサさを今の若者は感じてしまうに違いないが、戦後復興期を這い上がるには非常に適したスタイルだったのではと本書を読んでいて感じずにはいられない。
今の日本にこれほどの気概で仕事に打ち込む人間はいかほどいるのだろう、もはや成熟期に突入した今、労働人口に占める比率は少なくなっていて当然だし、国勢や国際情勢の変化から抗えない部分もあるとは思う。けれど、本著がヒットしている事を考えると、この本に触れたビジネスマンのうち、いくばくかでも心を触発され仕事に情熱を燃やす人間が増えるのであれば良きことかなと個人的には思う。
あと、忘れては行けないのが、本著を読むことで“石油”が世界に及ぼす影響力に対するイマジネーションをより広げてくれる利点は非常に大きい。石油、資源を引き金とした戦争(しかも見かけには宗教をからませた)は現実に起きており、なぜ命を奪い合う野蛮な行為にまで発展したのか、その背景の一端をこの物語から感じ取ることがデキるはずだ。 -
これだけの長さの小説を、私を飽かずに読ませる百田さんすごい。
この方の日本人観とか戦争観は、すごく興味深い。
危うそうな気配もあるけど共感もできるみたいな。
それはさておき、戦わずして理想は手に入らないな、と痛感。
信念を強く持つだけじゃなくて行動力と度胸が必要なんだなと痛感 -
本当に感動しました。こんなすごい日本人がいたことに感動しました。出光佐三さんについて、色々と本を読んでみようと思います。