海賊とよばれた男 上

  • 9826人登録
  • 4.25評価
    • (1736)
    • (1406)
    • (541)
    • (86)
    • (20)
  • 1110レビュー
著者 : 百田尚樹
  • 講談社 (2012年7月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062175647

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

海賊とよばれた男 上の感想・レビュー・書評

  • 出光興産の創業者の話らしい。戦後のことなど、興味深く読んだ。

  • これぞ、あるべきリーダーの姿。

  • 2017/5/10
    日本人。

  • 世界各地で起きている紛争、それから貧困、差別、そういうものを思うたび、また海外で多少の年月を生活した経験からも、果たして国というものは人間にとって何なのかと、あえていえば根本的に本当に必要なのか、といつも思ってきた。本書の主人公、国岡鐡造にとって商売とは手段であったと思うが、消費者のためを徹底して貫くという延長上に、日本という国のためという大義があった。読んでいて、そもそも作者の中にも、日本というものに対するプライドと誇りを感じ、それがやや民族主義的なかなり強いものだと感じた。国というものが何であるか、国境などがあるから紛争が起きるのではないか、という問いにうまく答えを見つけられていなかった自分にとっては、国岡の思想信条に、あるいは作者の筆致に、かすかな引っかかりを感じて読み進めた。しかし、考えてみれば、国岡にとって大切なのは家族であり、社員であった。愛するものたちを守る、その延長に日本人であること、日本という国のことを思う信条があるのかな、と思うことで違和感は解決したように思う。

    エンターテインメントの面からは、一人の人間が身一つで困難に立ち向かい、解決して乗り越えていく痛快譚。特に、知恵と努力での真向勝負をせず、取引や政治を使い、また数を頼んで連帯しながら、国岡商店をつぶそうとあらゆる手を使ってくる相手に対して、信念を曲げずに戦い抜き、最後には見事に相手の鼻を明かしてしまう国岡の姿にはほんとうに胸がすく。日章丸事件はその白眉だが、イギリス、アメリカ、そしてイランとの駆け引きには手に汗を握り、スリリングさを十分に堪能させられた。

    敗戦後のGHQや、国岡商店とビジネスでつながったアメリカ企業の姿を通して、様々な策を弄する嫌らしい面と、反対にフェアネスに基づいて行動する清々しい姿と、アメリカという国の両面を描き、懐の深い国だと表現している。嫌らしく見える策謀や工作もアングロサクソン的にはビジネスの正当な手段に含まれているものであり、勝者が正義、Winner takes allというような考え方も、それは考え方であり、それをどうこういっても仕方がない。本書に書かれたことがその通りであれば、イギリスがイランに長年行った仕打ちはかなりいただけないものには思えるが。

    歴史というのは、それが実際にはどうだったのかは、見る立場や、あるいは切り口によってまったく見え方が変わるものだろう。本書は一貫して国岡の立場から見た、戦後の日本の復興の姿が書かれており、反対の立場から見たらどうだったのかというのもちょっと興味がわく。また、石油という切り口で戦後を辿ったことなど初めてで、まだ生まれる前の日章丸事件など、知らなかった日本の戦後史を理解できたのも非常に面白かった。

  • 4.5 出光興産の創業者をモデルにした小説。こんなビジネスマンが本当にいたのか、と思うほど熱い小説です。実録サラリーマン金太郎みたいな。下巻も必読です。

  • 下巻できちんと登録予定☆

  • 本屋大賞受賞のタイトルが凄いのか
    上下巻累計400万部超売上のベストセラー本
    出光佐三氏について書かれた伝記ドキュメントは以前にも
    出版されてるんで、ここまで売っちゃう百田さん、講談社も
    凄いですね、タイトルが上手いなぁ。
    映画化もされたタイミングで出光興産、昭和シェル合併
    創業家、経営陣の対立、経済産業省、サウジも巻き込んで
    もめてますが
    出光佐三氏だったらどうさばいたんだろう?

  • 【つぶやきブックレビュー】公開中の映画原作本です。

  • 本屋大賞を取ったりして評判の高い作品を、ようやく読みました。少々、主人公を美化しすぎているのではないかと思う点はあるけれど、小説としては最高です。一人で会社を立ち上げ、戦前、戦中、戦後を通して、社員に対する愛と、お客のためを思う気持ちを終始一貫持ち続けたすごさ。勇気と元気に溢れる小説です。こんなに面白いなら、もっと早く読むのだった。現代の「竜馬が行く」であるという書評も紹介されていましたが、まさに。あと、出光という会社に対する印象がめちゃめちゃ良くなりました~♪

  • 2016.12.11〜2017.1.9
    読み終わる。
    映画では描かれないストーリーがあり、面白い。
    宮部が出てくると知っていたが、でてきて感激。
    しかし岡田くんを思い浮かべながら読んでしまう。

  • 1人の人生にスポットを当てるだけでなく、俯瞰で書かれている部分が多いので、今まであの戦争について書かれたものに触れた中で、一番わかりやすかった気がする。ぼんやりしていた点が国岡鐵造の人生に沿って線に繋がった。
    そして、日本にこんな侍はもういないよなぁ、と。即断即決、意志を貫く強さ、怯まず正々堂々と意見を述べる強さ、利権にとらわれない奉仕の精神。
    そんな人には今まで一度も会ったことはないし、これからの人生で出会うことなどあるだろうか。
    そんな胆力を身に付ける環境も発揮する場も、私の周りには無いが。

  • だいぶ前に読んだので印象だけ書く。
    感動&痛快。完全無欠でスカッとした印象があるので☆5つ。

  • 実在の人物と聞いて、本当にこの時代の人は凄かったなぁと改めて感心。
    最初の奥さんの事を想うと胸が痛くなるが
    これも時代なのかなぁ
    などと考えながら、下巻にいきます。

  • 実在する人物をモデルにした史実に基づいた物語である。鐵造が会社を立ち上げ、戦中戦後の混乱期、満州、満鉄との関係、明治、大正、昭和の時代の流れの中で、会社を興す苦悩、荒波に揉まれながらも、戦後の混乱期に会社を再生し、商店を拡大発展した功績は大きいと感じる。そこには会社と社員との関係を大切にし、石油が世界を変えるという信念のもと、気候などから必要とされている石油を開発したこと、社長であるが社員と一緒に汗水垂らして働く姿、GHQに臆しない姿を感じられる社長のもとで働くのは幸せだろうと感じる。下巻へ。

  • 面白い!実在した人物をモデルにした、国岡鐵造という男の物語。店員たちが彼の人柄に惚れ込んでる。カリスマ性のある、魅力的な人だったんだろうな。下巻へ。

  • 出光の創業者の出光佐三をモデルとする国岡鐵造の一代記。上巻は、終戦直後の混乱期と、それ以前の主人公の生い立ちや戦前の国岡商店の歴史。日田重太郎の支援を受けて開業し、幾つもの危機を乗り越えて成長する国岡商店。利権や既得権の壁にぶつかりながらも、国のため、消費者のためという信念を持ちながら乗り越えていく。まさに主人公が海賊とよばれた時代でもあり、手に汗する思いで読み進めることができる。痛快活劇といった趣を持っている。

  • 上下巻とも読みました。

    出光興産創業者・出光佐三をモデルにした小説。

    国岡鐡造(出光佐三)の、一企業よりも国家を優先する思考、それに共感し汚い作業も厭わない社員たち、はすごいと思います。GHQや七人の魔女を相手に一歩もひかず、敵ながら天晴れと拍手を送られるところは、読んでいて爽快です。

    一方で、これって軍隊的規律とどこが違うのか。石油石油というが環境保全の視点はないのか。など、引っかかるところもあります。そんなことを考えると楽しめないので、読んでいる最中は考えないようにしていました。

    国岡や、日田重太郎など、こういう人もかつての復興を目指す日本にはいた、いる必要があった、ということでしょうか。今こういう人がいる方がいいのか、いるとしてその人はどこまで力を発揮できるのか、分からないですが。

    『永遠のゼロ』の宮部がカメオ出演しています。映画化の際は岡田准一の二重キャストかな?

  • 漢字が難しいと思うのは、僕だけ?(^-^;

  • (2013.08.10読了)
    2013年本屋大賞!
    おもしろい!スケールのデカい男です。

  • 本当にこんなすごい人が実在したのかなぁって思いながら読んだ

    そしてこんなにすごい人も戦争に異論はなかったんだ
    日本には富国強兵がものすごい染み付いていたんだな

    とにかく下巻に進む
    なんか色々言葉にできん!

  • 石油を扱う個人商会の社長のお話。戦前から戦後までを駆け抜けた男の理念が熱い。昭和初期の日本史を学ぶ上でも○途中永遠の0の宮部を主人公が見かける描写がややわざとらしい。なんのファンサービスなんだろ。下巻も気になるので読む。

  • 戦時中、そして戦後の日本の復興を支えるとある石油業者の話。
    信念を貫き通す姿に感動。



    以下抜粋

    これも運命(上261)
    「鈍」というものも商売に必要な要素(上278)
    「気に入らぬ風もあろうに柳かな」
    さまざまな軋轢や衝突があるだろう、しかしそれらをうまく受け流し、大地にしっかりと根を下ろせ(上300)
    春子を失ったからといって、ユキとの復縁を望む気にはなれなかった。それは卑怯な未練であり、ユキへの侮辱でもあった。(上303)
    絶対に諦めずに、初心を貫け(下10)
    ここで店員たちが驕り高ぶれば、国岡商店は滅ぶ。(下264)
    人間万事塞翁が馬、禍福はあざなえる縄のごとし、だ。自らの信念を持って正しいおこないを続けていれば、絶対に間違った方向にいくことはない。(下282)
    しかし過ぎ去った過去を悔やんでも仕方がない。歴史をやりなおすことはできない。大事なことは現状でベストを尽くすことだ。(下289)
    誘惑に惑わず、妥協を排し、人間尊重の信念を貫き通した五十年であった(下291)
    「私は、人間を信頼するという考え方を広めていくことこそ、日本人の世界的使命と言っています」
    「ヨーロッパは物を中心とした世界ですが、日本は人を中心とした世界です」(下354)

全1110件中 1 - 25件を表示

海賊とよばれた男 上に関連するまとめ

海賊とよばれた男 上を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

海賊とよばれた男 上の作品紹介

1945年8月15日、異端の石油会社『国岡商店』を率いる国岡鐵造は、海外資産はもちろんなにもかもを失い、残ったのは借金のみ。そのうえ石油会社大手から排斥され売る油もない。しかし『国岡商店』は、社員ひとりたりと馘首せず、旧海軍の残油集めなどで糊口をしのぎながらも、たくましく再生していく。
20世紀の産業を興し、国を誤らせ、人を狂わせ、戦争の火種となった巨大エネルギー・石油。その石油を武器に変えて世界と闘った男とは何者なのか――
『永遠の0』の百田尚樹が初めて挑んだ、実在の人物をモデルにした本格ノンフィクションノベル!

海賊とよばれた男 上に関連するサイト

海賊とよばれた男 上の文庫

ツイートする