幻想電氣館

著者 :
  • 講談社
3.12
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本棚登録 : 351
感想 : 68
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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062176323

作品紹介・あらすじ

シリトリが特技の古風な高校生、スミレは駅裏商店街の映画館に迷い込んだ。映写技師の有働に一目惚れしたスミレは、両親に頼み込み、映画館でアルバイトを始めることに。『走馬灯』の上映を観てしまった翌日、スクリーンが何者かに破られていた。父の浮気、スミレの悩み、そして映画館の謎。まるく収まるか、大惨事か?-。

感想・レビュー・書評

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  • 主人公は、ちょっと特別な能力を持つ少女。
    それは、幽霊を視ることができるというもの。

    といっても、お祓いなどができる霊能力者ではなく、
    せいぜい会話をしたり、ちょっと触れ合ったりできるくらいです。

    そんな少女が、どこか薄霞に包まれた街にある、
    「ゲルマ電気館」という映画館でアルバイトを始めます。

    きっかけはイケメンな映写技師というのが、なんともほのぼのですが。

    物語のキーの一つでもある、「走馬灯」というフィルム、
    それが持つ力に、個人的にはしみじみと感じ入りました。

    日常の中のちょっとした不思議を見出したい方に、なんて。

  • あー真理子さんっ主役級。
    居心地いいところ見つけますね。でも結局また怖い展開に。
    さまようよりあの世へさっさと行くほうがいいとしみじみ思います。
    でもレイトショーも観てみたい。

  • 『幻想郵便局』に続く第二弾ホラーファンタジ。シリトリが特技の古風な高校生、スミレは登校中に父の不倫現場を目撃して後を追い、駅裏商店街の映画館に迷い込んだ。映写技師の有働に一目惚れしたスミレは、両親に頼み込み、映画館でアルバイトを始めることに。『走馬灯』の上映を観てしまった翌日、スクリーンが何者かに破られていた。犯人探しを命じられたスミレは、
    不思議な女性、あの真理子と共に商店街へ……父の不倫、スミレの悩み、そして映画館の謎。幻想は真理子さんの成仏で完結?。功徳通帳・走馬灯とあの世繋がり。

  • 2012 7/28

  • 前作と比べての感想になりますが、こちらの方がミステリ色は強く逆にホラー的な要素は薄いです。こちらの方が少し現実的で苦かったりします。映画館と言う設定も上手いな~とは思いましたが、前作のキャラの方が親しみを持てたせいなのかなんとなく前作の雰囲気の方が好きです。無難にまとまっているというのが感想として正直な所でしょうか。続編、と聞いていましたがこれだけ読んでも問題ないと思います。でも前作を読んでいると共通する人物が出てきて「おお!」となったり、前作のシーンが回想できたりします。それがとても楽しかったです。

  • やはり続きは映画館でした。

  • シリトリが特技の古風な高校生、スミレは駅裏商店街の映画館に迷い込んだ。映写技師の有働に一目惚れしたスミレは、両親に頼み込み、映画館でアルバイトを始めることに。『走馬灯』の上映を観てしまった翌日、スクリーンが何者かに破られていた。父の浮気、スミレの悩み、そして映画館の謎。まるく収まるか、大惨事か?―。

  • 「幻想郵便局」の続編という扱いで良いのかな。
    《登天郵便局》は直接的には出てこないが、《登天郵便局》の気配、特にパンチパーマの青木さんの気配はあちこちに感じる。この《ゲルマ電氣館》にもかつて居たらしい。
    タマヱ奥様(ここでは主人公の大伯母様)も元気だし、真理子さんは相変わらず恋してるし、その辺りは楽しめた。
    ただやっぱりこの作家さんは残酷な展開が好きなのか、せっかくコミカルなドタバタで進んできたのに、厭な形になってしまう。
    いろいろな登場人物があちこちで繋がっていくところは良かったが、主人公がちょっと存在感が薄くなってむしろ真理子さんに食われてしまった感じがある。
    さて、真理子さんは今度こそ成仏出来るのか。

  • 幻想シリーズ第二弾

    幽霊が見えてしまう女子高生が不思議な映画館でバイトを始める
    そこは「この世」と「あの世」の交わる場所だった。


    コンセプトが同じなせいか前作ほどのインパクトはなし。
    真理子さんのその後がわかったのがよかったけど

  • 2016.3.6 読了

    不思議な話でした。

    1作目の 幻想郵便局と ビミョーに
    リンクしていますが、
    こちらは 電気館(映画館 どちらかと言うと
    名画座)の話。

    幽霊が見える女の子 スミレが
    ある日 たまたま 迷いこんだゲルマ電気館。

    そこで働いている 有働さんに
    一目惚れで 初恋をし、
    そこで 学校に行かないで
    アルバイトし始めるスミレ。

    そこで 起こるいろいろなことが
    最後 絡み合う。


    なんとなく 物足りない感じがしました。

    おばあさんが 悲しすぎるし、
    孫である 平井さんも 届かなさすぎ。。。

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著者プロフィール

1964年青森県生まれ。2006年『闇鏡』で第18回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー。『幻想郵便局』がベストセラーとなり、以降、「幻想」シリーズで人気を博す。他の著書に『ある晴れた日に、墓じまい』『うさぎ通り丸亀不動産 あの部屋、ワケアリ物件でした!』『オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き』「おもてなし時空」シリーズ、「仕掛け絵本の少女」シリーズなどがある。

「2023年 『キッチン・テルちゃん なまけもの繁盛記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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