やりたいことは二度寝だけ

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著者 : 津村記久子
  • 講談社 (2012年6月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062177054

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やりたいことは二度寝だけの感想・レビュー・書評

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  • もっと二度寝に関することがかかれているのかと思っていた。
    (いつもながら単純)
    最後で少しでてきただけで、ああやっと(でてきた)と思ったら
    さっと終わってしまった。
    けれどいいタイトルだと思う。
    けだるいような、潔いようなわからなさが好きだ。

    共感した分はいろいろあれど
    マスキングテープのところで「!!」となった。
    「貼って剥がせる」ということは便利である。
    わたしは附箋も好きだ。(津村さんはふれていないけれど)
    ついでにいうとステッカーも好きだ。(はりっぱなしだけど)

    津村さんはマスキングテープを使うまえは
    ドラフティングテープをお使いだったとか。
    いまはブームのおかげで次から次へと新しいのがでる。
    数えるのがこわいほどたくさんお持ちらしい。
    (わたしは数えられます)
    かわいくて役立って見るといい気分という雑貨は素晴らしいと思う。

  • 津村記久子さんのエッセイ集。

    読んだ小説があまりにもツボにはまってしまったので、ついついエッセイにまで手を伸ばしてしまいました。
    案の定というか、予想通りというか、小ネタを仕入れるとか雑学の知識を得るとかいうようなものではないけれど、小説と同じような独特の気怠いゆるさがあって、なかなか味わい深いエッセイでした。
    津村さんというのは、やはりこういう人柄なんだろうな、というのがよく分かります。
    「生まれてきてすみません」はたまた「生きていてすみません」或いは「こんな私が芥川賞など受賞して申し訳ない」みたいな自虐的雰囲気がそこかしこに表れていて、こんな腰の低い人がいるのかなあ、と心配になります。
    思えば、彼女の作品の主人公も、いつも自分に自信がなく、何か行動を起こそうとすると逡巡するような人ばかり(まだ三作しか読んでいませんが)
    その葛藤の仕方、考え、発想がちょっと呆けていて面白いのです。
    関西人独特のユーモアセンスも至る所で活かされているし。

    津村さんの小説の書き方のヒントが、膨大な裏紙にしたためたメモにあるというのも、発見できました。
    今後も彼女の作品は欠かさず読んでいくつもりなのであります。

  • 小説ではなく、エッセイだった。そして、この、いや実際そうだとしてもこんなはっきり言っていいのか、というようなタイトルとやたら地味な装丁に、けっこうわたしは驚いていたんだけど、ものすごくおもしろかった、よかった、津村さん大好きだ。

    いろいろな話に、本当にすごく笑えた、こういうのこそわたしにとっては「爆笑エッセイ」だなと思った。さらに、しみじみもしたし、心慰められもしたし、元気もでた。
    わたしは昆虫や蝶なんてひとかけらも興味がないけれど、それなのに津村さんの蝶の話に引き込まれ、感動すらした。文章のなせるわざだと思う。

    今まで津村さんの小説をいろいろ読んできた者にとっては、あーほんとにポトスライム育ててるんだ、とか、お茶が好きなんだ、とかわかるのが楽しかったり、津村さんの心の持ちようや気分が、ああ小説の主人公に似ているとか思ってうれしかったり。意外と、ご自身が投影されているみたいだなーと思ったり。

    個人的には、悲観的でいつも最悪の状況を考えてしまうようなところに共感して、それでもいいのかも、とほっとした。
    なんだろう、地味な毎日を地味なままこつこつと生きていこう、というような気持ちにさせられし、もう、この本をつねにそばに置いて繰り返し読みたいと思った。

    読み終わったら、地味な装丁(失礼)の津村さんのぼーとした似顔絵が本当にかわいらしく思えてきて、たいへん気にいったのだった。

  • 津村記久子さんの本を初めて読んだ。初めて読んだのがこのエッセイで非常に親近感が湧いた。普段は会社にお勤めだそうで、通勤途中にすれ違ってるのではないかと思うくらい自分と行動範囲が似ている気がする。まさにデパ地下のケーキではなく、スーパーで二百円以下で買えるお菓子的な身近さ。
    これは是非、小説も読んでみたい。

  • ここのところ、せっせと津村さんの小説を読んでいるのだけど、(*^_^*)
    初めてのエッセイ。

    そっか、津村さんは芥川賞を取られた後、
    今でも小説に出てくるようなLO生活を送っているのですね。(*^_^*)
    津村さんという人は、私にとってはいい意味でとうの立った女の子代表、なんですよ。

    実家暮らしでもちろん独身、仕事でイヤな思いをすることもあるし、こんな時代だからお給料だって労働や学歴に見合ったものをもらっているとはいい難い。でも、狭い範囲ながら友達はいるし、妙に好きでたまらないもの、もあったりする。

    そんなに多くは望まずに、「わたしごときが」という思いを常に胸に抱く津村さん。
    夜の9時くらいに一度寝て、1時すぎとかに起き出し小説を書く。しばらく書いたらまた寝て、次の日は会社に普通に行く、という日々なのだけど、きっとこんな日常が彼女にとっては自然体で気持ちがいい、っていうことなんでしょうね。

    このエッセイについて、
    「何も残らないし、ひたすらに地味で意味もないけど、読んでいる間少し楽になった、と感じていただければこれ幸いである。」というあとがき。

    クスッと笑って、うんうん、わかるよ、とか、う~~ん、ちょっとその偏愛ぶりって公にするのは恥ずかしくない?とか、そうですね、確かに楽になりましたよ。(*^_^*)

    津村さんの小説に出てくる女性社員の全てが津村さんをモデルにしている、とは思わないけど、ちょっと前のめりで危うい感じがするところはやっぱりご本人が出ちゃうんだろうな、と。


    テレビの星占いでひどい結果が出た時には、会社の同僚に

    私がいやな奴になったら運勢のせいだと思ってください、明日からはまたまともな人間に戻ります、と牽制する津村さん。
    そして、同じ星座の中田英寿のことを思い出し、遠い空の下で今ころヒデも困っているのだろう、と“迷惑な共感”を。


    津村さんはいつも一所懸命で、ウケをねらっての文章ではないのがよくわかる。
    きっとみんなホントのことなんだろう、と思いつつ、少しでも楽に生きれるといいですね、といたわりたくなってしまうのが可笑しいです。

  • まず何よりもタイトルが好き。
    冬の朝はまさにこんな状態になる。
    そんな日も近いなぁと思いながら読み始めた。

    妖精の話とノートの話がとても面白かった。
    私もたくさんの妖精に出会っていたんだなぁ‥。
    妖精だったのかと思えば、あの人のこともその人のことも、くよくよ気にすることなく眺められる気がする。
    自分だったらどうかなんて思考で相手のことを考えることが間違っていたのだ。
    妖精界ではこういうものなのだと覚えるところから始めなければいけなかったんだ。
    そして私も誰かにとっては妖精のように不可解な存在なんだろうなぁ。

    ノートの話に共感したり、ドラクエの話を羨ましく思ったりしながら読み進むにつれて、だんだんあることが気になってきた。
    二度寝の話はどこだ?
    目次を見て二度寝の話がないような‥と心配していたのだけど、まさか没にされていたとは…。
    ショックです。
    津村さん、私、二度寝について読みたかったです‥。

  • 昔から「そんなこと追求してどーする」というようなどうでもいいことに対して、探求心を発揮する人間であった。そんな、地味でマイナー志向な私にとって、待望の津村さんのエッセイは、共感するところありまくりだった。もう、可能ならば友達になりたい!!と思ってしまうほど。
    全体的にしょぼいエピソード満載で、そのしょぼさが万人受けするかっつーとどうだかなぁとも思うのだが(それゆえ星4つ)私としては超ストライク。それ、私でもそんな選択するわ、私でもそんなトホホな結果になってしまうわ、のオンパレードで、読んでいて何度噴いたことか。
    特に、幼い頃大好きだったけどどこか謎であった「あぶくたったにえたった」「まぶたのパチパチ」について言及してくれたことがとても嬉しい。
    いわゆる「ちょっといい話」的エピソードも、津村さんの手にかかるとベタなテイストじゃなく、ユーモラスに描かれるものだから、一般的なそれよりも全然心に響く。(私にはね。)
    そんな日々の地味さ、しょうもなさを存分に生かした新作、楽しみにしています♪

  • ミシン目カッターがほしくなった笑

    ノートや買ったメモ帳はもったいなくてコレクションと化してしまうけれど、裏紙ならのびのび書ける。
    そうなんだよー、私もだよー、と心の中で賛成の意を唱えてしまう。

    あとがきにある、この本が「デパ地下のケーキではなく、スーパーで二百円以下で買えるお菓子」だといいなぁという表現が好き。日常の当たり前の存在、目立たない部分にあっていいのだというこのゆるい感じに癒されるなぁ。

  • タイトルの通りゆるいエッセイ。
    ノートが好きで集めてもミスコピーの裏紙を使ってしまったり、ハーブがたくさんあってももったいなくてお風呂に使えなかったり可愛らしい。
    小説も読んでみようと思った。

  • 同世代の作者の、ネガティブかつ地に足のついた暮らしぶりが面白かった。
    会社員と、二足のわらじなんですね。
    ドラクエにハマったり、ノートやマステ集めが好きだったり、わかるー!!!と共感することしきり。
    こうゆう同僚がいたら気が合いそうだと思った。

    ポトスライム以来のファンだが、これからも動向を見守りたい。

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やりたいことは二度寝だけの作品紹介

アホでも、地味でも、生きてゆけます。
昼は会社員、夜は小説家。“ハイブリッド・ワーカー”かと思いきや、超・庶民系芥川賞作家による、初のエッセイ集!

「本書のどうでもよさについて、自虐も言い訳もしない。何も残らないし、ひたすら地味で意味も無いけど、読んでる間少しらくになった、と感じていただければこれ幸いである。」(あとがきより)

検索が生きがい。文房具集めとハーブティーで日々を潤し、からあげ王子に想いを馳せ、ドラクエで自分の20年を振り返る……。
ささやかで、ちょっぴりおマヌケな出来事を綴る、“地味面白~い”脱力系エッセイ。

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やりたいことは二度寝だけのKindle版

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