やりたいことは二度寝だけ

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062177054

感想・レビュー・書評

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  • 津村氏の初エッセイ本。新聞、文芸雑誌などに書かれたモノを纏めて単行本化。
    たくさん書いていらっしゃったのですね。知らなかった。
    日経新聞夕刊の連載のやつとかその当時に読みたかったな。

    人ってもっと、好きなことやモノについて掘り下げて考えてもいいんだ、などと思った。(たぶんいいんだ、と決めた)

    4つにカテゴリー分けされた67本のエッセイは、親近感が湧いてクスクス笑ったり、津村氏が持つ問題意識の片鱗などを垣間見たりするモノもあるんだけれど、だけれど、だけれども……!

    小説の方が面白い!です。

    (津村氏に対して失礼する気は限りなく皆無!なので心苦しい感想)

  • 文句なしに面白かった!
    「こんばば」って久しぶりに聞いたな。

  • 軽い気持ちで読むエッセイ。小説のほうが好きです。

  • 「またみなさんを幸福か不幸か勝手にジャッジして、口出しをしてくる不埒な人が現れたら、でも世の中にはこんなに、どっちでもないことばかり考えている人がいる、とこの本を見せてください。相手を『のれんに腕押し』という気分にさせる手助けができると思います」。以上、あとがきより。

    いつか「からあげ王子」のような存在になりたいと作者は言っていた。味方がいないとき、出口が見えないとき、へらへらした振りをしてるとき。もう一度、このエッセイを読みたいと思う。

  • エッセイを読んでいて、ごくたまに「この人とは圧倒的に合わないな」と思うことがあります。(例 益田ミリさん、小川糸さん)
    今回も強くそう思いました。
    やっぱりネガティブな部分が引っかかってしまい、何かを得られるような気分がしないからでしょうか。そういう癒しを求めている人には良いのでしょうが。
    どうも津村さんのエッセイは読みにくいので、今後は小説を楽しみに読みたいと思います。

  • なんでなん? あんなに小説はおもしろいし、対談で話してるのもおもしろいのに。エッセイはそんなにおもしろくない。言ってることに賛成もしたりするけど、おもしろくないの。

  • へらっと笑えるエッセイ。一編は2〜5ページだが、4年分は多すぎる。
    ぬるめのスープに、ゴロッとしたじゃがいも、やわらかい玉ねぎに、たまにピリッとするコショウという感じ。
    「美味しいんだけど、量が多いかな…あ、この食感はイケる、いやでもやっぱりぬるいし…」と逡巡してたら食べ終わった気分。

    テーマごとに三部に分けられてるのはいいとして、その中で時系列ではないことが少し残念。
    年齢に触れている文章も、31歳→32歳→31歳など 「あれっ?」となるときがある。
    特に問題はないのだけれど気になった。

  • 俺にとっては、純文学といわれる小説のハードルって結構高さがあって、純文学作家が書いた随筆ってのは、さらに一段ハードルがあがるような気がして、よほどじゃないと手に取らない。芥川賞受賞作家で手に取ろうと思うのはせいぜい花村萬月ぐらいかな

    っと思ってたんだけど、津村さんが芥川賞作家だということをすっかり失念して、普通に読んでしまったこの本。ドラクエ偏愛とか友人Yさんのこととか古紙利用の手作りノートとか、いれんでエエとこに力みが入るのに全体に漂う脱力感がいい。純文学どころか濁文学やでこれ、それも毒にも薬にもならんもんで濁らせてあるから胃にも心にも優しい。

    一番身近にいそうな気がする芥川賞作家、津村記久子。大阪在住、疲れた時は天神橋筋商店街を放浪して癒されるっちゅうねんから、リアルに身近なんや。気がつかないだけで十八番あたりで隣り合ってワンコインランチとか食ってるんかも知れんなぁ

  • エッセイでもやっぱり大好き、津村さん。
    使ってみたいが使いにくい言葉に見る言葉へのこだわり、必要以上に感情過多になることを避けるのが、作品を通して感じる快い温度なのだと思う。
    星占いで最下位が多い気がするみずがめ座のことも、とっても同意。
    わりと論理的で筋道を通して考えるほうだと思うのに、星占いを見過ごすことができない、特定の信心は持たないのに神社めぐりとかしてしまう。

    そういう自分と似ているところを文章に見つけて、にやにやと嬉しくなってしまうのでした。

  • 芥川賞受賞作品『ポトスライムの舟』から始まって、なんとなく、世に出ている津村氏の作品は、ほぼチェックしている。お仕事(OL?)しながら作品を書いているんだったっけな、彼女の作品はそれが常に、根底にあるように感じる。しかしながら、この本はタイトル勝ちだよね、その通り、やりたいことは。

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著者プロフィール

1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で第21回太宰治賞。2009年「ポトスライムの舟」で第140回芥川賞、2016年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、2019年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞など。他著作に『ミュージック・ブレス・ユー!!』『ワーカーズ・ダイジェスト』『サキの忘れ物』『つまらない住宅地のすべての家』『現代生活独習ノート』『やりなおし世界文学』『水車小屋のネネ』などがある。

「2023年 『うどん陣営の受難』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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