ふたつの月の物語

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 529
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062178808

感想・レビュー・書評

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  • 富安陽子さんの本には、はずれがないよな~といつも感心してしまう。
    小学校から中学校に転勤して、富安さんの本があまり読めなくなったのが残念だったけど、久しぶりにヤングアダルト対象の本を書いてくださった。
    嬉しい。

  • 児童書ですが、大人になっていた方が感じられる心の描写もあると思います。
    読んでよかったと思います。

  • 富安 陽子
    講談社 (2012/10/24)

    酒井駒子さんの表紙が魅力的 あ~この場面だなってあとで分かります
    やまんばやシノダ!たくさんのすばらしいファンタジーを届けて下さる富安 陽子さん
    コミカルなのや幻想的なもの色々ですが
    どれも、大好きです

    美月に誘われてか いろんなにおいを感じます
    湿った空気でしょうか

    一気に読みました

    児童書コーナーだけではもったいないですね

    ≪ 月明かり 父と母とに 導かれ ≫

  •  読み始めてすぐ美月と月明は血のつながりがあることがわかるし、その後の展開も大体予想がつくのだが、どきどきしながら最後まで面白く読めた。富安陽子さんはやっぱり大した語り部だなと思った。
     節子と2人のつながりは元々なかったというのはちょっと残念。でもその辺を変にひねっていないから、とりあえず1巻で完結しているのはいい。

  • すごくおもしろく一気に読めました。

    名前に月がつく、美月(みづき)と月明(あかり)。
    美月は施設、月明はお寺で育ちます。
    あるとき、謎の男性が現れ、お金持ちの女性が引き取りたいといっている、と言います。
    夏休みの間、試しに別荘で一緒に暮らして決めてください、と言われ二人は別荘に行くことに。

    美月と月明のキャラ設定もはっきりしていて、おもしろかった。
    孤児がお金持ちに引き取られるという少女マンガにありがちな設定だけど、そんな内容ではありません。
    津田節子さんは、3年前に事故で亡くなったお孫さんを復活の儀式をするため、二人を別荘に誘ったのだけど、出てきた神様に「時をさかのぼって直しても、結局もとの通りになる」と言われます。
    その言葉がとっても印象的。

    というわけで、津田節子さんのお孫さんが生き返ったりはしないのだけど、読後感はすっきり。
    こういう時空を超えるファンタジーは苦手なのだけど、この作品は現実的なところもあって、すとんと胸に落ちました。

  • 不思議な力をもつふたりの少女の物語。終わり方がとても良かった。

  •  施設で育った美月と育ての親を亡くした月明(あかり)は、ともに14歳。津田さんという老婦人が、2人を里子として引き取ることを申し出た。彼女が里子に迎える子どもを探すときに出した条件は、奇妙なものだった。14年前の4月生まれの子どもで、出生時の状況が不明だが、その出生について月に関連する手がかりを持っていること。夏休み、美月と月明は津田さんの別荘・湖月荘にまねかれる。2人はともに、暗がりで青く輝く瞳を持っていた…。

  • 捨て子で施設で育った、育ての親がなくなり孤児になってしまった月明が、あるお金持ちの奥様に里子としてもらわれ、出会います。二人にはあるひみつがあって、このお金持ちの奥様と豪邸にいる人たちもなんだか変で、キドキしました。富安さんがついにホラーを描いたのかと思ったら、最後はホッとするいつもの富安ワールドで安心できました。

  • 私のまわりでは、前評判が今ひとつよくなかったが読んでみたらとてもおもしろかった。さすが富安陽子氏!
    終わり方がよかった。表紙の酒井駒子氏のイメージもぴったり。
    今回は、Y.Aの作品と言われているが、それならもう少し小さくして、ソフトカバーにしたほうが手に取りやすいようにも思った。

  • 横溝正史の世界に時をかける少女のSFを加味したようなミステリーでファンタジー。個人的に凄く好み。酒井駒子さんの表紙絵がこの物語の雰囲気をよく表している。富安さんの描く女の子(女性)は凛として芯が強い。そこが好き。終わり方も納得。

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著者プロフィール

1959年生まれ。1991年『クヌギ林のザワザワ荘』(あかね書房)で第24回日本児童文学者協会賞新人賞、第40回小学館文学賞を受賞、1997年「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社)で第15回新美南吉児童文学賞を受賞、2001年『空へつづく神話』(偕成社)で第48回産経児童出版文化賞を受賞、『盆まねき』(偕成社)により2011年第49回野間児童文芸賞、2012年第59回産経児童出版文化賞フジテレビ賞を受賞、2021年『さくらの谷』(絵・松成真理子 偕成社)で第52回講談社絵本賞を受賞。絵本に「やまんばのむすめ まゆのおはなし」シリーズ(絵・降矢なな 福音館書店)、「オニのサラリーマン」シリーズ(絵・大島妙子 福音館書店)などがある。

「2023年 『そらうみ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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