神様の贈り物

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著者 : 木内一裕
  • 講談社 (2012年9月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062178822

神様の贈り物の感想・レビュー・書評

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  • 暴対法施行以来、表立った(汗)暴力行為が割に合わなくなったヤクザ組織はそれらを“外部委託”する時代、なんだそうですよ。

    なるほどね~と呑気に頷きながらもお話は木村さんらしいテンポのよさで進んでいきます。


    暴力はコワいです。
    ましてそれに生き死にや、一般人にはよくわからないメンツというもの、裏切り、お金、考えの足りないバカ者なんかが絡んでくると、怖くて怖くて・・になるはずなのに、そんなあれこれの場面に卓越した才能を見せる人物が現れると、俄然興味を惹かれてしまう…。

    ネタバレになるからあまり詳しく書けないのだけど、ある事情があって武闘以外には何も関心を持たないかに見える主人公・チャンス。
    彼の片付ける仕事や、遭遇してしまう事件、また、彼を取り巻く人々の妙にリアルな人物描写が面白く、また、彼の“事情”には、う~~ん、なんか反則なんじゃない?と思いつつ、彼を宝物として育てたヨモギダの爺さんの気持ちになって読ませられてしまった。

    木村さんの「キッド」がとても好きだったから、注目していた作家さんではあるのだけど、全部書ききってしまわない余韻を持たせた話運びもいい具合に効果をもたらしていたと思うし、伏線を踏まえた終盤までの流れはとてもいい感じ。

    「キッド」の方が好きではあったけど、うん、読めてよかったと思います。

  • んーーー、なんかもぉとんでもなくこの本が好きだ!!

  • 哀しい結末を予想していましたが、人と人のかかわり合いに希望が見えました、殺し屋ですが。

  • 脳の腫瘍が原因で感情を持たない殺し屋となったチャンスは、アクシデントから失われていた「心」を神様から贈られる。
    「心」をもった殺し屋はどのように生きていくのか・・・さまざまな人物がチャンスの横を通り過ぎて何かを残していく。その出会いから得たものをひとつひとつ吟味しながらチャンスは自分の人生を模索する。
    なんとなく物悲しい話だった。

  • 物語、キャラクター、文体、主張、小説を読んでてグッとくるポイントはいろいろあるけど、散りばめられてるユーモアってかなり重要な気がする。著者の物語には北野武的暴力世界が松尾スズキ的笑いで覆われてる。

  • 脳に銃弾を受けた心を持たない殺し屋のチャンスは死の淵で神様から心をプレゼントされる。
    心を取り戻したチャンスは、普通の人間として生きていくことを望むのだが、殺し屋としての過去が彼の「心」に重くのしかかる。
    生きるとは、幸せとは何かを問う、木内一裕の意欲作だ。

    あらすじだけ読むと、ファンタジックな物語と思うかもしれない。いやいやとんでもない。地に足の着いた重厚な物語に仕上がっているぞ。
    ホント、木内さんは作品を出すたびに新たな驚きを与えてくれる。

    「人はなんのために生きるんですか?」
    「あの、幸せってなんですか?」
    「愛って、なんですか?」

    身体は大人だが感情だけが生まれたばかりの赤ん坊のようなチャンスは様々な人との出会いの中で、人間らしい情緒を形成していく。
    人間の「心」は他人からの愛情によってその形を成すものだと改めて感じた。

  • テンポが良くて、のめり込みました!
    殺し屋と言うことでグラスホッパーを連想しましたが、負けず劣らず面白かったです。
    最後に明かされる「神様の贈り物」の本当の意味にぐっと来ます。

  • 木内一裕作品初読み。
    漫画っぽいなと思ったら元々漫画家なのね(¯―¯٥)
    読んだことはないけど「ビーバップハイスクール」の作者だったのね。
    チャンスは病気なので感情がないことしかたがないが、感情があることで気付くことは良いことも辛いことも楽しいことも嫌なこともたくさんある。
    感情を知ったチャンスは生まれ変わるチャンスを神様からもらったんだなあ。

  • テンポ良くサクッッと読めた。
    他の作品も読んでみたい。

  • 藁の盾 の作家 才能を感じます

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神様の贈り物の作品紹介

殺し屋チャンスはバスジャック犯から乗客の命を救ったことで一躍ヒーローになって日本中から注目を浴びた。だがそのことが原因で、裏社会の“育ての親”から頭を撃たれる。死の淵を彷徨うチャンスが、神様から贈られたものとは……。人間とは、生きることとは何かを問いかける感動作品。

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