放射線を浴びたX年後

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著者 : 伊東英朗
  • 講談社 (2014年11月27日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062181631

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放射線を浴びたX年後の感想・レビュー・書評

  •  ビキニ諸島で被爆したのは第五福竜丸だけではなかった。事件から30年後、四国のテレビマンが10年に渡りインタビューを重ねていく。
     
     アメリカの核実験により漁船500隻以上、人数にして1万人以上の人が被爆していた! この事実に驚愕する。
     40年以上の時が流れたこの事件は低線量放射能被爆がどういうものかを如実に教えてくれる。どこか体調不良を抱えてやや早めに亡くなっていく元船員達。はっきりした被害を断定できないが、ずっとつきまとう被爆したという現実。これが放射能というものの恐ろしさなのだと実感する。

     記者が取材を始めたのは震災以前。現地の人が調査を始めてからは気の遠くなるような長い年月が流れている。
     よくぞこんな大事なことを伝えてくれたという思いで胸がいっぱいになる。

  • 教科書にも載っている第五福竜丸の事故。
    当時この海域には1000隻近い漁船がいたのに、なぜこの1隻だけクローズアップされたのか。
    この疑問を追いかけたドキュメンタリー。

    これで気になるのは、当然福島原発ですね。
    答えは時のみぞ知るでしょうか。

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放射線を浴びたX年後の作品紹介

今からちょうど60年前。
そしてあの3.11、福島第一原発の事故から遡ること57年前。
1954年、南海のビキニ環礁で、アメリカによる水爆実験が6回にわたり行われた。

ここでの被ばくは、有名な第五福竜丸だけではなかった。
長きにわたり隠蔽されていた、もう一つの、そして甚大な被ばく――。
この海域で何も知らずに操業していた、数多くのマグロ漁船。
その乗組員が大量の死の灰を浴びていたのだ。
そして屈強な海の男たちは、やがて40代、50代の若さで癌や心臓病を発症し、次々と亡くなっていった……。

その実態を明かすべく、高知県の高校教師と生徒たちが
当事者に聞き取り調査を続けていたことを知ったテレビディレクターは、
8年にわたってその成果を取材し映像化。

焼き場で夫の遺骨を拾った妻は
「他の人の骨はすっきり残っちょるけん、うちのお父さんのはぐちゃぐちゃになっとった」
と語る。

「(被ばくと健康被害について)ひとことでも言ったらここでは生きていけんかった。
あん時代、日本は石炭とサカナで立て直すほかなかったけん」
「いっつの時代も、損をするのは弱い者ばっかりよ」

夫を亡くした妻たちが絞り出す言葉。

200万ドルと引き替えに真相は隠蔽され、
遺族たちは大黒柱の死について語ることも許されなかった。

この犯罪的な「ヒバク」の全貌解明に挑み、絶賛を集めた映画
『X年後』を撮影ディレクター自らが執筆し書籍化。

「ただちに健康に影響はない」。
その「ただちに」から「X年後」、何が起こるかを読者は知ることになる。

放射線を浴びたX年後はこんな本です

放射線を浴びたX年後のKindle版

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