結局できずじまい

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062181815

作品紹介・あらすじ

おしゃれ、ボウリング、柔軟体操、キレイに食べる、パソコンへの心構え、献血、お祭りをエンジョイ、自発的な行動…。なんでこんな簡単なことができないんだろう?「自分のできないこと」をテーマにしたお話をまとめた、誰もが感じるモヤモヤを描いたイラストエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • ヨシタケシンスケさんのできない事を集めた本。クスッと笑えて案外奥深い。「キレイに食べる」「お祭りをエンジョイ」「みんなでテレビ鑑賞」「あぐら」「マスターと仲よく」「ポジティブ思考」ができないのが一緒で嬉しくなった。

  • 人にはそれぞれできることとできないことがあって、それでいいじゃない。と、ヨシタケさんの優しいミニキャラたちが教えてくれる作品。

    最後の方に書かれていた、
    「お互いのできないことを許し合い、助け合う」。
    そのおかげで人は結びついていられる訳です。
    という言葉に納得。なんでもできる人がいないからこそ、私たちはみんなで支え合って生きていけるんだなと思った。

  • あなたの「できずじまい」はなんですか?

    「りんごかもしれない」「あるかしら書店」等のヨシタケシンスケさんのイラストエッセイ。
    普段はエッセイを読まないのですが、ヨシタケさんの世界観が好きなので手に取りました。

    いつも「こんな突飛で面白い発想はどこからやってくるのだろう?」と思いながら著作を読んでいるのですが、その裏側が垣間見られた気がします。

    誰にでもできないこと、苦手なことはあると思いますが、ここまで自分の「できないこと」を自己分析し、分かりやすく表現できるのは流石です。
    私もどちらかと言うと気にしいで繊細な質なので、色んなことが気になってしまう著者には多くの共感を持ちました。

    漫画のような感覚で30分位で読める作品なので、気楽に読んでもらいたい一冊です。

  • 出来ない事を一つ一つ上げて、なぜ出来ないのかということを細かくヨシタケさんが説明してくれます。共感できることもあれば、こういうことが苦手な人もいるんだなぁと読むのに飽きが来ませんでしたー!
    最初の「出来ないことが多すぎて、何書くか迷っちゃうなー」みたいな場面があるんですが、そのイラストの笑顔が…本当に嬉しそうでwそこでちょっとクスっと笑ってしまいました(笑)

  • ヨシタケさんの、できずじまいのあれこれを、イラストで紹介してくれる本。
    自分もこれあるある!と思うものがいくつもあり、楽しく読んだ。
    一塁にずっといて、二塁に行かない人生。それもありだな、と思った。その選択でしか見られない景色があり、その選択では見られない景色がある。
    見られた景色を味わい楽しむことが、人生を豊かに生きることになるのでは、と考えさせられた。
    それにしてもヨシタケさんのイラストの愛おしいことといったら。

  • ヨシタケシンスケさんの絵本が好きで読みました。
    「できないことが多すぎてどれを描こうか迷っちゃう!」恥ずかしいと思って隠してしまいそうになる、できないことを面白く作品として昇華している!逆に?前向きな考えで好きです。

    印象的な話
    いまだに買った本を読むことができません
    →「レジに持っていってカバンに入れて家に持ち帰るまでが一番楽しい」という趣味です。家に着くと、うん!いつかちゃんと読もう!となります。たまにてをとってはアルバムをめくるように眺めます。ああ、いつか読みたいねぇ…永遠に縮まらない本の中身との距離。

    いまだに自発的な行動ができません
    →昔から引っ込み思案な子供でした
    立候補的なことをした記憶がありません
    常に受け身の姿勢なのです
    こんな私でも、よくもまあ今日まで無事に生きてこられたと思います
    いろんな人に人生の節目節目で背中を押してもらいながら
    時には背中をさすってもらいながら
    ここまでこれたのだと思います
    私の背中にはきっとたくさんのやさしい人たちの手の跡がしっかりついているのでしょう

  • 978-4-06-218181-5
    C0095\952E.

    結局できずじまい

    2013年1月16日 第1刷発行

    著者:ヨシタケ シンスケ
    発行所:株式会社講談社

    はじめにで、人間には「できること」と「できないこと」で成り立っています。と有って、相変わらず、おもしろい切り口で始まる。著者さんの「できないこと」がアレコレとかかれて、それなりに理由というのがちゃんとある。
    パソコンが壊れたことから、「大切なものが突然壊れちゃうことがある」事を学び、色々とバックアップしたくなったり。魚肉ソーセージの予備とか気に入った靴とか、そして、自分の予備は?ってなった時に、「果たして僕が本当に残すべきものとは‥?」」と哲学的になる、別の本でも「自分のコピーの作り方」みたいな切り口が有ったけど、ホントに真面目な人なんだろうなぁ(著者さんは少し生きにくいかもしれないけど・・)
    お祭りが苦手とか、ティッシュなしの生活ができないとか、自分と似ていて笑えない。
    買った本を読む事ができません これは今までになかった観点。自分も買って満足して書架に置いてある本ありますもん。読むつもりで買ったのか、読まないけどもっていたくて、買ったのか。持っていたいから、買った本は読まなくてもいいの。それは理解できるんだけど、趣味として『読みもしない本を買うことです』って感覚は斬新。
    私もだ‥。とか、何でそうなる?とか、充分楽しみました。
    「いまだにポジティブ思考ができません。」わたしもです、ポジティブ思考しなきゃダメっていう強迫観念がとても恐ろしいです。世の中イケイケどんどんの人ばかりだったらどうなるでしょう?と開き直っている私でした。

    私の背中にもたくさんの優しい人たちの手の跡があるはず。私の手の跡も誰かの背中についていたら良いな。
    「できないことは楽しいことでもある」なるほど。
    で あとがきとは無いけど、一番最後には、あなたの「できずじまい」は何ですか?
    と、ある。
    「できない」のと「できずじまい」はちょっとニュアンスが違うよね。
    「できずじまい」の方は「できるようになりたい気持」ちがあって、挑戦したけど、ダメだった。「できない」は、結果として、出来たか、出来なかったかという違いだけ。「できずじまい」悪くないかも。

  • 2021.10 再読

  • ただただ面白い‼️

  • できないことがあったっていいんだなぁと思える。
    できないことの話ってネガティブになりそうだけど、面白おかしく書いてるのがすごいと思う。
    絵がかわいくて癒される。

  • 初期ヨシタケのイラスト・エッセイ集。自分もかなりチキンなところがあるから、思わず相槌を打ってしまうような場面もちらほら。でも、この視点からこそのあの世界観と考えると、アイデアの勝利というか、実に素晴らしいですね。

  • 「できずじまい」なことからヨシタケさんという人が見えてくる。
    近しく思ったり、変な人と思ったり。
    人を知るのは面白い。
    「できずじまい」も、その人らしさを作る要素のひとつ。

  • みんな割と同じことで悩んでるのよね、という
    こんな小さなことで憂鬱になっちゃんだから人って不思議よね・・・

  • ついつい、自分には何ができるのだろう?と出来る事だけを考えて、結局「あぁ、私はなんて何も出来ないのだろう」と落ち込んでしまうが、そこはヨシタケさん。
    出来ない事で、結局出来ないままになってしまっている事を肯定的に書かれている。
    特に読まない本を買ってしまう事なんて非常に共感する。
    変に開き直る訳でなく、人間は出来る事と出来ない事で構成されているんだ〜と気楽に受け止める事が出来る。落ち込んでいる時にオススメである。

  • 日々の小さな感情の動きにも目を向けて、忘れずに、理解していく。これだけのことだが、できない人が多いんだろう。私もその1人だ。
    本で読むとクスッと笑えるが、その時の自分には深刻で。こうやって外に見せることで消化できる気持ちもあるのかもしれないと思った。

  • はいはーい、このところの月に一度のお約束、「月末が近づくと冊数を稼ぐためにヨシタケさんの本を読む」。こんな読み方ばかりで失礼かとは思うのですが、ヨシタケさんの著作があまりに多く、どれも読みたいけれども、続けて同じ著者の作品を読むのは避けている私としてはちょうどいい案配かもしれません。

    買った本を読むことができないのは私も同じ。あくまで「なかなか」できないだけですが、買うまでの瞬間が楽しい気持ちはよくわかる。そしてまた積読が増えてゆく。あぐらをかけないヨシタケさんの後ろ姿は可愛すぎて笑ったなぁ。昭和の可哀相な奥さんって(笑)。

    それぞれ違ったできないことがあるからこそ人は許し合い、助け合う。いいですね。

  • ちょっと諄いけど~~彼の原点は此処いら辺にあるんでしょう・面白い

  • 共感できるものもあったし、そういう感じ方の人もいるんだ〜と新たな発見もでき、楽しみながら読むことができた。

  • あっという間に読み終えました。
    共感できる「できずじまい」項目は、思ったより少なかった。独特?


  • 「りんごかもしれない」のヨシタケシンスケが、自身ができないことをユーモラスに綴ったエッセイ。

    「できずじまい」なことって、なんかあったっけなと思い返すと、あったあった!

    ・さかあがり
    ・マージャン

    できなければ、それはそれでいいよねと思わせてくれるヨシタケワールドでした。

  • 欲張ってできずじまい。

  • あるある。いっぱいある。

  • イラストがまずカワイイ。視点が面白い。共感もある。
    他のエッセイも借りよう

  • ヨシタケシンスケさんの絵本のような味わい。
    普段からこういう事考えてらっしゃるから、あの独創的な絵本がうまれるのね。
    魚綺麗に食べられないとか…分かる。

  • 大人になるにつれ、社会への適応を求められる場面が多々あるけど、
    作者のように、できないことがたくさんあったとしても、
    できないことを補い合って、
    許しあって生きていくことができるんだと、
    作者に背中を押された気がした。

    私の背中にも色々な人の手形がついてるんだろうな。

    ネガティブになりがちなことを
    ユーモアを交えて表現する姿勢がいいね。

  • 「できないこと」に、ほっこりしちゃう一冊です。
    「できないこと」の中に、その人らしさがあって、いとおしくなってしまうような内容でした。

  • 『イラストエッセイブック』と表紙に書いてあって、いわゆる最近増えてる『漫画エッセイ』なら漫画扱いできるんだけれども、これが非常に微妙な立ち位置(笑)
    というのは置いておいて、
    普段のヨシタケさんの絵本の作風とは真逆の、非常にネガティブなことがいっぱい書いてあってちょっとびっくり。
    絵本を描くような人だから、もっとポジティブ!みたいな感じなんじゃないかなあと勝手に思っていた。
    まあ本のテーマで、というのもあるんだろうけど、共感する部分が多くて驚きました。

  • 絵本デビュー前のイラストエッセイのひとつ。ヨシタケさんの「自分にできないこと」をテーマにした話。
    おしゃれ、顔と名前の記憶、穴あきくつ下を捨てること、買った本を読むこと、に共感。分かる分かると思わず頷く。わたしの場合はおしゃれよりも趣味の本に費やすのに、読むのは後回しにするから積みっぱなし。片方は未だ使えるからと、一部薄くなってていても靴下は極限まで使い続けてしまう。顔は覚えても仲間が思い出せず悩むこともある、などなど。また、ラストの「解決への努力」のオチは良い考えだなと感心した。

  • イラスト集風なエッセイ。クスっと笑えたり考えさせられたり…。「買った本を読むこと」は、ちょっと共感できました。買うのが楽しかったりするよね、本って(笑) 20161227読了

  • 「あるある!」と共感できるエピソードがたくさんで、できないことがあっても「まあいいか」と流してしまえる。「もしかして自分ってダメな奴?」と思った時に読めば、ちょっぴり元気になれる本です。(新ひだか町静内)

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著者プロフィール

1973年、神奈川県生まれ。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表している。『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞などを受賞。『もう ぬげない』(ブロンズ新社)、『おしっこちょっぴりもれたろう』(PHP研究所)で第26回、第29回けんぶち絵本の里大賞を受賞。ほかの著書に、『結局できずじまい』『せまいぞドキドキ』(ともに講談社)、『ころべばいいのに』『ねぐせのしくみ』(ともにブロンズ新社)、『りゆうがあります』『あきらがあけてあげるから』(ともにPHP研究所)などがある。2児の父。

「2022年 『レッツもよみます』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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