15歳の寺子屋 明日は、どうしてくるの?

著者 :
  • 講談社
3.64
  • (1)
  • (5)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 48
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (98ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062181853

作品紹介・あらすじ

青春時代、ほかの人は誰も気にしていないような、取るに足らないことから、人生にまつわる重要な問いまで、さまざまな悩みがあります。
なかには、只中にあっては分からずとも、それを過ぎてしまえば、どうということもないような悩みもあります。

長きにわたって天声人語を書いてこられた栗田亘氏を迎え、人生の悩みにどう向きあえばいいかを、豊かな知識を用いて教えていただきます。

具体的には、東西古今の名著からの引用でもって、読者が考えを深める手助けをします。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 4歳の娘には早すぎるが、自分の心の準備に読みたかったのと、娘の本棚に並べておきたい内容だったので購入。短い子ども時代、親子で沢山の本や物語を共有したいと改めて思ったし、いずれ親の元を離れていく娘、息子の伴奏者に、本たちがなってくれたら嬉しいとも改めて思った。2019/7/1

    • あまみさん
      私も 同じような思いを感じてます☺️
      私も 同じような思いを感じてます☺️
      2023/04/08
    • うめさん
      コメントありがとうございます。あまみさんも子育て中なのでしょうか。同じように感じておらるとお知らせいただき嬉しいです^^
      コメントありがとうございます。あまみさんも子育て中なのでしょうか。同じように感じておらるとお知らせいただき嬉しいです^^
      2023/05/18
  • 表紙が気に入って借りた。

    実語教 じつごきょう
    山崎正和
    丸谷才一
    『どくとるマンボウ青春期』
    『飛ぶ教室』
    『ギリシャ神話集』ヒュギーヌス
    『1984年』ジョージ・オーウェル
    『吾輩は猫である』
    『福翁自伝』
    『ひょっこりひょうたん島』
    『夢の積立しませんか』
    『3/11 キッズフォトジャーナル』

  • 天声人語の筆者だった著者が中学生に(普通の高校生には文章が平易すぎる気がする)向けて、人生とは何かを、本の紹介をしながら語る本。とても読みやすいし、偉そうに説教するようなところもないし、紹介されている本の文章も適切。
    紹介されている本は『緋色の研究』『飛ぶ教室』『赤毛のアン』といったベーシックなものから、普通の中学生にはちょっと難しいかも(読解力がある子なら大丈夫)『一九八四年』『吾輩は猫である』『ギリシャ神話集』(講談社学術文庫)、難しくはないが中学生はあまり手に取らない『神様』『おまえさん』、元ネタが古くてどうかと思われる『ひょうたん島大漂流記』『夢の積み立てしませんか』(「釣りキチ三平」の作者の自伝)など様々。
     この本を子どもが自分から手に取ることはなさそうだが、負担を感じさせない文章量だし、さらっと読めるので、大人が子どもに薦めるにはいいかもしれない。

  • 人は人に会うためにこの世に生まれてくる

    引用がいっぱいの本です

  • 明日は、どうしてくるの。
    その質問の意味、分かっていますか?

    この方は、今日はどうであれ、明日になれば、明日は明日の風が吹き、新しい何かが始まって、何事もなんとかなるから。
    って考えてる。
    でも、それは、明日に希望を持ってる人間の考え方だ。

    そうじゃない。

    明日になっても、今日は消えないから。
    むしろ明日になったら、今日のことは、時間が過ぎることでさらにのっぴきならないことになる。
    それなのに、明日は明日の風が吹いて、さらに新しいことが舞い込んでくる。
    今日が処理できてないのに、明日にはさらに処理できないことが増えてしまう。

    怖い。恐ろしい。
    明日が怖い。

    だから、
    明日は、どうしてくるの?
    そう、尋ねるのです。

    私はそう言う意味で、このタイトル読み取って、読んだんだけど。
    違った。

    明日に希望を持てる人のお話しだった。

  • 「なぜ学校に行かなければいけないの?」「ひとりぼっちが怖い」など、思春期の入り口に立った若者たちの疑問や悩みに、本の中から答えを探してみよう、という趣旨の本。対象は10代前半というところか。著者は元「天声人語」筆者。時に自分の経験を引きながらの丁寧な語り口には、好感が持てる。紹介しているものも古典的名作から現代のノンフィクション・ライトノベルまでと、この人の幅を感じさせる。『3/11 キッズフォトジャーナル』と『夢の積立しませんか――ボクの銀行員日誌』が気になる。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

元朝日新聞記者。1940年東京生まれ。朝日新聞記者として「天声人語」 を担当、2001年退社。早大客員教授。日本エッセイストクラブ理事。

「2013年 『15歳の寺子屋 明日は、どうしてくるの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

栗田亘の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×