図書館の魔女(下)

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著者 : 高田大介
  • 講談社 (2013年8月9日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (810ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062182034

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図書館の魔女(下)の感想・レビュー・書評

  • 上巻から続く壮大な物語。とりあえず儀仗兵たちが図書館勤務になるとは思わず、うれしい驚きでした。ただ、戦闘シーンになると彼らに主人公の仲間補正が全くかからないので本当にドキドキしました。君たちは本当に訓練していたのかねというようなモブに戻ってしまうので本当もう心臓に悪い。
    手話と共通語と方言と、お互いに何言ってるか正確には分からないけど通じ合うシーンがなんかこう言葉は音のみではなく、身振りだけでもないという上巻の表現に通じるものがあったと思います。
    また、将棋の捨て駒に例えられる人たちにも家族や大切な人がいるというキリンが気づいた点。現実でも制裁だー報復だーってやっているけど、彼女たちのように殺しあわない方向で考えてほしいと思いました。

  • 怒涛の展開になって、マツリカはどう政治を転がしていくのか。
    図書館の書物と書物をつなぎ合わせると見たこともないようなことを、見たように語れる凄さ。そして言葉という定義できないものの重みを感じた。

    久しぶりにごついファンタジーを読むことができてとても良かった。続刊もあるようだが、主人公が変わってしまうようで残念…
    ラストのマツリカとキリヒトの別れがピュアなだけ、2人の続きが気になるというのに……

  • マツリカにとって手は言葉を操ることのできる左手が封じられ、沈黙させようとする敵の罠にはまったかにみえた展開だったが、そこにキリヒトと培ってきた繋がりで完全な相手の思い通りとさせない。ニザマ帝に会い、展開が一気に進む。政治的な話し合いの場では、言葉が溢れ出していて圧倒。そして、伏線が多かったことも驚かれた。双子座の正体は全く分からなかった。マツリカとキリヒト、そして仲間との絆が強くなっただけに、キリヒトを手放す決意をしたマツリカ。でも本当は嫌だという想いが溢れていた。ミツクビなどの主要な悪は逃げ出したので、続編はあるのかな。

  • なかなか文章がすっと入ってこなかった(頭の中でイメージしにくかったり)のと、マツリカの話し方が、おばあちゃんみたいで最後まで違和感。長いこともあって、途中パラパラととばしながら読んでしまった。
    また、ファンタジー・護衛・政治がらみの争い、という点で上橋さんの守り人&旅人シリーズと被り、そのつもりはないけれど比べてしまう…。
    ただ、図書館や手話等の発想は独特で面白いのと、キリヒトとの絆は素敵!

  • これ、言葉が殴りかかってくるイメージ。物理(言葉)

  • 前編から後編になるにつれ,どんどん面白くなる.そして大団円と言いたいところだが,まだまだ続くという困難さと希望の中で物語は一応の終わりとなる.登場人物の魅力的なことは言うまでもなく,世界観もしっかりしていて地理や歴史的にも深みがあり,何より言葉に対する深い愛と信頼が溢れ出てくるようだ.長い物語だけれど読んでいる間は至福の時間だった.

  • 本の分厚さに不安を感じたことが嘘のように、面白く読み進められた。
    出てくる登場人物全員に魅力があって、キリヒトとマツリカは勿論のこと、アキームやヴァーシャなどの図書館付きの衛兵たちが、モブかと思いきやのいいキャラしてたのが良かった。
    人間同士の関わりを書きながらも、伏線が沢山あって、飽きなかった。
    マツリカは一度も声を発さなかったけれど、その言葉はこちらに聞こえてくるような気がした。
    言葉に対する力をこれ以上ない程感じて、本から溢れてくるようなお話。

    アカリ、達者で暮らせ。

  • 腱鞘炎になるかと思った(物理的に重過ぎて)。
    上巻よりも丁々発止の円卓会議と刺客との決死の対決とでページ数もなんのその(´∀`)
    続編もあるとのことで楽しみ(*'ω'*)

  • 二ザマの宦官宰相ミツクビの暗躍により、一ノ谷西方に接するアルデシュから侵攻の兆しが。
    戦に勝つための道でなく、戦をせずに済む道を模索し、マツリカとキリヒト、キリンら「高い塔」の面々は権謀渦巻く二ザマへ!


    言葉と論理の力で闘うマツリカに魅了される。
    上巻での出来事が、きっちりと下巻のストーリーにつながっていき、ラストに着地。
    ハッピーエンドではなく、この先も物語は続いていくのだという方向を示したところまでで、ぴたりと語り終えてしまうところが潔い。

    書誌学的な薀蓄など、やや無駄な感じがするところもあったが、上下巻でこのボリュームながら最後まで読ませるパワーはたいしたもの。

    久々に読み応えのある作品を読み切った。

  • 戦争を未然に防ぐ。それも言葉を武器に・・・図書館の魔女ならではの活躍と、それを評価するという世界の価値観がすごいと思う。直接的な勝利の方が世間的には支持されやすいような気がする。成熟していないとそこを評価してはもらえないような?

  • とんだ才能もあったもんだ。ファンタジーとしては120点満点の緻密な伏線、豊富な語彙から紡がれる豊潤な文章、そこここに見受けられる、書物への、言葉への愛。上巻は少々長ったらしいようにも感じたけれど、気づけば魅力的な登場人物たち、特にマツリカとキリヒトの虜になっている。二度、三度と読んでも美味しいこと請け合いの、素敵な物語にまた出会えた。

  • たいっへんおもしろかった~~。
    いやー満足満足♪
    下巻はなんだかもりだくさんな感じだったなあ。

    まず衝撃的なマツリカの左腕への攻撃。
    なるほど、そーくるかあ、と。
    しかし、だからこそ、キリヒトとマツリカの結びつきが
    より強くなった、ともいえる。
    敵が奪い去ったかにみえた、マツリカの”言葉”
    けれどマツリカにはキリヒトがいた。
    とゆーわけで、マツリカを完全に沈黙させることはできず、
    その知恵が人を、国を動かしてゆく。
    武器でもってでなく、”言葉”で流れをつくっていく様は
    ほんっと読んでて気持ちよかったー。
    でも海を怖がったりとかわいい部分もみえたりとか
    マツリカとキリヒトの丁丁発止なやりとりが、いいです。

    ニザマに乗り込んだ後は、交渉は結構とんとんと運んだわけだが、それからの、マツリカへ術をかけた刺客の元への道が結構スプラッタ。いやあ、すごかった。
    その中で皆の言葉が通じていく様が素敵でした。
    にしても双子って時点で、気づくべきだな、私。
    いや、誰と双子だったの?とかは思ったんだが、
    その時点で彼だとは思い至ってなかったとゆー・・・・。
    浅い、浅いなあ、読みが。我ながら情けない。
    だが、分かってみるとなるほどねーっと。
    そして、その後の展開もなるほどねーっと。
    ミツクビは逃げおおせて、まだ盛り返しを狙ってるわけだし、話しは続くなあ。

    キリヒトとマツリカの結びつきは、ついついラブにもっていきたくなるんですが、まあ、きっとそれより強いものなのでしょうねえ。

    しかしこうなってくるとこれからキリヒトが守ることになる二ザマの後継者が気になりますねー。
    ふたりのキリヒトの活躍も楽しみだし、いやあ続きがわくわくだあ。

  • 下巻。ことばのもつ力。呪い。
    続編ありそう、チェック。それにしても長い。
    C0093

  • 私の今年のベストになると思う。
    回収されていない伏線もあるので、気になるので、続編も読むつもり。
    マツリカが別れを告げる場面に涙。
    久しぶりに圧倒的な物語の力を感じ、その中に身を置いた気がする。それだけでなく、ここ最近はたくさん読むことが目的になっていた気がするので、一冊ずつ味わって読むようにしたい。

  • 数多読んだ本の中で、内容・文体・文書量・世界観などすべてが完璧に自分の欲する物だったという本は5本の指をかろうじてでるくらい。この本はまさに私にとって完璧な本だった。こういう本を読みたかった 本当に!  ファンタジーが好きでミステリーが好きで言語学、政争の駆け引きに興味があり 凛とした生き方 せつなさ 厳しさそういうものを本の中に求める人に 心から お勧めします。

  • 上下分冊の下巻。
    上巻で丹念にかかれた設定を踏まえて、下巻で物語が一気に動き出す。
    上巻の段階では、面倒なもののひとつであった言葉の概念が、活き活きと動きだした。
    大国同士がにらみ合い、まさに戦端を開こうとしているそのときに、図書館の知恵を使って窮地を乗り越え、新たな展開に持ち込むやり取りのスリリングさ。
    そして、図書館の魔女が負った呪いを解くための旅と戦い。
    さらに、そのなかで明らかになる新たな秘密...
    下巻の、活躍を下支えする上巻の基礎。
    上巻でくじけなくてよかったと、最後にはきっと思える面白さだったと思います。
    ただ、下巻が終了してなお、そこには新たに作られ、積み残されたいくつもの種が...
    これは、きっと指輪物語における「旅の仲間」に相当する序章なのだと思います。作者の頭の中には、壮大な指輪物語のような世界が広がっている。そして、そのなかの登場人物がいきいきと物語を語っているのでしょう。

    ただ、トールキン好きの目からみると、いくつ残念な点がありました。
    ひとつは、色彩感覚の少なさ。
    トールキンの描く世界には、ガンダルフのマントが灰色から純白に変わることで象徴されるように、鮮やかな色彩がありますが、本書には暗い色調の自然とくすんだ色の街中の情景しか現れてこないような気がします。
    そして、もうひとつは自然の描写。
    描かれる自然に大きさ、広がりが感じられない。
    指輪物語には映画のイメージも刷り込まれている部分が多分にあるのかもしれないが、やはり元座区の段階から広大な自然が感じられたような気がします。
    本書から感じたのは、地図上どのあたりにいるのかな?という場所の確認だけだった。多分に好みと感覚の問題だとは思いますが。

    ともあれ、読んでよかった下巻まで。
    図書館の魔女を手に取るなら、下巻まで読むのは必須です。

  • 読み終わって達成感。
    マツリカ様が妙に人間味にあふれてしまい、ちょっと違和感を感じなくもなかったけど、近衛兵の皆さんたちとかどんどんキャラ立ちしていって面白かった。
    双子座との緊迫の対決を電車内で読んでいたら、突然連結部から人が渡ってきてビクンっとしてしまった。。。

  • メフィスト賞(45回)

  • 登場人物がとても魅力的。
    文章が固く説明が多いのでやや読みにくいが、下巻から伏線が回収され物語が一気に動き非常に面白かった。

  • 文庫版が出るまでに読みたい欲が高まりすぎて、購入。800ページって!!

    でも、読んで良かった。凄すぎた。
    キリヒトの直観と、マツリカの知恵。
    それだけでなく、二人を軸に引き寄せられてゆく人々の情の交錯。

    かたや、二ザマ帝とアルデシュ相手に論理戦を展開するマツリカ+キリンにカッコイイ!と思わせておいて、かたや、ミツクビの放つ刺客たちのあまりのおぞましさに背筋が凍る。
    文脈の中で物語が動いている感じが凄くして、けれど使われる語彙はやや硬く、スルスルとも読ませてくれないもどかしさがある。

    そうして、それらを統べる「言葉」。
    それぞれのキャラクターが生まれ持ち、考える「言葉」の上にこの作品は成り立っている。
    それを読む私たちにも、同じテーマを投げかける。

    誰かが生み出した言葉を使うことは、それが私を現すと言えない側面がある。
    鷲田清一にも、このような考えがある。
    けれど言葉が生み出される前に、それは在った。
    そうしてマツリカの思う、言語とは案外共通する部分が多いとは、そうなのかもしれない。

    この作品には、身体に不都合を持つ者が多くいる。
    それを何か別の魔術や能力できれいに片そうとはせず、彼らは常にそのコンプレックスから逃れてはいないようにも見える。
    けれども、いつも「人」と「言葉」がそれを上回る。
    言葉は、相手あってのもの。
    関係とは、一つでは成り立たないものなのだ。

    目を背けたくなるようなシーンも、キリヒトとマツリカの全能ではない部分も、けれど相手あってのものだと思わせてくれる、幸せな読書だった。

  • 下巻読了。800ページ超え。上巻を超える分厚さに圧倒されそうだったが、勢いは止まらず、最後の最後まで面白く読めた完璧本。読後の満足感が半端なく、こんな素晴らしい本と出逢えたことに、感謝の気持ちが湧き上がるほど。
    マツリカもキリヒトも、ハルカゼもキリンも、そして衛兵たちも、皆、愛おしいくらい大好き。続編があるということなので、そちらに期待大!!

  • 長かったー!

    世界観が重厚で物語はとても面白かった。
    キャラクターも素敵だった。

    ただ、文章が面白くない。
    そこまで詳細に描写しなくても読者の想像力で補完できるよーと思うところが多くて、読み進めるのがつらかった。
    それがなければこんなに分厚くならなかっただろうし。
    そこがちょっと残念。

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図書館の魔女(下)の作品紹介

鍛治の里に暮らす少年キリヒトは、師の命により、大陸最古の図書館を統べるマツリカに仕えることになる。古今の書物を繙き、数多の言語を操って策を巡らせるがゆえ、「魔女」と恐れられる彼女は、自分の声をもたないうら若き少女だった。本を愛し、言葉の力を信じるすべての人に!

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