- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062182782
作品紹介・あらすじ
急逝までの四年半、毎週綴った棋士たちとの対話、葛藤、勝負のすべて。二十一世紀の将棋はこれを読まずして語れない。
感想・レビュー・書評
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棋士列伝。棋士という人種は変人だらけだと思うのだが、マナーとして概ね極端な暴露話は控えるのが通例。それだけにひふみんのようなキャラ立ちした変人は貴重。この本で初めて知ったが、見合いの日に子供を作った森下卓九段(謹厳実直で知られる)もなかなかだ。
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トークは加藤<米長なんだけど、活字化すると加藤>米長だなあ、と思っちゃった。構成力、という観点の話だが・・・しかし、元々紙幅の限りがある週刊誌連載で、漫談調の米長節には手に余るものだったのかもしれない。
そう考えると、やはり米長節の面白さは随所に発揮されている。一つ一つのエピソードからは、人間個人としての棋士への洞察と思いやりが感じられる。何より、ゴーストが入らない本当の文章の匂いがプンプンする。
一番おもしろいのは、ライバルや先輩以上に、自分の弟子を取り上げた文章。触れ合った時間が長いほど、文章が面白くなり、深みが出る。そういうタイプの濃いオヤジキャラ、最近は減ったような気がするなあ。
故人の人間味が、何とも言えない昭和親父の懐かしさを誘う。 -
故・米長永世棋聖が語る、プロ棋士についての回顧録。
直接インタビューしてるのに加え、各棋士ごとに棋譜があり、とても勉強になった。 -
極めてお得な一冊である。何と857円!。これで、大山・羽生・渡辺から、戸辺・橋元・里見等の若手、有名・無名問わず棋界80名程度の故米長将棋連盟会長直々のインタビューに基づくエッセイが読めるのである。米長に対する好嫌いの情は措くとして、面白いし、読みでタップリで素晴らしい。幻に終わった羽生の国民栄誉賞の受賞を祝う予定原稿まで載っている。講談社、ブラボー!
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2012年12年に亡くなられた大棋士米長邦雄先生が、週刊誌向けに連載していたものを綴った本。棋譜も紹介しながら、新旧含めた棋士のさまざまなエピソードが書かれている。自分もその中に含まれているのは珍しいとは思うが。
中原先生の57銀、大内先生の名人戦など、将棋界では有名な局面も紹介されているのは嬉しい。
最後の羽生先生の「福を惜しむ心」と題された文章。改めて読んでみたい。 -
米長節が心地良い。
唯我独尊で歯に衣着せぬ物言いが面白い。 -
故、米長邦雄が、将棋棋士の紹介をする。単なるお話だけでなく、その人の忘れられない対局も紹介する硬派な本。
人に対する好き嫌いも激しかったと聞くが、同じ将棋の世界に生きている人間に対する愛情を十分に感じられる。
好勝負を繰り広げた中原誠、加藤一二三への思い。内弟子とした先崎、林葉直子への愛情。羽生、渡辺への期待。
将棋に関心がある人なら読む価値ある一冊。 -
知らない棋士も少々いたけど、総じて面白かった。
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将棋関連の本は、最近何読んでも面白い!
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プロ棋士どうしでなければ聞けないような話が紹介されていて面白いです。