家族写真

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著者 : 荻原浩
  • 講談社 (2013年5月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062183680

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家族写真の感想・レビュー・書評

  • 久々に荻原浩を読む。
    一時期はまったけれど、満腹になり遠のいていた。
    なんだ、いいじゃないか荻原さん。
    そうだよ、この感じ。
    哀愁の中にユーモアがあって。
    みんなそれぞれ悩みはあるけど、人生捨てたもんじゃないさ。
    ごめんね、ご無沙汰してて。

    家族にまつわる短編集。
    どれも捨てがたいけど、『磯野波平を探して』が良かった。
    54歳の男性が主人公なのだが、思いっきり感情移入してしまった。
    気付けば波平と同い年。
    そりゃあ驚くよね。
    「けしからん」「やぁ、失敬」「やめんか、馬鹿もん」なんて使わないもんね。
    で、訳もなく焦燥感に駆られた主人公が「年齢をあきらめない」ことをやめて波平を見習おうと決意するから面白い。
    いやー、笑った笑った。

    もう一つ『結婚しようよ』も良かったな。
    思わず吉田拓郎の曲YouTubeで聞いちゃったし(笑)
    全然同世代じゃないけど懐かしい。
    この頃の曲ってジーンときちゃう。
    私の世代だとロン毛はキムタクか江口にしか許されなかった(?)けど団塊の世代って素人もロン毛だったのね。
    「僕の髪が肩までのびて君と同じになったら結婚しようよ」
    なんて言われたらキモっ!ってのが正直なところだけど・・・。

  • 色んな家族の形を父親目線、男性目線からみた家族のお話。だからか、哀愁漂うお話多し。
    私がほんわか良かったのは『結婚しようよ』と『家族写真』。
    意外でおっと驚かされたのは、『しりとりの、り』。
    ⁇だったのは、『プラスティックファミリー』。
    初、荻原浩でしたが、なかなか楽しめました。

  • カッコ悪いお父さん、にあるある!と笑えるか、おいおい、勘弁してよ、となるか。 自分の人生はそんなにたいしたものではない、と絶望しているわけではなく感じる姿勢の潔さ、が荻原ワールド(#^.^#) ですね。.


    じたばた、どたばた、毎日を送りながら何者でもない自分として、年を取っていく。
    何かを成し遂げるわけでもなく、でも、向上心がゼロではないのだから、後悔することはたくさんあるんだけど、まぁ、それが自分の持ち分だよね、と、ほろ苦く思えるのが幸せかなぁ、なんて…。(#^.^#)

    ここらへんは、昭和の女には、案外すとんとくる人が多いのでは、と思うのだけど、
    男の人にはまた違った受け取り方があるのかも。
    特に昭和の男には、自尊心というものに仕事は欠かせない、となる傾向があるように思えるから。

    で、荻原さんの短篇集である「家族写真」。

    私は、妻目線で語られる「住宅見学会」が面白かった。
    憧れの“一戸建ての注文住宅のマイホーム”を手に入れるまでは、と
    ふと考えてみれば全て!!をなおざりにしてきたことを、
    南欧風のお洒落な住宅とそこに住まいする落ち着いた&セレブ(風の)夫婦+子ども一人を見て気づいてしまう妻。

    素敵な住宅に心弾みながらも、そこの奥さんが非常に若いことを見て、急に家に対しても点が辛くなる妻。
    しかも、年の話になったら実は奥さんは自分と同い年!

    年下だと思っていた時より、敗北感が濃いのはなぜだろう。

    と心の中でつぶやく妻の気持ちは、女なら誰だってわかりますよ!
    そして、終始、気が利かない(つまり、人がいい、と言える?(#^.^#))夫や、
    まさに豚児というべき、夫以上に場の空気が読めない息子。

    夫と息子を恥ずかしい、取り繕いたい、とその場で身もだえする妻の描写が、荻原さん、ホントに巧い!



    私の人生はこんなはずではなかった・・と、比べるものがあるから感じちゃうんだよね・・・・。
    うんうん、そこもわかるよぉ~~~。

    ネタバレです。





    ただ、その後の展開で、そのセレブ家庭には、大きな問題があることが判明するのだけど、
    それって必要だったのかなぁ。

    とことん庶民の妻が可哀想だからセレブ家庭の闇の部分を明るみにして、
    妻と読者の溜飲を下げさせた、という気がする。

    そこはちょっと匂わせるくらいの傷にして、
    でも、うちはうち!と、また節約の日々に戻っていく妻、とした方が
    私としては後味が悪くなくてよかったかな。

  • 私の中で、荻原浩さんと奥田英朗さんはとても似た作品を書くというイメージがある。本作のような家族ものについては特にそうだ。
    毒の効かせ方も似てるような気がするが、ちょっと奥田さんの方がじくじくとした感じかな。
    この「家族写真」という連作短編集には、キツイ毒はない。ほんのりとペーソスが漂っていて、読み終わるとじんわり哀しくなる。でも嫌な気持ちじゃない。
    50すぎのおじさんが主人公になっている作品が多いが、特に胸に染みたのは「プラスチック・ファミリー」だった。正気と狂気のあやうい境界線を歩いているようでいて、でもこんなふうに非生物に愛情を注ぐ行為は時に人を救うんだなと思う。ラストはとても切ないが、ほんのり光も感じられる。
    「しりとりの、り」は全編会話で進む面白い作品。「面白うてやがて悲しき」というテイストで、くすくす笑いながらもうっすら涙が滲む。
    ラストの「家族写真」は3人の子どもによるそれぞれの視点からみた家族の物語。現実の家族もこんなふうにバラバラで、でもどこかしらつながっているものなのかもしれない。
    「住宅見学会」の皮肉さは痛かったし、肉村さんの話は耳が痛かった。
    荻原浩さんははずれがないなあ。

  • 娘の結婚、加齢に肥満、マイホーム購入、父親の脳梗塞……
    家族に訪れる悲喜こもごもを、ときに痛快に、ときに切なく描き、笑ったあとにじんわり心に沁みてくる、これぞ荻原浩!の珠玉の家族小説。
    勝手でわがまま、見栄っ張り、失礼なことを平気で言って、うっとうしいけどいないと困る、愛すべき家族の物語。

  • 程よい軽さと心地よさと、涙ぐむほどではないホロリ感。
    こういう適度な読み物も意外と良いなと思った。

  • さすがの荻原さん、今作も良かったです!一つ目のお話からうるっときてしまいました。

  • 家族を描いた短編集。
    どの物語もホロリとさせられ、温かい気持ちになる。
    派手さはないけど、じんわりじんわり、心にしみる。
    私は最初の「結婚しようよ」が好きです。

  • 家族にまつわる短編集。

  • 家族がテーマの短編集。

    切なかったり、ブラックなユーモアがあったりと、とても魅力的な短編ばかりでした。

    早くに奥様を亡くし、男手ひとつで育て上げた娘の結婚の時を迎えた定年間近の父親の話「結婚しようよ」が良かった。
    主人公の娘への愛情、亡くした奥様への想いが、笑いに変えた表現で切なく語られ、短い話の中で、何度か泣き笑いしてしまいました。

    訳あり家族のドライブ「しりとりの、り」と、父が倒れたことで、離れていた兄弟が再び集まり、父の写真館の予約こなしていく表題作「家族写真」など、どれも秀逸。

    著者の作品は、長編も短編も、味があって大好きです。

  • 家族をテーマにした7つの短編集。
    さらっとすぐに読める反面
    すごく物足りない感じがしました。
    最後の「家族写真」は ほっこり。

  • 短編。じわっとするけど、どしんとはしない。

  • どの話も激しく感情が動く事は無いけれど、男の悪足掻き(?)っぷりが、クスッと笑えて、共感できて、じんわりと心に沁みる(*´-`)

  • 家族の短編集。
    せつなかったり、笑えたり、よい話し。

  • 家族に関する短編集。
    本人はそう思っていなくても幸せな物語が多かった。
    マネキンと暮らすのはぞっとしないけれども。
    もう少し自分の周りを振り返ったほうがいいのかもしれない。そう思った。

  • 12月-7。3.5点。
    家族を題材にした、短編集。
    さすがに上手く、全てホロリとさせる内容。

  • 微笑を誘うような短編集。
    初読みの作家さん、磯野波平が特に笑えた。

  • 「結婚しようよ」「磯野波平を探して」「内村さん一家176㎏」「住宅見学会」「プラスチック・ファミリー」「しりとりの、し」「家族写真」の7編を収録。
    ユーモアたっぷりで、ほのぼのしていて、滑稽で、ちょっぴりお涙ちょうだいで・・・平凡な家族の悲喜こもごもをハートフルに描いた、心あたたまる素敵な一冊。

  • 家族写真が荻原さんっぽかった

  • 短編集なので、空き時間にすらすらと読み進めることができた。

  • 40代~50代の男性を中心とした「家族」のさまざまな形を、ユーモラスに描いた短編集。

    ちょっと物哀しく、でも可愛げのある男たちの姿が
    ほっこりとさせてくれます。

    なかでも好きだったのは「しりとりの・り」かな

  • 短編集。
    著者の他の本ほど、楽しんで読めなかった。

  • 磯野フネは、50才(推定)らしい。。。衝撃。

  • 家族がテーマのほのぼの(と言い切れないのもあるけど)短編集。

    バッドエンドにしないのが良いねぇ。例えば「プラスチック・ファミリー」なんか、ありきたりの小説なら最後に望みはもたせないと思うんだけど、萩原さんはこっちに持って行くんやなぁと感心。この作品集のポリシーみたいなものを感じる短編でした。

    どれもが珠玉の出来とは言わないけどかなり粒ぞろいの7編です。前半直球勝負な作品から次第に変化球になっていって、最後にタイトル作の技巧へと至る構成も上手いなぁ。

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娘の結婚、加齢に肥満、マイホーム購入、父親の脳梗塞……家族に訪れる悲喜こもごもを、ときに痛快に、ときに切なく描き、笑ったあとにじんわり心に沁みてくる、これぞ荻原浩!の珠玉の家族小説。勝手でわがまま、見栄っ張り、失礼なことを平気で言って、うっとうしいけどいないと困る、愛すべき家族の物語。

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