誰も戦争を教えてくれなかった

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著者 : 古市憲寿
  • 講談社 (2013年8月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062184571

誰も戦争を教えてくれなかったの感想・レビュー・書評

  • 評論と呼べるのかどうかわわからないが、日本の置かれた状況と諸外国の戦争に対する考え方がよくわかると同時に、今の若者は、戦争にならないように動くのではないかと、かすかな期待を抱かせてくれる。

  • 誰も戦争を教えてくれなかった。
    だから僕は、旅を始めた。

    広島、パールハーバー、南京、アウシュビッツ、香港、瀋陽、沖縄、シンガポール、朝鮮半島38度線、ローマ、関ヶ原、東京……。

    「若者論」の専門家と思われている28歳社会学者。
    そして「戦争を知らない平和ボケ」世代でもある古市憲寿が、
    世界の「戦争の記憶」を歩く。

    「若者」と「戦争」の距離は遠いのか、
    戦勝国と敗戦国の「戦争の語り方」は違うのか、
    「戦争、ダメ、絶対」と「戦争の記憶を残そう」の関係は歪んでいるのでは――。

    「戦争を知らない」のはいったい誰なのか、
    3年間にわたる徹底的な取材と考察で明らかにする、
    古市憲寿、28歳の代表作!

  • テレビでは割と本音でコメントをしているのを見て、以前から気になって今回やっと1冊目ですが読めました。

    戦争博物館では、国の平和と戦争に対する姿勢が見ることができるのではという考えから、世界中の戦争博物館(記念館)を訪れ、その体験(感想)がメインとなる内容。
    ただ、こういった博物館のハコモノは、展示のテクノロジーの発達スピードによる時代遅れや、戦後70年となる今、そもそも若者は戦争に対する切実感(リアル感)がほぼ無くなってきており、メッセージを伝えることに限界があるのでは?という結論に。

    新鮮だったのは、戦争には悪いイメージがあるが、スポーツ観戦のような楽しさや、景気回復の側面、人間には本来非日常的なことに喜びを感じる部分があるなど、一般的な日本人が持つ戦争に対するイメージと真逆のことも書かれている。

    K-POPやSEKAINO OWARIなどの楽曲が出て来たり、巻末ではももいろクローバーZとの対談もあって、20代の若者の思考に少し触れられる。

    この著者のような社会学者とは一体何なんだろうということを読んでいる間、考えた。
    学生の頃からたくさん勉強をして、大学では留学したり海外旅行をして、この世界の成り立ちを少しでも知ろうとしている。
    うらやましいというか、自分はもっと勉強すれば良かったという後悔(笑)と、著者のような頭の良い人間の思考に追いつきたいような感情(笑)。

    何はともあれ、この内容にある歴史のほとんどは知らないことばかりだったけれど、大事なのは知ろうとすることなのかなと、自分を鼓舞しました。

  • 戦争博物館をテーマに、日本や世界各国(偏りあり)が「戦争」や「平和」をどう捉え、伝えているのかを見ていく本。

    注や巻末の博物館レビュー、ももクロとの対談などおまけ部分(?)も充実。戦争について考えるときって、眉間にしわを寄せて悲壮な顔で臨まなきゃいけないような気がしてしまいがちだけど、こんな風に自然でいいんだと思う。

    こちらを読んで博物館の存在意義や面白さを考えることもできるし、「戦争」についてどういう態度であるべきか考えることもできる。

  • 他の著作よりは本当っぽい。

    この書評が一番合っていると思う。
    http://mercamun.exblog.jp/21402450/

  • 同じ敗戦国のドイツ、イタリア(対日戦としては、戦勝国)だけでなく、韓国や中国などの戦争博物館の検証結果が示されている点で、信頼がおける「戦争論」だと思います。

  • 各国の戦争博物館から戦争観を再確認するアイデアは面白いのですが、まだまだ彼自身の戦争観が固まってないためか、結局何が言いたいのか分からない本になっています。議論を白熱させる論客をまさに違う次元から見下ろすように悟って、物を言うテレビの姿そのものでした。反日というよりか日本諦観論とでも名付けましょうか、しかしこんな思考を停止させるような思想には生産性はまるでありません。

  • 企画力と行動力が凄い人だな。学問の世界を抜け出ても成功しそうな作者だね。
    徴兵制についての話しは興味深く読みました。考えさせられますね。
    でも、最後のももクロとの対談はチョットついていけなかったな。それを活字にしてしまうのも企画力なのかな。

  • 2013/09/05購入
    2013/09/05

  • 戦争博物館という題材を通し、著者ならではの世代感覚で戦争を理解しようとしている。
    戦争という重い題材だが、軽妙な表現とユニークな注釈、そして世界の戦争博物館比較という新しい角度から、彼の持論を展開していく。
    ボヤッとした結論も著者らしいが、日本人はもっと戦争を知り、また戦争を知らないことも知らなければならないと思わせてくれる作品。

  • 2013年10月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    通常の配架場所: 開架図書(3階)
    請求記号: 209.7//F93

    【選書理由・おすすめコメント】
    現代はモノに満たされていて、幸福な世代である。
    その代わり失ったものが多々あると思う。
    この本を通じて、失ったものが何なのかわかると思う。
    (経済学科 2年)

  • ときおり各所で批判とボヤ騒ぎで話題になる古市サンですが、
    私は彼のノリ大好きです☆
    自然体なところとふてぶてしさに、ユニークな才能があると思うので、応援したいです。

    「なぜそれでも日本人は戦争を選んだのか、日本軍が敗れた失敗の本質はどこにあったのか、どうして敗北を抱きしめなくてはならなかったのか。そんなことには興味がなかった」

    っていう冒頭のくだりが笑いのツボにはまりました。
    いずれも真摯に戦後の問題を考察している本のタイトルじゃないですか。
    こういうスカした態度のセンスが大好きです。

    本書では米国、ドイツ、中国、韓国など世界各地の戦争博物館および沖縄戦や広島原爆、東京空襲などの日本の博物館を巡り、各国が自分たちの歴史をどう展示しているのかをゆる☆ふわに比較考察しちゃってる本です。あくまで学生の海外旅行の延長線っぽい軽いノリで、というのがポイント。

    リアル保存にこだわるアウシュビッツやエンタメ感満載の韓国、やけに明るいノリの真珠湾。
    一方日本の、「右翼にも左翼にも批判されないように配慮しまくった」結果、無味乾燥の残念感満載の無数の博物館たち。
    ここ完全に同意という感じでした。

    もうちょっとちゃんと世界を回って考察すれば立派なダークツーリズム本になったのにねっていう残念感から星ひとつマイナスしました。でもそれが彼の本らしさなのかもしれないですが。

  • 行ったことない博物館いろいろ取り上げてるから勉強になるし、ふむふむとか思うこともあるんだけど、文章が読みづらし。

    それに自分はこういう人間です的アピールな注釈いらない。
    あなたのことを知りたいわけではありませんといちいち突っ込みをいれたくなってしまう

    かっこよかればきっと許せるかもしれない「へえ、そうなんだ」
    あんまりかっこよくないからちょっと厳しいかなと・・・

    基本他者から影響を受けることが少なくて、自分の考えにちょうどいいパズルの駒を当てはめていってるような。



    日本人に対しても非常に好意的だし、日本文化も大好き。だけど、「日帝」時代のことは許さない。それはどういうことなのだろうと、友人の韓国からの留学生に聞いてみたら、「そういうおばさん、よくいるよね」と笑って返されて終わりだった。

    中華料理が好きなひとだったらみんな中国人好き?


    なぜ、人生の大事な時期の過ごし方を、国家に決められなくてはならないのだろう、

    「戦争、ダメ、絶対」と繰り返しながら、僕たちはまだ、戦争の加害者にも被害者にもなれずにいる。

    ふむ。と思う部分もあるし、考えが近いところもあるんだけど、「ニッポンのジレンマ」とかこの人がもてはやされている時代に希望ではなく残念さを感じてしまうのはなんでだろう。。。

  • 140729
    知らないことがおおい

  • 世界中の戦争記念館を巡った旅行記(笑)。各国の『戦争記録の残し方』の違いについて語られている。戦争当時にタイムスリップする読み物でなく、現代から見た戦争であり、個人的には理解しやすかった。
    巻末のももクロとの対談もおもしろい。ちなみに、私も0点でした。

  • 日本各地だけでなく世界の戦争博物館を巡り、各国が博物館を通して第二次世界大戦をどう残そうとしているかを考察している。
    博物館を"勝利に溢れ、爽やかで楽しい場"とする国、"執念を燃やして、当時をそのまま残す"国、"現代アートを使って悲惨さを伝える"国、"最新技術で被害を強調する国"、"自国の戦争観を極力曖昧にする国。
    悲劇を繰り返してはならないはおなじでも、日本国内においても性別/地域/立場によって真実は異なる。
    戦時中の日本でのスポーツのような報道も、自衛隊の下請け会社がある?ことも、ルンバの会社の売上げの三分の一が軍事ビジネスであることも、私は戦争について知らないと思った本。

  • 三葛館一般 319.8||FU

    29歳の社会学者による、世界の戦争博物館の観賞旅行記。著者が注目したのは、「戦争」そのものではなく「戦争の残し方」。日本では戦争は悲惨な記憶として戦争を知らない世代にも受け継がれていますが、韓国では、中国では、現在も戦争を行っているアメリカでは・・・。また、K-popにハマる若者たちなど、若者の視点から戦争と現在の国際関係に迫っています。
                                  (うめ)

    和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=67607

  • 著者自身の目と耳と足で集めた情報を、軽妙な語り口ながらも丁寧に披露している。
    しかし、なかなか先に進まない。時間がかかる。
    何しろ脚注が多い。
    「脚注など無視すればいいのでは?」と思うかもしれないが、それはできない。
    なぜなら、とても面白いから♪(脚注に脚注がついているのを、はじめてみた)

    どちらかに傾いている感じがなく、作者のこの中庸な感じがいい。

    終章まで読んで、「おっ!」と思った。古市憲寿という人が本物だといいな。

  • いまいち読みづらい。
    いろいろ取材して面白いはずなのになぜか伝わってこない。

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