- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062185196
作品紹介・あらすじ
デビュー作『ボクの妻と結婚してください』が、デビュー作にもかかわらず書店員と読者の支持を受け3刷。前作では著者自身もよく知るテレビ業界を舞台に書いたが、今回はまったくのフィクションに挑戦した。人材派遣会社で働く一郎は、世界でただ一人の“失敗屋”。自分の失敗を通じて会社の人間関係を修復する失敗のプロフェッショナルだ。そんな一郎のもとに、ある日一通の手紙が届いた。「ファーザーズオフィシャルアプルーバル」と書かれた謎の黒い封筒を開けると、そこには「お父さん検定」のお知らせが。1ヵ月以内にこの検定に合格しなければ、一郎が愛する娘・清江の親権を剥奪されるという。困る一郎。仕事では失敗しているがこれは失敗できない。人生最大の危機を迎えた一郎が、理想とお父さんになるべく娘のご飯をつくっていると、清江が話しかけてきた。「お父さん、わたし留学したいんだけど」「今なんて言った?」大ピンチ!果たして一郎は、無事に清江の父親でいつづけることができるのか――?
笑いあり涙あり、七転八倒のお父さん奮闘小説!
■目次
第一章 お父さん検定が来た
第二章 失敗屋はプロ、お父さんはアマチュア
第三章 父として
第四章 段々、父親と娘
第五章 お父さん検定
エピローグ 子別れ
感想・レビュー・書評
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変な設定ではありますが、心温まる話ではあります。
娘を思う父の奮闘が描かれています。
しかし、娘のほうがもう一歩先に行ってます。
子供はいつまでも子供のままではいません。
親と子は互いに成長し合う生き物なのですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
y
逆転の発想が面白い。 -
ほっこりハートフルコメディ系。
何気ない言葉が時々心に残った。
失敗を活かすという発想が面白い。 -
高校二年の娘と二人暮らしの父親の仕事は失敗屋?! 有り得ないような職業と思いきや、読み終わりにはこんな温かい気持ちになるなんて!
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確かにトラブルが発生すると、チーム一丸となって解決に奔走し、その結果、チーム運営が良くなるって事はあるよね。でも、それを故意に引き起こす仕事があるとは。
失敗するにも才能が必要なのか。難しい世の中だな。 -
熱くなることに照れるな、無駄なことに本気で取り組まないことが無駄だ、か…。
嫌われるのはイヤだから、若者に合わせちゃってるのかな。 -
失敗屋という、失敗をすることによってクライアントの問題を解決する特殊な職業を持つ主人公。
失敗のプロとして数々の問題を解決していく一方、父親検定というこれまた不思議な検定を合格しなければいけない状況に。
失敗屋ストーリーと父親検定ストーリーが並行して進んでいき、最終的には絶妙な角度から二つのストーリーが交わっていきます。
非常に楽しく読ませてもらいました。
人の心情が細かく繊細に描かれている一方、全体的にコミカルに仕上がっているので、スイスイ楽しく読めます。
奇抜な設定も違和感なく消化できる、是非勧めたい一冊です。 -
わが子に対して、ちょっと弱気すぎ?