正妻 慶喜と美賀子(上)

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著者 : 林真理子
  • 講談社 (2013年8月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062185240

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正妻 慶喜と美賀子(上)の感想・レビュー・書評

  • いろいろ言われている(そしてあまり良いことを言われてない)最後の将軍・徳川慶喜もさることながらその妻、というところに興味ありで手に取り。
    小説だからどこまでが史実かは知らないけれど面白く読めます。ヒロインの呼び名が延から美賀に途中から変わりますが、ハテどこからだっけと読み返してみたら…女の人生はそこから変わるんだよなぁとしみじみ。
    これから更に面白くなるのか、とりあえず前編は前振り感もあり★3つと言ったところ。

    後編、前編を忘れぬうちに読まねば。

  • 歴史上の話を女性目線で書いている本は個人的に大好きでよく読むのですが、この本は林真理子さんらしい目線で書き上げられていてさすが面白かったです。女心の機微の表現がやはりうまい。

    大河ドラマ篤姫の配役を当てはめながら読み進めました。後半どんな風に慶喜と美賀子のことが書かれているのか、楽しみ♫

  • 最後の将軍・徳川慶喜に輿入れしてきた美賀子は京都の公家の出、
    自ら「わしはおなごから好かれるのじゃ」と公言してはばからない慶喜と睦まじく過ごそうと努力するが初めての子供を亡くしてからは、床に臥せるようになり慶喜の目もほかに向くようになる。
    途中、浅草の火消しの一家の話になるのは何故か?と思いきや、その娘を慶喜が見染めてしまうからだった。
    側室が病気で亡くなって、その体を描き抱いてふと眼を上げた瞬間に目に入ったその娘を見染めたというのだから恐れ入るのである。
    さてさて、謎多き最後の将軍、下巻では如何に?

  •  おもしろいっ。幕末好きとしてはたまりません。
     幕末といえば、新選組だの薩長ならびに土佐の坂本龍馬と血気盛んな男気をたっぷり堪能できる時代。そんな中でのらりくらりと気分で動いているかのように見える最後の将軍慶喜は、実際のところ何を考えているのかわからない。その慶喜を正妻の立場からと側室の立場から眺めて小説にしたものだ。
     京都の公家から嫁入りした美賀子と、浅草の火消し職の娘お芳。おっとりゆっくり丁寧にしゃべる美香子と、ちゃきちゃきの江戸っ子の対比がおもしろい。まるっきり対照的な二人だけれど、共通しているのはどちらも気が強くしっかり者だということ。ふわふわの慶喜にはそういう女性が合ってたんでしょうね。

    つかみどころのない将軍だけれど、外国好きで新しもの好き、攘夷論には大反対で尊王論には大賛成、たとえ幕府が滅びようとも自決なんてことは絶対しないよ、というところははっきりしている。
     大阪城から総大将ばかりを引き連れて江戸へ逃げ帰り、大勢の兵士たちを見殺しにしたことに責任を感じるどころか、逃げる道々まぐろやうなぎの発注をしたり、江戸に着くなり「ふらんけ(ブランケット)」がほしいと言いだしたり、あげくの果てには大奥に入りびたり、女を物色したりと腹立たしいことこの上ない。
     鳥羽伏見の戦いから20年経ったころ、美賀子が「あの時なぜ逃げたのですか」と問いただす。慶喜が言ったことには、ナポレオン3世から密書が届き、討幕派との勝敗がつかぬ時は必ず仏蘭西が援助する。その代わり、勝利したあかつきには薩摩をよこせと書いてあったそうな。…本当かなぁ。でもありえない話ではないなぁ。でももし本当だとすると、「日本一の卑怯者」と罵倒されながらも飄々と逃げを決め込み薩摩を守った慶喜こそ真の将軍と言えるのではないか。

  • 歴史の勉強みたいで少し難しかった

  • ゆるゆるした御所言葉が好き。

  • 最初の美賀ちゃんのはつらつとした感じがとても良かった!
    公家独特の色彩美にもうっとり。

    慶喜さまは嫌なヤツだなぁー(笑)

  • 面白い!母娘の会話が秀逸。だれてきた頃に主人公が変わるのも面白い。

  • 上巻は美賀中心で華やかな感じ。

  • 2014年9月

  • 女性社会の中身がよくわかる内容だった。

  • 篤姫や和宮を扱った小説はこれまでにあったけれども
    慶喜の正室美賀は初めて。
    でも、やはり、お芳が出てこないと慶喜は語れないか。

  • 徳川慶喜の正妻・一条美賀子から見た夫の姿がどんな感じで描かれるのか、興味があってずっと読みたかった一冊。初めは公家の姫さん視点の当時の考え方が面白い。
    後半になるにつれ、好奇心旺盛な少女が女になっていく様が切ないような微妙な気持ちに…。
    でもどんどん読まされてあっと言う間に読了。下巻も読む。

  •  やっぱりこの目線からの歴史ものはおもしろい!
     のっけから、「京は盆地ゆえに、山はすぐ目の前にあった。黒に近い枯茶から次第に枇杷茶に変わってきたのは、この三日ほどのことだ。京に春を告げると言われる近衛さんの糸桜はまだまだだが、かいわいの山茱萸が、黄色い小さな花をつけはじめた。」この繊細な四季の表現…ここでもうすっかり心は京へ。
     公家の、武家の、町人のそれぞれの暮らしが綴られる中、物語が進んでいくわけですが、本筋ではない情景描写だけでもぐいぐい引き込まれました。
     篤姫、和宮、滝山…と、しっかり自分の意思をもって激動の時代を生きた女性があまたいる中、私の中でとっても存在の薄かった「慶喜の妻」。そこに惹かれて手にしてみたけど、あら、しっかりした女性だったんだ、延こと美賀君は。
     妾となるお芳も魅力的な女性だし、これからどう話が展開していくのか・・下巻へと続く。

  • 面白かった!下巻読む

  • 江戸時代については、徳川幕府中心に見る事しかして無かった。貴族の視点で見せてくれたのが、新鮮だった。

  • わかりやすく読める歴史もの。

  • 久々の林真理子さん作品。
    女と女のドロドロを期待したけれど、そういう作品ではないのかな?
    後半に期待。

  • 著者の得意分野はエッセイ&恋愛で、その分野では既にかなりの成功者だと思うんですけど、何年か前に医療モノを書いていて(これはハズレ)、源氏訳にも挑戦し(これはよかった)、そしたら今度は幕末時代小説です。
    「野心のすすめ」は読んでないのですが、それを証明してるなあと感銘を受けました。(やっぱり読もうかなあ。)

    真理子さんが時代小説をどう描くのか、楽しみにしていましたが・・・

    得意の女性目線で描かれ、であるから幕末動乱の様子はさらりと触れられる程度で、 歴史背景をわかっていないと多少わかりにくいかもしれません。
    が、全体としてはとてもよかった!女性の心理描写はお得意でしょうから安心して読めますが、京の公家の暮らしや江戸の武家の暮らし、町人の暮らしも覗き見しているような面白さがあったし、女たちの井戸端会議やうわさ好きおせっかい加減の俗っぽさは絶妙で、さすが真理子さんです。
    極めつけは篤姫の描き方!いや~、インパクトがありました。面白い!
    下巻も楽しみです。

  • 『京都』のことも『江戸』のことも『ゑげれす』のことも良く書けています!

  • 徳川慶喜の正室って。
    公家の少女延(のぶ)
    のちに美賀子さま。だったのね。
    知らなかった…。
    篤姫のように。
    養女となって、から、一条の姫さまとして。
    慶喜の元へ。
    新門辰五郎の娘お芳が側室って…。
    二人の視点で上巻はかかれております。

  • 江戸時代最後の将軍 徳川慶喜、慶喜に嫁いだ公家の姫 美賀、妾のお芳、それぞれの視点から、江戸幕府の最後を描いた歴史小説。
    慶喜がいわゆるだめんずに描かれ、それを受け入れる正妻美賀がかなり魅力的に描かれている。
    女子目線の歴史ものはおもしろい。

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正妻 慶喜と美賀子(上)の作品紹介

わしは将軍にはならん。どんなことがあってもならぬつもりだーー。幕府と朝廷の関係が激しく揺れ動く幕末。京から江戸へと嫁いだ、一人の姫がいた。その夫、家康公の再来とも噂される男こそ、のちに「最後の将軍」となる徳川慶喜であった。公家の姫から将軍の妻となった美賀子の人生を通して、幕末の動乱と人間の深淵を描く林真理子の傑作歴史長編。

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