- Amazon.co.jp ・本 (514ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062187046
感想・レビュー・書評
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絶対に忘れないカープ初優勝の年の話。主人公達より7つ上なので、ちょっと違うところもあるれど、思い出しました、あの年、あの試合。
私も家に帰って、おふくろと一緒にTV見てました、後楽園の巨人戦。金山さん、上野さんも懐かしい。金山さん、へその万歳でしたね。
この年が広島で1年を過ごした最後の年になったので、優勝してくれて良かったなあ~
そして原爆の話も分かる。うちの親父も病気で京都の家に戻ってなければやられてました、ピカドンに。
頑張らな!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分が生まれるちょっと前のことなのに、随分と昔のことのように感じてしまった。それだけ、自分の中で戦争が遠い存在になってしまってる気がする。
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2014年2月
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久しぶりの重松清。良かった。原爆の事や、しょうもない親父の事や、友情の事や、すごく盛りだくさんな事が上手く絡み合って、最後は泣ける。皆頑張れ!マナブ、ヤス!たくましくなるぞ!いい男になるぞ!
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最近の重松さんの作品は、どれも同じような話に思え敬遠していました。
が、これは面白かったです。
カープって最初から赤じゃなかったんですね…。
衣笠さん…高校時代、学校に講演に来てくださました。懐かしい…。 -
自分の生まれた年でもある1975年。広島にはいったことないし、広島カープにも興味なし。でも、その土地の人の生き方が見えてきて、住んでみたい気になった。
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重松清の作品。舞台は戦後30年の広島。原爆での多大なる被害から、今後75年草木も生えないと言われた広島の姿は驚異的な復興を果たしつつある。一方で人々の傷ついた心は「平和」という言葉一つで簡単に心に落ちるはずもなく、平気の特殊性からも未だに苦しい思いを持つ人々もそこには存在する。
1市民に愛されるプロ野球チーム、広島カープの初優勝に向けた奮闘ぶりと、そこに自分たちの立ち上がる姿を重ね、一体となり応援する人々の姿を表情豊かに描く本作は、原爆とは戦争とは広島とは…と考えさせられる1冊であった。
登場する人物設定も感情を持ち本の中で描かれており、より話の深みを感じる事が出来た。 -
1975年、戦後30年、戦争の傷跡を色濃く残す広島県民と当時は弱小球団であった広島東洋カープの初優勝を題材とした物語
東京からやってくるマナブ
しょうもない父親と二人暮らし
愛すべき性格の持ち主である父は、御人好し、怪しい仕事を次々に替え、息子と日本中を転々としているわけであります
生まれも育ちも広島県のヤスとユキオ
むかしからここに住み続ける地元民は、少なからず原爆と係わりがあり、生活の端々に戦争の傷跡が垣間見える・・・
そんな彼らの過去から現在に渡る家族であったり、町の仲間であったり、友情であったり、というお話です
野球ファン必見の人情物語でありまして往年の名選手たちが登場であります!!!!
とくに、マナブたちの町に、中学生の野球の試合前に、ある人物がやってくる・・・ミスター赤ヘルってのはサブラズでした
古き良き時代の人と人の繋がりを描いたこの作品
年代は違いますが『広島版三丁目の夕日』と言ったところでしょうか
そして、ラストは重松作品らしい清々しさと寂しさと感慨を覚えます
重松作品はやっぱり大好き!!!!! -
重松さんとは年がほぼ一緒なので、いつも時代背景に納得させられるところが多いけど、今回は1975年の『ヒロシマ』を初めて知った。
いろんなことを考えさせられた。