イーヨくんの結婚生活

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著者 : 大山淳子
  • 講談社 (2014年3月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062188340

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イーヨくんの結婚生活の感想・レビュー・書評

  • 大山さんの新作!とわくわくしながらページを開いたけれど……
    えーと、イーヨくん……本当にそんなになんでも「イーヨ」でいいの?!
    天国から心配になって覗きに来たお母さんと同じくらい心配になりつつページをめくる。

    登場人物みんな、良くも悪くもそれぞれがイーヨくんのことを結局は「好き」なのはわかる。
    わかるんだけれど、やっぱりいきなり「結婚」はどうなんだろう。
    ほとんど知らない人、薫さん。
    亡くなったお兄さんの婚約者(身籠り中!)。

    いつも不愛想な薫さんが、なぜそんな態度だったのかは最後にわかる。
    周りの人にイーヨくんのことを聞き、イーヨくんの優しさに触れ、気持ちが揺れるのもすごくわかる。
    ところがイーヨくんはというと……私にはどうにも気持ちが見えない。わからないのだ。
    イーヨくんが薫さんに対する気持ちがきちんと描かれていないので、最後の「いやだよ」が効いてこなかった。すごく効果的な「いやだよ」なのだけど。

    でも大山さん作品なので、あったかさは折り紙付きです。

  • 何でも「いいよ」と引き受けてしまう夏目家の五男イーヨくん。長男が急逝し、一人ぼっちになってしまった身重の婚約者との結婚まで引き受けてしまう。

    この婚約者がまた食わせ者で…

    いくらなんでもあり得ない設定だろう(戦中は旦那の戦死でその兄弟と再婚、とかあったみたいだが)。

    これだけ流されやすく断らない性格で、容姿も頭も良く、実際モテていたイーヨくんなら、気の早い女の子に既に押し掛け婚されてるだろう。

  • イーヨくん、余りにも人が好すぎて本当にそれで良いのかと心配になる。
    でも最後まで読むと、それで良かったんだなーと、しみじみ。
    猫弁の完結以来久しぶりに読んだけど、やっぱり良いねぇ。
    甘すぎるとか出来すぎてるとか言われるかもしれないけど、そこが良いのですよ。

  • ちょっと変わった5男坊のお話。
    いいよとしか言わないので、イーヨ君と呼ばれている。
    容姿もなかなか、頭もいいけど・・・変わっている?

    おじさんが昔のことでこだわっていたことを聞いたとき、
    イーヨ君の本音がちらりと垣間見れたのはうれしかった。おかあさんの背中で寝た記憶の話もジンとくる。
    イーヨ君の最初の「いやだよ」が素敵だね。
    ほっこり暖かいお話で、読後感よろし。

    ところで、イーヨ君が変人のような話の展開で夏目家の問題児のように言われているが、夏目家全員ちょっと変わっている。なんせお父さん、お母さんの結婚からしてかなり変わっている。きっと遺伝だ!イーヨ君の性格は遺伝に違いない。

    夏目家の一人一人のお話も書いてほしいな~。そしてみんな幸せになってほしいな。

  • いーよいーよのイーヨ君の人柄に惹かれるものがある。
    “損”という気持ちを持ちあわせていないのだろうか。
    イーヨ君を取り巻く人達は普通の感情を持ち合わせた人達で、さもありなんの行動だったりするが、憎めないものがある。
    最後、いーよいーよのイーヨ君が「いやだよ」で幸せになったのが本当に良かった。

  • 5人兄弟の末っ子が主人公の話。
    語り手はこの末っ子の周りの人々。
    あの厚かましい妊婦に天誅~と思ってましたが、
    いいかんじに納まってチョット憤慨。

  • 大山淳子さん特有のふんわりとした空気感の作品。
    主人公の伊代太=イーヨくん。途中までは、そのイーヨくんを利用したり、家来扱いしたり、罪を着せり・・・本の中とはいえ、善良な人間をそんな風に扱う人がいることに読んでいてちょっと悲しい気持ちになった。でも、理不尽な目に遭っているのに、何でも「いーよ」のイーヨくんのその言葉は、お母さんからの贈り物なんだと言うセリフや、純粋なイーヨくんにみんなが心が洗われていくところが大山さんらしい作品だと思った。

  • 頼まれたこと全部、「いいよ」と受けてしまう夏目家の五男、伊予太。突然亡くなった長男の婚約者と結婚することに。
    トンデモ展開だけど、ふんわり温かい読後感。ラストが素敵。
    欲を言えば、伊予太と家族・親戚との関係の変化をもっと読みたかったかな。

  • 表紙の絵、そして本のタイトルを見る限りでは全編ほのぼの。
    前振りからして、何でも「いいよ」と請けおってしまう青年のドタバタ風?
    なんて感じで読み始めたら、違ってた。。

    おっと、これは…以外に切ない、でもじんわり来るお話。

    大山淳子さん初めて読ませていただきました
    他の本も読みたくなりました。

  • 何と普通じゃない夏目家の人たち。
    しかし、志賀のおじさんの思いつきが一番突拍子もない。
    亡くなった甥で、夏目家の長男であった太一郎の婚約者・太宰薫(妊婦)を、末っ子で「いいよ」しか言わない伊代太・通称イーヨくんと結婚させようだなんて!

    志賀おじさんは、伊代太の亡くなった母親・小春のお兄さん。
    両親に代わって、20年間ずっと夏目家の兄弟たちの面倒を見て来たのだ。
    (お堅くて口うるさいが、妻の波子さんと共に、ありえないほどいい人だと思う)

    志賀おじさんは一応、頭の中で亡き妹と押し問答はした。
    「彼女とお腹の子を伊代太に押し付けるなんて」
    「伊代太を太宰さんに押し付けるんだ」

    苺、お母さん、初めての「いやだよ」
    …きっと運命だったのだ。

    亡くなったお母さんの目を通して、悲劇的なこともほんわりと話される。
    おとぎ話かもしれない。
    でも、とても良いおはなしだった。

  • 「いいよ」
    ー伊代太

    まえおき から引き込まれた。
    ハッピーエンドで良かった!

  • 最高のフィクション本。
    ずっとそわそわしながら読んだけど、
    最後にホッとさせてくれた。

  • よくある小説?と思いきや、ラスト数ページでのゾクゾク具合がすごい。うまく構成されていて、これは完全にプロだと思いました。 さくっと読めるので、手に取りやすいです。

  • そこにいくかーーーってかんじだった!

  • ちょっと変わった家庭の変わった五男と,亡くなった兄の婚約者だった女性の奇妙な同棲。
    出来過ぎ感はあるが,ほっこり節で良し。

  • 小春の言葉にあったようにイーヨくんは発達障害なのかなって最初は思った。でも本当はとてもとても繊細な人。
    「あの女」がヒドイ、何て女だと思いながらいろんなことがひも解かれてゆくのにどんどん引き込まれていく。
    最後の五行で誰もが「伊予太ァァ~~~( ;;)」ってなること間違いなし。
    「太宰さん」と呼んでいた妻を「薫さん」と呼んだところから、もしかしたらもっと前からイーヨくんの心は変わってたのかもね。

  • 柴田哲孝さんや薬丸岳さんのスリル&サスペンス・・・、ワクワク・ドキドキ感がたまらないですね。森沢明夫さんの「虹の岬の喫茶店」や大山淳子さんの「猫弁シリーズ」・・・、読んでて心が温かくなりますね。「イーヨくんの結婚生活」、大山淳子さんの2014.3.18発行の作品です。2歳のとき生まれて最初の言葉が母小春の背中で「おかあしゃん」「寝てもいい?」だった夏目伊代太、返事はいつも、どんなときでも「いいよ」で、嫌だと言った例しがない、イーヨくんの物語。「いやだよ」と初めて言った感動のラストです!

  • なんでも「いいよ」のイーヨくん。
    突然亡くなった長兄の婚約者(初対面しかも妊婦)と結婚しろと言われても「いいよ」。
    イーヨくんは勿論、出てくる誰もが変わり者。
    もどかしくもなるけどあったかいラスト。
    「いいよ」の意味にもジンワリしたが
    「いいよ」じゃない一言一言に重み。

    【図書館・初読・12/3読了】

  •  とんでもない人がたくさん出てきます。イーヨ君は
    人としてどうなんでしょう? この婚約者って酷すぎない?話の方向性が見えずに、それでもなんか惹きつけられます。イーヨ君がどんどん変わって見えてきます。
     東京バンドワゴンを彷彿とさせますが、そこは大山さん、仕掛けがいっぱいです。またそれがうまい。
     やりきれなさと切なさと愛がいっぱいです。

  • 『結婚生活』というより、『母になる』ことにフォーカスされている作品だと感じました。作中は様々な境遇の『母』が出てきます。そして、だいたいが1対1の人間関係で描かれている気がします。母の子。妻と夫。叔父と甥。こんなふうに人間関係がシンプルなので、相関図も理解しやすい。
    「子供が欲しい」とずっと願っていた私ですが、この本を読んで、「おかあさんになりたい」と願っています。

    こんなに心が揺さぶられた作品は初めてです。

  • 最後の最後に思ってたのと違う展開になって、切なくて切なくて泣くかと思いました。
    お母さんって、あったかいね。

  • イーヨ君への周囲の思いが興味深い。かわった家族の話といえたんたんと進むと思いきやまさかのラスト。読後感がとてもよかった。

  • じんわり温まるお話でした。

  • 面白かった。登場人物たちがいい人でもなく、悪い人でもなく、普通の人たちで、でもなんとなく優しい雰囲気が漂っている。終わり方も素敵だった。

  • 「いいよ」としか言わない男の人の、家族の話。
    2014/11/23

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イーヨくんの結婚生活の作品紹介

夏目家の長男が亡くなった。通夜に現れたのは、誰も会ったことのない、長男の婚約者。彼女のお腹は大きい。どうする夏目家、どうする伊代太?


■登場人物
夏目銀之介(父・65)家を出て再婚
夏目 小春(母・享年35)二十年前他界

夏目太一郎(長男・35)一昨日死去
夏目 純二(次男・33)高校教師、既婚(妻・賢子(けんこ))
夏目京三郎(三男・32)勤務医、彼女あり(ユウナ)
夏目 四郎(四男・30)青い蝶を探すと言って行方不明に
夏目伊代太(五男・27)イーヨくん

志賀 直弥(57)五人兄弟の伯父・小春の実兄
志賀 波子(59)直弥の妻

太宰  薫(37)太一郎の婚約者
堀  雅子(30)五人兄弟の幼馴染み

イーヨくんの結婚生活の文庫

イーヨくんの結婚生活のKindle版

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