図書館の魔女 烏の伝言

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著者 : 高田大介
  • 講談社 (2015年1月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (666ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062188692

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図書館の魔女 烏の伝言の感想・レビュー・書評

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  • 山を弁える剛力衆。港街の暗渠を走る鼠たち。
    誰が何を追っているのか。
    山の中を逃げるように移動する一行。
    街で追い詰められて、排水に流され。
    圧迫感と閉塞感でジリジリする。
    誰が味方で誰が敵方なのか。
    罠なのか、先手が打てているのか。
    最初から散りばめられている伏線が後半で生きてくるのに大興奮!
    夢中で読んでいて、気づいたら乗り越してた。

    山を弁える、街の暗渠を巧みに使う彼らにも心踊るけれど、何と言っても、洞察力の鋭いエゴン。
    烏さえ可愛くみえてくる。
    知識が人を救うのを何度も魅せる今回。
    だからこそこの言葉がしみる。
    「救護院で文字を教えていたのが何のためだったのか、何のためになるのか、それを初めて知ったのだった。
    それは仲間を守るためだったのだ。」

  • 最初、登場人物紹介を見て彼らが出ていないことにショックを受けた 笑
    前作『図書館の魔女』から続けて読んだので、キリヒトやマツリカ、衛兵たちに愛着が湧いてたので。

    けど、そんなことすぐ忘れて今回の登場人物たちに惹かれて、物語にのめり込んでしまった。

    本当に登場人物たちが魅力的なんだよねー。
    感情移入してドキドキして泣いたり、笑ったりしながら読んだ。

    私も剛力に担いで貰いたいなぁって思ったり(♡︎´艸`)


    そして、今作も伏線が回収されていくのが気持ち良かった〜✨
    ネタバレになるのが嫌だからあんまり書かないけど、前作に引き続き出てる人もいて、そこがたまらんっ!


    今後も続いていく終わり方だったので、今から続きが楽しみすぎるな〜!
    早く続きが読みたいー!

  • あの絶賛小説の続編。前作の主人公クラスが今回は脇によってるか登場しないか(それでも重要な役割をもつのだけど)っていうことで、不安を覚えたのだけど、読んでみてそんなもんはぶっ飛んだ。

    舞台は九龍城的港町。山を熟知した剛力(シェルパみたいなもん)連中と、精鋭兵士たる近衛兵連中と、下水道に住みつくストリートチルドレン連中が手を組んで、腐れ外道の宦官官僚一派がつけ狙うお姫様を守り抜く話

    こんな魅力的な設定に、スパイは暗躍するは、謎かけ伏線は張り巡るわ、苦み走ったおっさんどもの渋い会話は差しはさまれるわ、終盤直前にシリーズの主役が満を持して登場してわがまま三昧するわ…

    文章自体もキャラ設定も物語の走り方も情報量の密度も…こってりしずぎ、ラーメン出汁で言うたら箸がタツって感じ。
    もうちょいユルめてもいいんじゃないかと思いつつ、この濃厚こってりぎっとり感がクセになって、中毒気味になってしまった。声を大にして続巻希望!できれば次はキリヒト達を登場させてほしいぞ!

    シリーズもんだけど、この1冊で十分成立している。でもところどころ前作が分かってると良いところもあるし(姐さんが犬を怖がるとか)、何よりこってりに慣れておくためにも、前作「図書館の魔女」から読むことをお勧めしておきます。

  • うおおおおお面白かったーーーー!!!
    一日で読んでやったぜ!自分を褒めたい!
    前作の清潔?で高貴?な場所から一転、荒っぽい男たちと下水道の汚げな空気。この会話に使われてる言葉がまた、雰囲気が出てるんだ!
    前作は最上位の人々の話で、今作は最下位の人々の話。子どもたちが見てきた地獄に心が痛みます。
    カロイが隻腕とあって、まさか彼?彼?とうずうずしてたらやはり彼で嬉しくてたまらない。そして現れたいつもの面子!もーう彼女らが現れてからは頼もしいわ楽しいわで!
    謎解きもすごかったですね。
    最後の、金が見つかったところが泣けて泣けて仕方なかった。
    新しい強敵も現れたようで続編出す気まんまんすね!楽しみだなあ。

  • 章名が平仮名でない時点で、前巻の主人公は登場しないものと分かったけれど、寂しいような、必要な時の長さを考えると仕方ないと思うような、複雑な気持ちで読み始めた。けれど終盤では、今後の登場を示唆するような描写もあり、ますます今後が楽しみになるところ。

    前巻が、主人公が居場所を探し、つくり上げる物語であったとするなら、今巻はその先、それぞれの居場所、立場を持った者たちが、それぞれなりに力を尽くし、決して完全には理解し合えないままでも助け合おうとする、という姿を感じた。
    言葉を巡る洞察は今巻でもふるっていて、漢字と仮名の薀蓄も謎解きに一役買っているけれど、それ以上に、人と烏との非言語的なやり取りにまで踏み入っているのが面白い。
    硬派な文体、微に入った謎解き、爽やかな読後感。前巻から引き続き登場する人物たちも単なる読者サービスに留まらず、新たな登場人物たちとの関係性の中で生き生きと息づいているのを感じる。向後の展開に不安もなく、期待ばかりが高まる小説。

  • すごい!ちょーおもしろかった~~~!大満足っ!

    図書館の魔女の続編ってことで、
    キリヒトたちのその後についてわくわくで読み始めたら
    一向に彼らの名前がでてこない。
    マツリカのきいたら絶対怒りそうな噂話だけ。
    なので最初は肩すかしだーとか思ってたんだが、
    だんだん剛力たちのひととなりがわかってきて
    村ひとつ焼き討ちにあってたりとか、
    目的地にたどり着いたはいいが、なにやら雲行きが怪しくて・・・っとなってからは、彼らが無事この街から逃れることができるのが、どきどきして、鼠たちに出会ってあたりからはもう最後まで一気読み。ページをめくるのをやめられず、
    気づいたら午前2時だった。
    いやあ、ほんっとにおもしろかった。

    隻腕のカロイは最初ちらっと思ったが、
    笛を子どもたちに作ってやってるところで、あっと思いさらに馬のおもちゃを治してやってるところで確信に至る。しっかし、あの笛がこどもたちの為のこどもたちにしかきこえない音をだすものだと分かった時は感動だった。なんかヒュイの仲間を守るための抵抗っぷりとか
    あのあたりは涙なしでは読めない。
    うう、ほんっと本文にも書いてあったが、
    もっとも虐げられたものたちこそが、もっとも弱いものを守り、矜持を捨てないでいた姿に、うわああっとなる。
    んでもって本大事のマツリカも健在で、
    ハルカゼが笑いに肩を震わせているのもみられて楽しかった。

    にしても終わってみると
    たった1人の男の蓄財のために村1つ焼かれ、街ひとつ死で覆われたのかと思うとなんじゃそりゃ~~っと怒りしか湧いてこない。
    ほんとうに「どうして」の悲痛さに、ぐわあああっとなる。

    山の村の方はなにか貴重な薬草かなにかに関する陰謀的ななにかが別にあるのかと思っていたのだが、
    まさかお宝隠すだけのとばっちりだったとは・・・・
    ありえん、ゆるせん。

    三つ首さんとこの耳目はなんか怖すぎなんですけど~!
    うわあなんか事故かなんかで死んでほしい。
    じゃないとそのうちキリヒトと対決とかありえそうで
    こわいー。
    っつーかあんだけ人々に苦しみを与え続けた男が
    一刀のもと死なせてもらえるなんて・・・・。
    それこそ、裏切りものとかじゃなくて口封じ的な意味の方が強いんじゃないかと勘ぐってしまう。

    さてさて、剛力や子どもたちとの縁がこれから先なにかのときにマツリカの力になるといいなあっと思いつつ、
    次はキリヒトのその後のお話であってくれ、と願うのみ。

    山の弁、かっこいいなあ。

  • ワシは既にすっかりこの世界に魅了されていたんだな。

    骨太なファンタジーだった前作を継いでいるのに、肝心の主人公はほとんど出てこない。連続的な出来事は起こっているし、繋がりを匂わせるキャラやはいるが、ほとんどが新キャラで舞台も新しい。

    なのにこれだけ面白いというのは、完全にこの創られた世界に、歴史にはまり込んでいる証左だろう。

    烏のあしらいを始め、十重二十重に張り巡らされた伏線とその回収が面白く、相変わらずの読めない漢字に馴染み無い表現もクセになり、この怒濤に、読書家としてのMな部分を刺激される、他に無い読書体験。

  • 前作、マツリカ等により政変が急変した二ザマ国内でのお話。
    都落ちした姫君を無事に逃がそうとする近衛兵たち、雇われ手を貸す山に生きる剛力たち、逃す手はずを整えているはずの厨の連中、港街の溝に暮らす鼠たち、街で出会った謎の隻腕の男・・・多くの登場人物がそれぞれの思惑に従って物語をすすめていく。

    とってもおもしろかった。
    前作同様、最初は登場人物が多くておぼえるのが大変だったけれど、中盤からはひとりひとりの個性が際立ってきて、それぞれに魅力を感じる。高い塔のマツリカ主体の前作に比べて、言語学論議などは少なく、最初から緊迫した冒険ファンタジーという感じ。最初は全体像がまるでつかめず、なにが起こっているのかよくわからないけれど、カロイ登場あたりからまた急速に物語はころがっていく。

    前作が大好きだった身としては、隻腕の男の登場やマツリカや一ノ谷の存在を示唆するような描写が増えてくるにつれて、わくわくが止まらなくなってくる。それまでも「言葉」はもちろん大事なのだが、マツリカが登場するとやはり「言葉」が大きな意味を持ってきて、この物語の醍醐味がきたとうれしくなる。「言葉」に重きを置いている点では前作の方がおもしろいけど、こちらでは緊迫感が増え、続編としてもとてもおもしろいと思う。キリヒトやキリンが出てこないのがさみしいけど、さらなる続編が楽しみ。

  • やはり序章は気持ちが入り込むまでに時間がかかる展開で、なかなか読み進めなかったです。登場人物も馴染みがなかったので、少々退屈でした。
    ですが、中盤からは一気読みでした。
     カロイの正体は「賢い」と「あの方」で前作に繋がり、そこからグッと興味も湧きました。
    今回、キリヒトが登場しなかったのは残念でしたが、弱い者、裏切られた者が手を組んで義を貫く、仲間を助けるという今作も、面白かったです。特に、マツリカとワカンのやりとりは笑ってしまいました。いいコンビかもしれません。
     あぁ、この次の物語が読みたいです!

  • 最初は「マツリカもキリヒトも出てこないのね」と思ってましたが読んでいくうちに引き込まれていくのは前作と同じでした。緊迫感ある戦闘シーンは読み応え満点すぎます。マツリカが登場した時は心の中で喝采♪どんどん解けていく謎に感嘆しきりでした。彼女の言葉はクールだけどやっぱり重い。ついついマツリカ登場後を二度読みしてしまいたした笑。ユシャッバの肝の座りかたも好感触。分厚いので手に取るまで時間がかかりましたが読めて良かったです。

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図書館の魔女 烏の伝言の作品紹介

霧深いなか、道案内の剛力たちに守られながら、ニザマの地方官僚の姫君ユシャッバとその近衛兵の一行が尾根を渡っていた。陰謀渦巻く当地で追われた一行は、山を下った先にある港町を目指していた。
剛力集団の中には、鳥飼のエゴンがいた。顔に大きな傷を持つエゴンは言葉をうまく使えないが、鳥たちとは、障害なく意思疎通がとれているようだ。そんな彼の様子を興味深く見ていたのは、他ならぬユシャッバだった――。

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