人生相談。

著者 :
  • 講談社
3.21
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本棚登録 : 1441
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062188791

作品紹介・あらすじ

大洋新聞に連載されている「よろず相談室」には老若男女から様々な相談が寄せられている――。

「居候に悩んでいます」――自分たちの家に居候が住んでいて、あるとき主従が逆転してしまった。このままでは居候たちに追い出されてしまう!
「しつこいお客に困っています」――同僚に生理的に嫌なお客を押しつけられて困っているのだけれど……。
「隣の人がうるさくて、ノイローゼになりそうです」――25年住んでいる賃貸の部屋。今までは何もなかったのに、隣から急に壁をたたかれるようになり、生活もままならなくなってきたのですが……。
「セクハラに時効はありますか?」――14年前、残業後、8歳年下の後輩に思わず抱きつき、そのまま最後まで……。部長への昇進にあたっての、審査で、この点だけ気になっています。
「大金を拾いました。どうしたらいいでしょうか」――家の裏の雑木林で見つけたゴミ袋。その中には札束が! 持ち帰って1年そのままなのですがどうしたらよいのでしょうか。
「西城秀樹が好きでたまりません」――「傷だらけのローラ」は私のことを歌っているんです! 秀樹が呼んでいる! どうしたら秀樹に会えますでしょうか。秀樹に会わせてください!
「口座からお金を勝手に引き出されました」――1500万円ほどの蓄えがあったのですが、どうやら夫が勝手に引き出したようです。これって窃盗にあたりますか?
「占いは当たりますか?」――来年、結婚する予定です。祖父母が心酔している占い師に、この結婚は不吉だと言われたと告げられて。そのうち、私も不安になってきたのですが。 

一見、なんの連関性もない人生相談の数々。
ところがこの相談の裏には衝撃の事件が隠されていた!

感想・レビュー・書評

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  • 読み始めたところで登場人物の多さに頭が追いつかなくなり相関図を書きながら読み直しました。
    ココとココが繋がるのかー!とまさかの展開にワクワクしながら読めました。お家でじっくり読みたい本です。

    • kurumicookiesさん
      yukaさま、コメントありがとうございます。返信の仕方が分からなくて、こちらにコメントをさせていただきますご無礼をお許しください。真梨幸子さ...
      yukaさま、コメントありがとうございます。返信の仕方が分からなくて、こちらにコメントをさせていただきますご無礼をお許しください。真梨幸子さんの本は読んだことがないのですが、yukaさまの評価がとても気になります!また、コメントでおすすめ参考にさせてください。どうぞよろしくお願いいたします。
      2020/07/12
  • 居候している女性が出て行ってくれません
    職場のお客が苦手で仕方ありません
    隣の人がうるさくて、ノイローゼになりそうです
    セクハラに時効はありますか?
    大金を拾いました。どうしたらいいでしょうか
    西城秀樹が好きでたまりません
    口座からお金を勝手に引き出されました
    占いは当たりますか?
    助けてください

    新聞の相談欄の内容をテーマに話が繋がっていく。
    登場人物が多くて、でもそれぞれ繋がっているから、
    もぅ、何がなんだか分からなくなりましたー( ノД`)…
    でも、それが真梨幸子ワールドー笑
    そのごちゃごちゃ感を楽しませてもらいました。

  • 今回もおもしろかった。

    1話目から騙された。
    短編かと思ったら話は全部繋がっていて実は長編。

    セクハラの話の豊田課長はうまいこと逃げたみたいだけど後で訴えられたのかな?
    葛西はただのバカ。

    ネギアレルギーの子はかわいそすぎる。
    客と店員のああいうすれ違いってありがちだよね。
    お互いに伝わっていない。
    可愛がってるのに相手は精神的苦痛を感じていたっていう。

    西野奈々子は川口さんなんだよね?
    なんであんな風になっちゃったんだろう。
    たん単純に人を死なせたショックからのノイローゼなのかな?
    人がものすごく変わっちゃったけど、自分で自主するって言ってから何があったの?

    ちょっと疑問が残る。

  • 登場人物が多く(名前も変わる)、時系列も複雑で、2/3ほど読んだところで理解が追いつかなくなりました…。

  • 面白かったけど登場人物と時系列がごちゃごちゃに
    なって理解しずらかった
    イヤミス感はあってそこは好きです

  • 新聞の人生相談コーナーでの相談と回答を軸に、物語は展開していく。
    「居候に悩んでいます」「大金を拾いました。どうしたらいいでしょうか」「隣の人がうるさくて、ノイローゼになりそうです」……などなど、一見なんの関連もないこれらの相談が実はつながっていた! というのが徐々にわかっていく。そして最終章で走る戦慄。
    20年前の相談と現在が交互に現れ、登場人物も多岐にわたる。事前に「人物相関図を書きながら読み進めたほうがいいかも」と何かで読んではいたがそうしなかったため、読み終えたあとざっと読み返し、ようやく全体像をつかめた。一気に読まないと内容がつかみにくいかもしれないが、一気に読ませるだけのストーリー展開であることは保証できる。
    全貌を掴んだうえで人生相談部分を読み返すと、回答部分がまた味わい深く思え、ニヤリとしてしまった。

  • 登場人物が多いのと時系列整理するのに頭が混乱する。時間があるときに再度読み直してみたい。


  • イヤミス大好きなのですが
    時系列や登場人物の数が多かったり
    途中で呼称が変わったりと理解するのが
    難しかったです。

    真梨さんのイヤミスワールド好きですが
    メモしてまとめながら読むのがおすすめです!

  • 今回も登場人物のメモが必要でした(笑)

  • 相関図とか書きながら読むのがいいと思います

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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