ハーバード合格基準

著者 :
  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062188814

作品紹介・あらすじ

ハーバード大学経営大学院に合格した日本人というと、どんな「スーパーグローバル人材」を想像するでしょうか?
生まれつき頭がよくて、テストはいつも満点で、英語でも苦労したことなどない。
留年なんかしたことがなくて、上司に怒られたこともなく、挫折など経験したことがない……。そんな完璧な人たちを思い浮かべるでしょう。
ところが、コロンビア大学経営大学院の面接官を10年以上務めた著者は、それは全くの誤解で、完璧ではないからこそ、彼らは「スーパーグローバル人材」になれたと言います。
挫折、まわり道、地べたをはうような努力。ハーバードという華やかなイメージとは違って、彼らの生き方は意外にも「地味」です。

国も企業も「グローバル人材が必要だ」と言うけれど、一体、どんな人が「グローバル人材」なのかさっぱりわかりません。
本書は、ハーバードが認めた日本人グローバル人材9人を徹底取材。「スーパーグローバル人材」の実像を具体的に示した日本で初めての本です。
どんなに小さなことでも、どんなに若くても、たとえアルバイトでも、リーダーシップを発揮する。そして、そのリーダーシップ経験が失敗だらけでも、未熟でも、とにかく発展途上のありのままの自分を正直に周囲に伝える――。
これこそ、将来リーダーになる可能性を秘めた人材だとハーバードが認める評価基準であり、本当に世界に求められている日本人リーダー像であるとともに、いま一流企業が喉から手が出るほど欲しがる人材であることを、本書は明らかにしていきます。

●主な内容
・自分の仕事は自分で創る
・インターン試験に不合格になった理由をあえてハーバードに伝える
・「優等生」から脱却できずに失敗した自分を抱きしめる
・勉強会団体存続の危機を問題解決力で乗り越える
・「社内官僚」になっていた自分を猛省する
・コンペで負けた理由を直接顧客に聞いてみる
・二十代リーダーとして現場力で勝負する
・「あなたの日本語は失礼だ」と言われた経験をチャンスに変える
・完璧ではない自分を受け入れる
・内気な自分を努力で乗り越える

感想・レビュー・書評

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  • 色んな方の経験を知れる貴重な書籍。

  • ハーバード大学に合格することが目的ではなく自分のやりたい事の延長線上にハーバード大学がある事というのはどの分野でも言える事。目先の名誉や肩書の為に翻弄する社員を管理職や役員にしてしまっている今の日本企業の人事はよく見た方がいい。
    本当に情熱を持ってる人は必ずしもいい業績だけでは無い、失敗を活かして具体的に成長し続けている人の延長線に昇進などがあると思う。評価のための業績なんて誰も興味ないしコミュニティから迫害を受けるような人の特徴だと思う。一概に言えないが。
    失敗も素直に話し、学びを伝えれるようなそんな人にならないといけないと思った

  • ・欧米の経営大学院のミッションはリーダーを育成すること。リーダーシップとは、「あなたがその場にいることによって周りの人たちによい影響を残すということ。そしてその場からいなくなってもよい影響が続くように、人々を導くということ。

    ・Better to Light a CandleThan Cruse the Darkness(暗いと文句を言う前に、キャンドルを灯せ
    理想には程遠い世の中だが、その中で自分なりの灯りを灯す作業はこの上なく楽しい作業。

    ・成功よりも挫折、安定よりも挑戦、維持よりも変革、常識よりも非常識、カリスマ力よりも地道な努力、派手な成功よりも地味な貢献、ナンバーワンよりもオンリーワン、器用さよりも泥臭さ、言い訳よりも行動、一本道よりもまわり道、惰性よりも情熱、自分の欲よりも他者への貢献、ずる賢さよりも実直なまでの優しさ、批評力よりも現場で汗をかく現場力・・・これらがハバード大学経営大学院合格者の共通する価値観。

    ・ハーバードの合格基準は
    1)リーダーシップ力 Habit of Leadership
    2)分析力と分析欲 Analytical Aptitude and Appetite
    3)コミュニティへの貢献力 Engaged Community Citizenship
    特にリーダーシップについては公式ウェブサイトで「リーダーシップの大小は問わない。あなたのリーダーとしての潜在能力を示す証拠を知りたい」と明記されている。

    ・大学までに英語環境を体感する。ほぼ遅くまでに海外で英語を身につけたことがわかる。親の財力より子の意志が重要。

    ・説明能力を幼少期に鍛える。ある日本人合格者の家庭では、幼少期にさから、どんな些細なことでも論理を通すことを重んじる家風があった。

    ・毎日のように、勇気を持って世界を変えろ と教育されると、失敗しても何とかなるのではないかと思うようになる。何事も最初から否定してしまわないで前向きにとらえるのは、ハーバードの同級生に共通した特徴。学生だけでなく、ハーバードの教授も学生の意見を決して否定したりはしない。ノーと言わないことが社会にイノベーションを起こし、よりよい社会をつくることのスタートになると信じられているから。

    ・真のグローバルリーダーとは、国境や境界を限界だと認識しないリーダーのこと。ギブアンドテイクのテイクだけを求める人ではなくて、喜んで他人に「与えられる人」かどうか。他人から助けてくれないかと頼られる人かどうか。他人のために時間を使える人かどうか。

    ・「謙虚さを伴う自信」とは、ともに必要な特別な要素。「自分には他人の助けが必要だ」「自分一人の力には限界がある」と認識しているからこそ、リーダーは自分の限界に他者への感謝の気持ちを持って取り組むことができ、なおかつその謙虚な姿勢が真の自信へとつながる。

  • ハーバードの合格基準

    ・リーダーシップ
    ・分析力、分析欲
    ・コミュニティへの貢献

    幼少期の海外経験有無が、ハーバードへの入学可否を大きく分けている。
    また、入学者のバックグラウンドを見ても、海外経験以外は正直大したことない。

    さあ、俺も英語やろ。

  • ハーバードを受ける人が読むと得られるものが多いと思う。エッセイの書き方やインタビューなど具体的に合格に向けて戦略がとれるのではと。

    以下抜粋:
    ●主な内容
    ・自分の仕事は自分で創る
    ・インターン試験に不合格になった理由をあえてハーバードに伝える
    ・「優等生」から脱却できずに失敗した自分を抱きしめる
    ・勉強会団体存続の危機を問題解決力で乗り越える
    ・「社内官僚」になっていた自分を猛省する
    ・コンペで負けた理由を直接顧客に聞いてみる
    ・二十代リーダーとして現場力で勝負する
    ・「あなたの日本語は失礼だ」と言われた経験をチャンスに変える
    ・完璧ではない自分を受け入れる
    ・内気な自分を努力で乗り越える

  • 最難関のハーバードビジネススクールに合格した人たちの話。日本人だけど、やっぱり議論とかでの貢献を期待してるんで英語でのコミュニケーション能力は大事ね。あとは当然ながらリーダーシップ力と分析力及び分析欲。変革への行動を起こすことができるか。

  • 社内における処世術を得たくて読みました。子供の頃憧れていたハーバードビジネススクール。行くことはないけれど、社会人のリーダーとして求められる資質も同じだと思います。
    失敗談から自分のリーダーシップの証明をする手法は非常に参考になりました。

  • 東2法経図・開架 KW/2014//K

  • この合格基準でみたら、自分にもいいところがあるんじゃなかろうか(期待薄)。

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著者プロフィール

1998年3月 一橋大学法学部卒業
1999年8月 マールブルク大学(ドイツ)法学部公法・国際法専攻(LL. M)修了
2000年3月 一橋大学大学院法学研究科公法・国際関係専攻修士課程修了
2003年8月 マールブルク大学法学部公法・国際法専攻博士課程修了(Dr. jur)
外務省勤務,明治大学法学部専任講師・准教授等を経て,
2021年10月 明治大学法学部教授(現在に至る)

「2021年 『EU海洋環境法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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