メリーランド

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著者 : 畑野智美
  • 講談社 (2014年5月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062189392

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メリーランドの感想・レビュー・書評

  • 完全にファンになってしまいました。
    南部芸能事務所の芸人さんたちの。
    新城や溝口だけでなく、ナカノシマや津田ちゃんや
    スパイラルの2人やテネシー師匠。

    それと事務所の雰囲気を変化させた事務バイトの鹿島ちゃんや社長まで。
    みんなみんな、すっごく気になります。
    私は「そう思う人」寄りなので
    「そう思わない人」達が何かと気になるのでしょうか?


    ネタを見せられる訳ではないのに…畑野さんってすごい作家さんです。

    南部芸能事務所にかかわる人々の物語7編。

    『南部芸能事務所』の続編です。
    『南部芸能事務所』は停滞感というか、そこから動けない何か
    みたいなものがあり、重たいものが流れていましたが、
    『メリーランド』は確実に何かが動き出してます。

    1話1話に主人公がいて、その人の心情がつづられるのは
    『南部芸能事務所』と一緒なのですが
    会話文が多くなった気がしますし、テンポが感じられました。

    読み終わってすぐ、次回作をジリジリ待つ心境になる一冊です。

    事務所のライブデビューとコンビ名を決定した新城と溝口は、
    これからどんな風に化けていくんでしょうね。
    ナカノシマも変わりますね、きっと。

    今回は私の好きな保子師匠が、ちょっとしか登場しなかったのですが
    これからも健在でいただき、事務所内をピリッとさせてもらいたいです。

    できれば次回作に「シフト」の古淵さんを
    また登場させてもらいたいです。
    中野さんと恋愛に発展!なんてあったら素敵ですね~

  • “トリオ”の冒頭------
    小学校三年生か四年生くらいの時だったと思う。
    家に帰ったら、玄関マットが薄いグリーンのものに替わっていた。朝学校に行く時は黄色だった。

    「南部芸能事務所」の続編。
    新城と溝口の新人漫才コンビ二人とその周りにいる人々の出来事が綴られた7本の短編集。

    前作の「南部芸能事務所」に比べ、格段に完成度の高い作品。
    彼女の作品を読むのはこれで四作目だが、急激な進歩に驚くばかりだ。
    畑野智美、これから目が離せない作家になりつつある。
    それぞれの短編全てに深い味わいがあって、登場人物の心情の揺れ動き、葛藤と機微が、しっかりと伝わってくる。
    恋愛、漫才への思い、将来への不安、人間としての生き方など、柔らかな表現を駆使し、読者の胸をホロリとさせながら、心情に訴えてくる。
    新城も溝口も他の先輩や仲間たちも、様々な壁にぶつかりながら成長し、新しい道に進んでいく。
    別れるもの、去る者、彼らの思いを知るにつけ、「新天地に幸多かれ」と祈らずにはいられなくなる。
    若いうちは、人生は何度でもやり直しがきくのだから。


    いいねえ、“メリーランド”。
    ファンシーで、ダサいけど素敵な名前だ。
    これを選んだ、溝口の母親と鹿島ちゃんに拍手。
    二人の今後の活躍が楽しみだ。

    お薦め作品です。

  • 『南部芸能事務所』と『メリーランド』
    続けて読めたので、この世界に
    すっかりどっぷりハマってしまった。
    事務所の中でコーヒーをこぼし
    大騒ぎになっているところなんか
    みんな楽しそうなのが目に浮かぶようで
    あぁ、私もここで働きたいわーと
    切なくなるほど。

    個人的には映画館で働く古淵さんが
    気にいっている、お笑いなんてと
    冷めた目線で中野さんを見ながらも
    ついつい世話を焼いてしまうような
    素敵なキャラクターです。

  • 初めて畑野さんの本を読んだが、とっても楽しかった!
    前作を読んでいないが、楽しめた。
    登場人物、各々が魅力的で好感。自分も頑張ろうと前向きな気持ちにさせてくれる。
    この後の展開が楽しみ。次回作が出て欲しい。

  • 前作の南部芸能事務所、のときより面白く読めました。なんでだろ、格段に面白く感じたし、続きが気になる、早くも続きを楽しみにしてしまっている。
    新城と溝口のコンビが板についてきて、南部芸能事務所内でも気持ちの変化やら環境の変化が前作のときよりも大きく動いたからかな。
    コンビ名は、ん、か、濁点もしくはその両方がつくコンビ名が売れる。なるほど。確かに思いついた芸人たちはそれらがついていたなー。
    メリーランドの今後が楽しみです。
    スパイラルの2人がちょっと悲しかった。けど愛だなーとね。

  • いっつも軽くえぐられる気がする。

  • なんで「メリーランド」なのか、良く分かりました!

  • ギャラ
    ファンシー
    トリオ
    インターバル 
    シフト
    相方
    二人の名前

  • やっと読めた!
    ずっと読みたいと思っていたのに、なかなかその機会がなかったので、ワクワクしながら読みました。
    思った通りの内容に納得&安心。
    面白かった... の一言に尽きる。
    芸人の中で繰り広げられるその人間味と独特な世界観に、一気に引き込まれる。
    続編というカテゴリーに収まらない、新たな物語を楽しむことができました!

  • 南部芸能事務所の2作目

    鹿島ちゃんがキラキラ
    1作目で溝口が考え事の元がこの子だったのね~と納得
    古淵さんがピリリと効いて、再登場、願いたく
    新城溝口のコンビ名が決まりました

  • 南部芸能事務所#2。成人の日の前日、ライブで初舞台を踏んだ新城と溝口。新城の彼女・美沙と橋本はバレンタインに溝口に告白して玉砕した鹿島を気にしてたが鹿島はカフェのバイトを辞めて南部芸能事務所の事務員に。

    ◆すごいイイな。今まで一人一人スポット当ててるのがかぶってないのに「あの時こんなふうに考えてたんだ」って ゆっくり季節がかわっていき、人間関係と感じ方がかわっていく。自分より後輩に抜かれる辛さはわかるけどあんなに陰湿な楽屋裏…本当に芸能界のウラを想像してしまう 。
    ナカノシマでいつもネタを書く野島に2人もネタを書く、と一生懸命になったのは「任せっきりじゃダメだ」と本気になったとも言えるし「2人が仲良しのとこに割り込んだ」と負い目を持ってる野島の臆病からくるキレっぷり。他事務所の新人インターバルの佐倉と中野は仲がいい。中野、新城、佐倉で飲みに行ってちょっと変化が。中野は映画館のバイトのシフトを緩くしたので古淵はなれもしない夢を追う中野にイライラする。
    そうか…あの時怪我した子が…。心折れるよねぇ、せっかく夢見てたのに。そしたら自分が諦めた夢を追ってる人って「どうせ無理なのに」って悪態つきたくなるかも…。そして眼病で活動休止してた長沼も川崎もお互いを必要とし、誰よりも漫才やりたいと思っているのにスパイラルは解散することに…。つぅかメリーランドとインターバル、本っ当、見てみたいなぁ♪

  • いろんな芸人さんの話。前作うろ覚えだったけど面白かった。

  • 南部芸能事務所シリーズ2作目
    お笑い芸人、それを取り巻く人達。それぞれの葛藤・思いが日々の生活の中で淡々と綴られ、何かしら進み、決断していく。
    人ってこうやってどこかで折り合いをつけていくのだろうと思う。
    大げさでないところが好ましい。
    (図書館)

  • 「南部芸能事務所」シリーズ第2弾

    弱小芸能事務所に集う芸人たちや
    まわりの人々。

    ふたりのコンビ名も決まり芽が出そうな気配にホッ
    ひそかに応援してる「ナカノシマ」も新しい目標ができたみたいだし♪

    浮く人、沈む人、さまざまだけどみんな頑張れ!

  • 「南部芸能事務所」シリーズ第2弾。
    前作が面白かったので、すぐさま借りてきました。

    芸能界って華やかなイメージしかないけれど、
    周囲はライバルだらけだし、常に緊張と隣り合わせだし、下積みと呼ばれる時代には芸事だけで食べていけなくて、バイトと稽古と勉強とで終わって。

    どこまでがリアリティなのかわからないけれど、みんな大変なんだなぁって思う。
    好きなことで食べていくって、すごいことだと思うけれど、好きだからこそ理想と現実の違いをまざまざと見せつけられて、苦しいよなぁって。

    新城溝口(仮)のコンビ名が決まるまでのお話は、へぇって思うこともあって、実在するコンビ名の何個かを思い浮かべる。ふむふむ、なるほどなぁ。

    そうして、さらに続きが気になるので、次巻もさっそく図書館で予約。
    このシリーズ、まだまだ続けばいいなぁ。

  • 「南部芸能事務所」の続編だったのか。
    最後のコンビ名が決まるまでの話が好き。
    読み終えて表紙を見ると満足感に浸れる。
    これは続いていって欲しい作品。

  • 若い人が一生懸命生きている、いい作品だった。
    コンビもトリオもお互いを尊重しあっているのがいい。

  • 「南部芸能事務所」2作目。前回を上回る面白さに一気読み!コンビとなり、初舞台も経験した溝口と新城をはじめ、南部芸能を取り巻く人々が各話の主人公となるのは前回と同様で、どれが一番おもしろかったか…というと、今作はどれも甲乙つけがたく、どれも文句なしに良かったです。何組かの芸人達の浮き沈みにウルッときました。溝口に恋心を抱く鹿島から目が離せないし、新たなステージに立った溝口と新城の活躍に期待しつつ、3作目が楽しみです。

  • 2015.7.24.初めて読む作家さん。まだ芽の出ない芸人達の話。すごく面白かった。南部芸能事務所シリーズの二作目らしい。1と3を是非読みたいと思う。

  • 南部芸能事務所の続編。前作が面白かったので、続けざまに読了。ラストは爽やかに終わって、お笑いの小説らしいなと思った。
    本作の中ではシフトと二人の名前が好きかなあ。
    シフトは社会人三年目くらいの閉塞感とそこからの脱出がうまく描かれていると思う。
    二人の名前は溝口の生意気だけど自分の弱さにきちんと気づいていく様子が、青春らしくていいなあと思った。

  • 著者のこの分野への愛着がとても感じられていい。

  • 漫才師を目指すコンビを中心に南部芸能事務所の面々を描く2作目。様々な人の視点から芸人が描かれていて興味深いです。始め「メリーランド」の意味がわかりませんでしたが最後には納得です。

  • 南部芸能事務所シリーズの第2弾。タイトルは溝口と新城のコンビ名。それぞれにいろんな事情を抱えながら芸人をやっている。

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メリーランドの作品紹介

「眠ると、夢の中でも溝口と二人で漫才をやっている」

 たまたま見に行った「南部芸能事務所」のお笑いライブに魅了され、芸人を志した新城は、事務所の研修生になった。コンビを組んだ溝口との厳しい稽古を経て、初舞台に立った二人に、社長から渡されたギャラは「1000円」。相方と分けて残った500円玉を握りしめて、新城はその使い道を考えるのだが──。

「神様に会うには、まだ早いです。オレはまだ何もできていません」

 芸の道と恋人。かつてのスターコンビの結末。ブサイク芸人のほのかな恋心。そして、ライバルコンビの出現……弱小プロダクション「南部芸能」に集まってくる、「いろんな人のいろんな人生」を、誰も書けない筆致で描く、連作短篇集。

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