家族シアター

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著者 : 辻村深月
  • 講談社 (2014年10月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062191876

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家族シアターの感想・レビュー・書評

  • 家族の関係を描いた短編集。
    家族にも当然、人間関係が存在する。
    家族と言うひとくくりの関係だけではなく、兄弟姉妹、親子等、1対1の関係もある。
    普通の人間関係より遥かに長い時間を費やして築き上げた関係だから、遠慮がなく、他人との関係よりも複雑で縺れることもある。
    しかし、拗れてもぶつかっても根底にある気持が修復へと導いてくれる。それが家族。
    そうとわかったら、怖がることはない!
    ケンカしたらいい!拗れたらいい!
    捻れた糸はよりを戻せば味が出る。
    切れた糸は繋ぎ直せば強くなる。
    そんな気持ちが強くなる。
    家族ってやっぱりいいなぁ…、しみじみと感じさせてくれる素敵な本でした。

    ■「妹」という祝福
    妹から姉への物語。
    私には残念ながら姉も妹もいない。
    姉妹は時にライバルで、厄介なこともあるだろうと想像する。
    だけど、やっぱり最強の応援団だろうなぁ~
    姉か妹が無性に欲しくなった!
    絶対無理なのにね~(笑)

    ■サイリウム
    弟から姉への物語。
    サイリウムって何? 
    棒状の使い捨てライトだそうな。
    そうそう、ライブ映像などでよく見る、ファンが振ってるアレらしい。
    異性の姉弟だからわかること、わからないこと。
    心配してても言葉に出さず、全く逆の行動に出て、ムカついたり。
    姉からしたら弟は可愛くて頼りない。
    弟からしたら姉は子供の頃はどこか怖い存在。
    だけど、いつしか守りたい、守らねばならない存在になるのかな……

    ■デイアマンテ
    母から娘への物語。
    友だち母娘、姉妹のような母娘。
    そんな言葉を良く聞くが、どこかでボタンをかけ違えるとものすごく厄介な関係になるだろうことは想像できる。
    本文中の娘の言葉、『血のつながりは絶対って思ってると、いつか、痛い目見るよ』
    でも、最後のには、その血のつながりが力強いんだけどね……

    ■タイムカプセルの八年
    父から息子への物語。 
    やっぱり息子は父の背中を見て育つのか……
    言葉がないぶん、深い愛情があるんだろうなぁ。

    ■1992年の秋空 
    姉から妹への物語。
    読みながら胸が熱くなって 
    姉にとっての妹ってこんな感じなのだろうなぁ…
    誰がなんて言ったって妹なんだ!
    『無条件で私の腕を頼っていいのは、この地球上で、この子だけだ』は胸に染みた〜!

    ■孫と誕生会
    おじいちゃんから孫への物語。
    おじいちゃんと孫(小3・女の子)の関係ってなかなか難しいだろうなぁ~
    でも、孫はやっぱり可愛いものなんですね。

    ■タマシイ厶・マシンの永遠
    子どもの頃に愛された記憶。
    覚えていないことだらけ。
    でも、愛情に包まれていたことを大人になって思い出す、体験できる方法ってあったのよね~!

  • 家族というのは近すぎて遠い、どこか苦くて温かい、そんなお話が7編。
    多感な子供心のお話は、懐かしくもあり恐ろしくもあり。

    一番短いラストの「タマシイム・マシンの永遠」がすごくよかった。
    驚くほどの共感。
    私も辻村さんも、人の親なんだな。

  • 冒頭───
     親族の席は、会場の一番下手だった。
    『井上家・山下家』結婚式会場。
     私の一つ上の姉、由紀枝の結婚式。
     式場の美容室で髪をセットし終えると、姉はもう写真撮影のために新郎と別室に移ってしまった後だった。式の前、披露宴会場に入る時間ができて、自分の席を確認に行くと、きれいに折りたたまれたナプキンの前に、封をされた手紙らしきものが立て掛けられていた。
     親族以外の客たちは、まだ姿がない。結婚式というセレモニーに相応しい真っ白い封筒にバラの透かし模様。表に姉の字で『亜季へ』と書かれていた。
    ───

    ふわっ、と春風が突然ぼくの中を通り抜けていった。
    アツアツのスープを飲んだように、一瞬にして、身体が芯から温かくなる。

    辻村深月デビュー10周年記念発刊の最後の三作目。

    一篇が3~40Pほどの本当に短い作品集なのだが、起承転結のしっかりした、なおかつホロリとさせるような一面をも持った心を揺さぶる作品ばかり。
    複雑な伏線を張り巡らせた長編でこそ彼女の素晴らしさは発揮されると常々信じていたぼくだったが、これほどの小品でも十分に辻村深月はその才能を披露できるのだな、とあらためて感心した。


    妹という祝福───真面目な姉の優しさに気付く妹(姉を祝福する妹)
    そんな妹をずっと自慢に持っていた姉
    姉の結婚式での彼女からの手紙

    サイリウム───ビジュアル系バンドに入れ込む姉とアイドルグループオタクの弟(姉を思いやる弟)

    ディアマンテ───娘を心配する母親
    優秀な女子高生の娘を持った母親。
    勉強一筋の娘とミーハーな普通の子になって欲しい母親とは価値観が合わない。
    きれいな顔立ちの担任教師。
    思わぬ出来事。
    本当の娘の気持ちに気付かなかった母親

    タイムカプセルの八年───息子を思う父親
    小学校を卒業するときに校庭に埋めたタイムカプセル。
    息子の憧れの存在だった小学校の担任。
    社交性のない父親。息子にあまり関心を持たなかったが───。
    八年後に掘り起こされたタイムカプセルにはある秘密があった。
    無事タイムカプセルが開けられたことで、子供たちの未来は変わった。

    1992年の秋空───妹を思う姉
    一歳下の科学好きの妹うみかとそりが合わない姉のはるか。
    『学習』と『科学』
    逆上がりの練習を見てあげると言いながら、約束を破ったその日に妹は鉄棒から落ちて骨折してしまう。
    宇宙飛行士になりたい妹の夢が遠のく。

    孫と誕生会───アメリカ帰りの孫を思う祖父
    孫の気持ちがなかなか理解できない祖父だったが、どんなことがあっても自分の家族だ。大切な孫だ。
    苛める子など許しはしない。

    タマシイム・マシンの永遠───赤ちゃんを思う両親や祖父母の気持ち

    全て家族の関係を描いた物語である。
    仲たがい、すれ違い、勘違いなどで当初は上手くコミュニケーションがとれず、誤解していた双方が、いろいろな事件をきっかけに互いのありがたみを知る。
    家族って何て素敵な関係なんだろう。
    そう思わせるような心温まる珠玉の短編集。

    講談社路線はこれだから良いのだ。
    黒辻村などいらん!! 全部白辻村路線で書いていってほしい!!
    自分勝手で傲慢な考えなのは百も承知だが、辻村さんには講談社以外から出版してほしくない、彼女が書きたい物語ではなく、読者が読みたい物語だけを書いてほしいと思うほどだ。

    生きていて良かった、この本に巡り合えて良かったと思えるような、心の底から感動する、彼女にしか書けない白辻村路線の物語をもっともっと書いてほしい。

  • 辻村深月ワールドの安心感。

    妹という祝福は4歳の次女の視点で、
    サイリウムは客観的に、
    ディアマンテは将来の自分の視点で、
    タイムカプセルの八年は夫の方がマシかなと始めは思いつつ、いやなんて素敵なお父さんだろうと、沢渡屋じゃないけど見直した、妻の視点で(笑)。
    1992年の秋空、私には妹はいないのに、不思議と自分の目線で読んでいた。妹の方がしっかりしてても、頭が良くても、姉はどこまでも姉なのだ。妹という祝福でもそれは感じたこと。
    涙が出た…。
    孫と誕生会、こどもに好かれるおじいちゃんを持つ孫の気持ちとはどういうものだろう?そんな機会もなかったせいか、想像できない。でも一つ感じたのは、クラスの中心人物に圧倒される感覚。なぜそんなに苦手だったのか今となってはわからないけど、昔は私もどう接していいか当惑していた。多分なんてことなかっただろうに、その子だけ、苦手だった。

    家族だから、さらけ出したりうんざりしたりガッカリしたりここぞという時に頼ったり頼られたり。いろんな関係を築ける。

    その時の関係と、過去の関係未来の関係は違う。それでも変化しながら、一緒に成長していく。

    辻村さんの家族に関する文章は、いつも見つめ直すきっかけをくれる。

  • 懐かしくて泣けました。

    科学と学習・りぼん・なかよし・セブンティーン・逆上がり・お誕生会・姉弟ゲンカ…

    いろんな思い出で胸がいっぱいになって、
    #タマシウム・マシンの永遠でとうとう決壊。

    反抗したりわがまま言ったり、
    それでもどんなときも無条件で愛してくれたおじいちゃん、おばあちゃん。
    「覚えててくれな」(覚えててね)

    『タマシウム・マシン』は、ある。実現している。
    私もそう思いたいです。

  • 家族いろいろ。
    どれも読後感良く、心に響きながらもさらりと読めた。全作品好き。
    中でも…。
    姉妹で育ったからか「「妹」という名の祝福」「1992年の秋空」は身に染みる部分もあり。
    母娘を描いた「私のディアマンテ」も考えさせられた。
    ホロリときたのは「孫と誕生会」。

  • 家族を巡る短編集。

    少し前に、奥田英朗さんの家族の短編集を読みましたが、書き手によって、やっぱり雰囲気が変わるものですね。

    こちらは、きょうだい(姉妹、姉弟)の話が良かったです。

    姉の結婚式の席で、タイプが違いうまく行っていなかったと思っていた姉の妹へのホントの気持ちを初めて知った『「妹」という祝福』、
    怪我をした妹の宇宙飛行士になる夢を、心から願うようになる姉の話『1992年の秋空』、
    どちらも、鼻の奥がツンとする話でした。

    私にも覚えがありますが、姉と妹の関係って、ちょっと微妙で、でも、一番大事で、一番誇りなのです。

    他の話も、テレや誤解で、何となく微妙だった家族が、大事な相手だと気付くエピソードでまとめられていました。

    心温まるいい本でした。

  • 感じた事のある感情だったり、懐かしい風景だったり、家族愛が物凄く詰まった一冊だった。
    短編なのにこんなに涙したのは初めてかも。年のせいなのか家族物はすぐに泣いてしまう。
    いつまでも、いつまでもあの子のそばにいて世話をしてあげたいけど、そうもいかないだろう。まだ赤ちゃんの孫の耳元で『覚えていてね』と囁くおばあちゃんの姿に電車の中で涙を堪えるのはキツかった。

  • 『「妹」という祝福』は姉妹、『サイリウム』は姉弟、『わたしのディアマンテ』は母娘、『タイムカプセルの八年』は父親と息子、『1992年の秋空』は姉妹、『孫と誕生会』は祖父と孫娘、『タマシイム・マシンの永遠』は夫婦と子供、親との関係が書かれていた。
    自分に関係のある姉妹、母娘、祖父孫、夫婦のはなしはなるほどなぁという感じ。
    家族だからといって何もかもうまくいくわけでもない。
    それでも家族以外の人間関係よりは見込みがある。
    『科学』と『学習』懐かしい。あたしは『科学』派だった。

  •  辻村深月さんの新刊は、家族をテーマにした短編集である。その名も『家族シアター』。あるあると頷ける読者は多いだろう。ここにあるのは、特別な物語ではない。誰にでも起こり得る物語だ。そして、素直にじんわり染み入る物語だ。

     「「妹」という祝福」。男性にはわからない面もあるが、血を分けた姉妹だからこそ反感を抱くこともあるのだろう。でも、やはり姉は姉。本作中では異色の1編「サイリウム」。弟はアイドルのおっかけ、姉はビジュアル系バンドのおっかけ。2人に和解の日は来るのか…。

     「私のディアマンテ」。折り合いが悪い母娘。仲良くおしゃれを楽しめればいいだろうが、それだけが母娘の形なのか。母の深さを思い知る。「タイムカプセルの八年」。この父の気持ちは僕にもわかる。子供ができると、一家の中心は子供になり、自分の時間はなくなる。でも、喜びも多いはず。不器用なりに、父は息子を案じていた。

     「1992年の秋空」。これまたタイプが違う姉妹の登場である。妹の夢を、大人は取り合わないだろう。でも、姉は違った。だから打ちひしがれた。「孫と誕生会」。突然アメリカから帰国した長男一家。孫の扱いに戸惑う父。しかし、さすが年の功。現代っ子のそばに、こういうおじいちゃんはいない。子供社会も色々と面倒だよねえ…。

     最後に、わずか10pちょっとながら印象深い「タマシイム・マシンの永遠」。僕自身が実感しているが、赤ちゃんは強い。互いの実家に連れて行けば、話題に困ることはない。自分もこうして、かわいがってもらったのか。その記憶は、残っているだろうか。

     家族みんなが仲よしこよしに越したことはないが、そうは行かないのが世の常。他人と違い、縁を切れない家族。肉親だからこそこじれることもあるだろうが、親が子を、子が親を殺めたなどというニュースを聞く度、何ともやり切れなくなる。

     息子の成長とともに、我が家も主張がぶつかるかもしれない。それでも家族は守りたい。一歩引いて気持ちを理解するよう、心がけたいものである。

  • お話が7つ入っています。
    6つめまではなんというか、ちょっと嫌な人が出てくる話が続くのでやや疲れます。
    辻村さんは学生時代、女子のヒエラルキーにさんざん悩まされたんだろうな、と感じます。

    「学研」と「科学」は懐かしかった。私は学習を取ってもらっていて、毎月学研のおばちゃんが届けに来てました。
    学校で買うシステムがあったなんて知らなかった。
    お金持ちの家の子は、学習と科学両方買ってもらったりしてたなー。

    最後の「タマシイム・マシンの永遠」は載っていた雑誌を持ってるので読んだことあるのですが、やっぱり最後のおばあちゃんの囁きで涙が。
    藤子先生は偉大だし、こんなに素敵な小説を書かれる人が藤子先生の大ファンでよかった。

  • 近くて遠い、憎くて愛しい。そういう家族間の複雑な心情のやりとりを軸に描いた短編集です。
    血が通っている関係、という抗えないものの中にいることで、他人のあいだには生まれない葛藤も生まれるものです。その繊細な感情の揺らぎをとらえて、切なくさせたり泣かせたりさせながら、どれもほほえましいお話として巧く昇華させていて、とても楽しめました。
    言葉にしなくても伝わるものはきっとある。それが家族というもの。そう信じていたいなと思ったのでした。

  • ●『妹という祝福』
     地味で真面目で頭の良い冴えない姉と、姉を反面教師に育った妹

    ●『サイリウム』
     「バンギャ」の姉と「アイドルオタク」な弟

    ●『私のディアマンテ』
      優等生の娘と全く分かり合えない母親

    ●『タイムカプセルの八年』
      面倒から逃げたがる大学准教授の父親と小学校教師に憧れる息子

    ●『1992年の秋空』
      学研の「学習」の姉と「科学」の妹

    ●『孫と誕生日会』
      息子家族と一緒に暮らす事になった、おじいちゃん

    ●『タマシイム・マシンの永遠』
      赤ちゃんを連れて帰省するドラえもんファンの若い夫婦

    7つのお話に登場する様々な家族…。
    『タイムカプセルの八年』の不器用なお父さん良かったなぁ。
    『孫と誕生日会』のおじいちゃん格好良かった。
    『タマシイム・マシン』には、ウルッとさせられました。

    色んな家族の形があって、身近に居るからこそ、家族だからこそ
    妬んだり、許せなかったり、苛立ったり、鬱陶しかったり、傷付けあったり。
    大事にしなきゃいけないのに…。
    だけど、家族だからこそ許すことが出来
    心を寄り添わせる事も出来る。

    家族がとても大切でかけがえのないものであるかを、
    じんわりと心に染み渡らせてくれました。
    家族に対して優しくありたいなぁと思えました。

  • 既読作品が2つほど有った。

    最後の最短の話の「覚えててくれな、と、誰かに言われた。」のひとことで涙腺崩壊。

  • うちは息子ばかりなのだが
    私自身よく女の子のお母さんに間違われる。
    きっと女の子が好きそうな趣味から来ていると思うが
    改めて、娘の繊細さについていけるか自信がない。
    繊細じゃないかな、面倒くささ。
    私も女の子だった時代があったんだけど
    結構大ざっぱだったかも。
    つくづく男の子のお母さん向きだったんだなと思う。

    反対に、姉妹の立場になると、わかる、わかるという場面がいっぱいある。
    ただし、姉妹のイケてないほうだけどね。
    自分にあちこち重なって困った。

    地味だけど、こういう面倒くさい細かいところが
    辻村さんって本当に上手だなと思う。
    ある意味、重松さんと並んでウマい。

    どれも最後に温かいものがあって
    素直な涙が流せる、気持ちのいい本でした。

  • どの話しも最初はうまくいってない。
    親子、兄弟、姉妹等々、意思の疎通が出来てないし、関係は改善されないんじゃないかと思う。
    でもどの話しも最後は関係が少しは良くなりそうな雰囲気で終わっていく。

    トゲトゲしたまま終わっていかないので、読後感が良い。

  • 辻村さんの作品の雰囲気は2種類あると個人的には思っていて、そのうちの好きな方。

    家族っていろいろあるよね、と思いつつあんまりこういうストーリーにするような出来事はうちではないなとちょっと寂しくも感じる。

  • 家族にまつわる7編の短編集。
    姉妹や姉弟、母娘、祖父と孫などいろいろな家族の関係が描かれている。
    どのお話もぐっと胸にくるものがあり良かった。家族間ならではの温かさに包まれる粒揃いの短編集でした。

  • ひとつ上の姉・由紀枝の結婚式。披露宴会場に一人で入ると、全員の席に手紙があった。それは、真面目でイケてない姉を反面教師に育った私には衝撃的な内容だった―【「妹」という祝福】他、6作◆いやぁ…しょっぱなから泣かされた。正反対な姉と妹、不器用な姉と弟、感覚の違いすぎる母と娘、自分時間が大事な父だけど実は息思い、祖父と帰国子女な孫、脈々とつながる想いの輪。家族だからって、「絶対」じゃないこと。どんなに喧嘩して自分は悪口言っても、他人には家族を悪く言われたくないこと。大嫌いになりきれない、大好きがあること 。

  • いろいろな家族の日常を描いた短編集。もし自分が娘の立場だったら、ため息をつきたくなる親や、頼れて自慢だろうなと思える姉弟や祖父母、どの話も身近に感じられたし、読み終わって心がほっこりし楽しく読めた。

  • 短編集。家族をテーマにした色んなところで発表されたお話が上手く一冊にまとまってますね。全部好きです。短いお話ばかりだけど、その登場人物たちにとって濃い一瞬を読んでいる気分。
    巻末に収録された『タマシイム・マシン』は、いきなり爆弾落とされたみたいな。なんかすっごくすっごく一番短い話なのに3回くらい泣きそうになって、一気読みできなかった・・・。顔上げて、また読み進めて、また顔上げて・・・ってしながら読みました。自分の子どもを通して、自分の生まれたときの様子を見る。子ども産んでないけど、その情景がすごくリアルに想像できて、泣きそうになった。読んでて幸せな一冊でした。

  • 家族をめぐる短編集。一つ一つの物語が心をザクザク刺激してくるので、精神的な消耗が激しくて一気読みはできず。『タイムカプセルの八年』は、既読。

    辻村深月の本は不思議で、登場人物全てが自分のような気がしてくる。著者と世代が同じだからか?全ての登場人物が自分の代弁者であるような。全ての台詞に見覚えがあるような。

    その時代、時代の自分にタイムスリップするよな不思議な感覚。

    『タマシイム・マシンの永遠』は、現在。今まで自分の中では纏まっていなかった思いが、代弁され、増長され、溢れ出した。ああ、こうやって繋がってゆくのだなぁ、と。
    号泣し、じんじんする頭と赤く腫れた目。それでも、読後感は最高に気持ちいい。

  • 家族をテーマにした短編集。近いからこそ腹も立つし、分かり合えない時もあるけど、幸せでいて欲しいという気持ちには変わらない。
    "タマシイムマシーンの永遠"は今はまだ実感を持てないけど、自分に子どもができた時には心からそう思いたい。

  • 家族にまつわる短編集。
    最初の数編は、ちょっと私にはあわない、と思って読み続けるか迷いましたが
    読み進めてみて、
    タイムカプセルの話を読めて、読み続けて良かったと思いました。

  • やっぱり辻村さんだな~と思わせてくれる短編集でした。
    家族って不思議なもの。
    家族だからって仲がいいとは限らないし、理解しあえてるわけでもない。
    でも、全部が駄目なわけでもないし、嫌がっているように見えてちゃんと認めてる部分だってあるんだよね。

    複雑に絡み合ってるけど、これが普通。
    これが日常。
    それが家族。

    そんなことを再認識させられました。
    面白くて一気読み!
    これはみんなにオススメ出来る1冊です。

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家族シアターの作品紹介

同じ中学校に通う姉は、「真面目な子」。
褒め言葉のようだけど、実際は「イケてない」ことの裏返し。
こんな風には絶対になりたくない――だけど、
気にせずにはいられなかった。 (「妹」という祝福)

息子が小学校六年生になった年、
父親中心の保護者会「親父会」に入った、大学准教授の私。
熱心な担任教師に恵まれて、順調に思われた日々の裏には、
とんでもない秘密が隠されていて……? (タイムカプセルの八年)


すべての「わが家」に事件あり。
ややこしくも愛おしい家族の物語、全七編!

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