決戦!関ヶ原

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  • 講談社 (2014年11月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062192514

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決戦!関ヶ原の感想・レビュー・書評

  • 関ヶ原の戦いについては、司馬遼太郎著『関ヶ原』で語りつくされたかと思うが、作家七人による競作ということで、手に取ってみた。
    それぞれが各一人の人物の視点に立ち、関ヶ原を描くユニークな企画で、興味を持って読み進めた。
    伊東潤×徳川家康は、関ヶ原は光秀と家康の合作とみる、異説ともいえるか。
    天野純希×織田有楽斎は、あまり主役とはなりえない有楽斎を取り上げ斬新さがあった。
    矢野隆×島津義弘は、池宮彰一郎著『島津奔る』と同じような視点か。
    冲方丁×小早川秀秋は、とかく優柔不断な日和見主義者とみなされる秀秋を、智謀を備えた先見者に描いており、こういう見方もあるのかと意外感を持った。
    この競作という企画、次は大坂城だそうで、楽しみである。

  • 面白かった。
    武将の位置づけや性格は、それぞれの話で異なってくる。
    作家ごとの解釈の違いが、面白かった。
    武将としての評価はイマイチの、織田有楽斎の身の処し方は、時にユーモラスで楽しい。
    可児才蔵と井伊直政の筋の通し方は、胸を打つ。
    裏切り者として描かれがちな小早川秀秋は、爽やかだった。

  • 七人の作家が関ヶ原の戦いに参戦した七人の武将を描く。絶対に面白いだろうと思い読み始め、期待通りでした。戦場に望む武将を多角的に見ることが出来、臨場感に溢れます。徳川家康、可児才蔵、織田有楽斎、宇喜多秀家、島津義弘、小早川秀秋。最後は、石田三成。関ヶ原の敗者である三成ですが、結果は三成の思惑通りであった…と言うことで一度も訪れたことの無い、関ヶ原を見たくなりました。行って来ます!

  • 関ヶ原の合戦の主要人物を各作家が書く競作。
    一般的な解釈と少し違う解釈がされていて面白い。
    小早川は聡明な人物として、三成はある思惑があって合戦に臨む。
    一つの物語として成立している。
    有楽斎だけが少し異質。
    大阪城も気になる。

  • 図書館より。ようやく。
    知らない作家さんが多いんだが、気になって。
    時間が作れず斜め読みになってしまったのが残念だが、関ヶ原の結末や関係武将の事が色々な方面から知ることが出来て面白かった。

  • 7話の短編集。福島正則の家臣の可児才蔵の笹を噛ませよ、小早川秀秋の真紅の米、有楽斎の城が良かったかな。島津義弘の話は盛り上げ時が一瞬になってしまうせいか難しいのかもしれない。天下分け目の関ヶ原だが裏工作合戦でもある。大谷吉継は人として好きだ。

  • 1600年、関ヶ原の戦い。後に徳川家康が全国統一を成し遂げるにあたって転機となった天下分け目の合戦。

    本作は、この歴史的大戦を、七人の異なる武将の視点から描くアンソロジー。それぞれの武将の物語を、今を輝く七人の歴史小説家が書き下ろしています。

    歴史の授業では名称と年号だけを暗記させられた関ヶ原だけど、そこには様々な人間模様や駆け引き、権謀術数や運命のいたずらが渦巻いていて、勝者には勝者の、敗者にはドラマがある。主君には主君の、家臣には家臣のドラマがある。

    歴史って面白い!そう思わせてくれる一冊です。

  • 著名な7人の作家によって描かれる7人の武将の関ヶ原の合戦。
    それぞれの武将が自分の家のため、大将のため、大義のため、中には保身のため、たった一日の戦いに挑む。

    裏切り者と誹られる事が多い小早川秀秋も、描かれ方によってこんなに印象が違うのかと思った。
    臨場感抜群の一作

  • 秀吉没後の闇のなか、陰で蠢く策略の戦国の世。決戦の地"関ヶ原"に挑む七人の武将…掲げる個々の"義"が見事に綴られる♪。

  • 面白かった!
    7人の作家が関ヶ原に参戦する武将に成り代わり関ヶ原の戦いを語っている。
    歴史の流れとしてだけ捉えていた関ヶ原に肉付けがされた感じ。
    どの武将にもそれぞれの思いの関ヶ原があったのだろうと想像すると面白い。

  • 天下分け目の戦いとして有名な関ヶ原の戦いを、複数の歴史・時代小説家が、さまざまな立場の主人公をそれぞれ選んでいろいろな角度から描いた連作短編集だ。
    徳川家康から始まり、石田三成で終わる、その企画が面白い。
    普段あまり歴史小説を読まない上に日本史にも疎いので東軍と西軍があったこと、裏切りがあったことなどしか知らなかったけれど、史実に詳しければ各作家の仕掛けや想像をもっと面白く読めたのではないかと思う。
    家康が実は三成と通じていて起こした合戦だった、とか、奇想天外な解釈が面白い。
    家康視点では「ばか」としか思えなかった島津の最後の戦いぶりが島津視点では覚悟を秘めた突撃だったりと、立ち位置に代わって正義や思いが変わるというのも当たり前だけど味わいがある。

  • 上杉討伐のため軍を発した徳川家康が東進、その隙を突き毛利輝元を総大将とした石田三成率いる混成軍が徳川討伐の軍を蜂起した。慶長5年9月15日、西軍蜂起を知った徳川が反転し、両軍は美濃国(岐阜県)関ヶ原において干戈を交えることとなった。織田、豊臣の下で耐え忍んだ徳川、豊臣の復権を謀る石田、ここが切所、乾坤一擲の大勝負。しかし、参戦する諸将にはそれぞれの思惑がある。徳川はなぜ勝ったのか、石田はなぜ負けたのか、それぞれの側の3諸将の視点、そして勝敗を決定づけたとされる小早川の裏切り、人気7作家による競作です。

  • 関ヶ原を舞台に7人の作家が東軍、西軍、西軍→東軍の人物をそれぞれ描く競作。
    それぞれの視点で描いた人物は、
    歴史上の評価を裏切る新たなものあり、
    淡々と描かれるものあり、烈火の如く熱いものあり、
    なかなか楽しめる小説集になりました。

  • いろんな歴史上の人の立場から書かれた新しい小説。非常に勉強になりました!
    決戦!関ヶ原2もあるようなので読もう。

  • 作家七人の方の競作。歴史ものは最近読み始めたばかりなので存じ上げない方も多いですが、さまざまな視点、捉え方で書かれた話を読み比べて面白かった。
    石田三成×家康が、伊東潤、葉室麟で描かれていて、どちらが史実なのだろうと思ったり。天野純希の織田有楽斎(織田信長弟)は知らなかったが、茶の湯を軸に描かれていて面白かった。また冲方丁の小早川秀秋は、秀秋の裏切りの経緯が知りたくて一番読みたかったのだが、これまでの弱虫、日和見の秀秋のイメージが覆されて、一番驚きで面白く興味深かった。そのすぐ後の葉室麟の秀秋が従来どおりの醜い裏切り者扱いで家康視点からも描かれていて、秀秋は実際はどんな人物だったのだろう?と思ったり。吉川永青の可児才蔵や矢野隆の島津義弘はすっきり。
    どれも読み物として非常に面白かった一方で、史実っていったいどうなの?どこまで史実でどこから創作?と、歴史ものを読み慣れない者としては、少し落ち着かない。歴史家の示す資料に基づく意見なども読んでみたくなった。

  • 関ヶ原の戦いに参加した7人の武将たちを主人公にして、7人の作家が競作した短編小説集。どの作品も歴史上の人物、事件の裏側を作家の想像力が補い、その意外性を楽しめる。ただ、どの作品にも共通しているのは戦いの勝敗を決めたのが小早川秀秋の裏切りということ。それは、この短編集のお約束なのだろう。

    主人公に選ばれたのは徳川家康、石田三成は当然として、小早川秀秋、宇喜多秀家などの有名どころ。ただ武将が有名であればあるほど、読者の想像を上回ろうと、ひねりすぎて、短編では説明が足りていない感がある。

    ベストと思うのは、織田有楽斎を主人公にした天野純希「有楽斎の城」。織田信長の実弟でありながら、武人としての才能はなく、茶人として生きることを選んだ特異な人が、関ヶ原という大舞台で何を思い、感じたのか。コンプレックスを持った人が一世一代の大バクチに挑み、己の才能を知り、自分の生き方は間違っていないと開き直る強さを手に入れた。

  • 関ヶ原に行きたくなりますね

  • 2016.8.25.今をときめく歴史小説家の共著。徳川家康「人を致して」伊東潤、可児才蔵「笹を噛ませよ」吉川永青、織田有楽斎「有楽斎の城」天野純希、宇喜多秀家「無為秀家」上田秀人、島津義弘「丸に十文字」矢野隆、小早川秀秋「真紅の米」、石田三成「孤狼なり」葉室麟

  • 偉く面白かった!!
    関ヶ原をテーマに7人の作家の競作。作家陣も作品の組み方もいい布陣。一作目の家康は普通の短編として読んだけれど2作目の可児才蔵を読むと家康の面白さが高まり次の有楽斎を読むとまた家康と才蔵の面白さが高まる。競作とは面白いものだなぁ。関ヶ原における見事な裏切り小早川秀秋とみんなの心をバラバラにした朝鮮出兵での石田三成をどう収めるのか?とめくる手が止まらず結構なイッキ読み。本当に面白かったな。戯史三國志の吉川永青さんはやはり好みの作家さん。初読みの上田秀人さんも良かった。歴史小説面白い。

  • 7人の作家が描くそれぞれの[関ヶ原]
    徳川家康と石田三成の密約の「人を致して」が新しい視点でいちばん面白かった。
    今語り継がれている内容は、勝者にとって都合の悪いところは除かれているはずで、必ずしも正しいわけではないんだよな~。

  • 私は武将の名前などに疎いので、こんなにたくさんの名前が出てくると混乱してしまいます。最初の数ページでギブアップ。時代背景等の予備知識のある人なら面白いかもしれません。

  • 7人の作家による7人の武将の短編集
    大阪城がとても面白かったのでこちらも期待して読んだら期待以上
    大阪城は豊臣方の話がメインだったのに対してこちらは西軍東軍両方のいろいろな立場の武将の姿が描かれていて天下分け目の大決戦でいろいろなことがあったのだなと手に取るような緊張感を覚えてどの話も面白かった
    家康から始まり、三成で終わるところが憎いなーと
    どの作家さんがどの武将をどう描くのか事前のご存じなのかな? それとも知らずに書くのかな? と気になるな

  • 大阪城に続いて読了。こちらの方が、史実説明が多く感じられた。いずれにしても、エンターテイメント歴史小説として、面白かった。

  • これは面白かった!関ヶ原の合戦を、様々な作家が様々な人物を書くことで描き出していく。

  • 慶長5年9月15日関ヶ原に集った武将のうち、七人の武将を七人の作家が描く競作長編。 一作毎、それぞれに面白みがあるけれど、7時間ほどで決着が付いた世紀の一戦を多角的に見ることが出来る一冊。 作品も面白いが企画会議が面白かっただろうなぁと想像するのもまた楽しい。 新旧七人の作家がテーブルを囲んで「私が○○をやりましょう」「しからば私は×▲を」なんてね。担当編集者が会議室でそれをやってるのもまた想像すると面白い(^^

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決戦!関ヶ原の作品紹介

慶長五年九月十五日(一六〇〇年十月二十一日)。
天下分け目の大戦――関ヶ原の戦いが勃発。

――なぜ、勝てたのか――
東軍
伊東潤(徳川家康)
天野純希(織田有楽斎)
吉川永青(可児才蔵)

――負ける戦だったのか――
西軍
葉室麟(石田三成)
上田秀人(宇喜多秀家)
矢野隆(島津義弘)

――そして、両軍の運命を握る男――
冲方丁(小早川秀秋)

当代の人気作家7人が参陣。
日本史上最大の決戦を、男たちが熱く描いた「競作長編」。

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