スター・ウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還 (ディズニーストーリーブック)
- 講談社 (2015年2月20日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062193139
作品紹介・あらすじ
「スター・ウォーズ」を、わかりやすい文章と名場面で楽しめるジュニア・ノベルズ、待望の第3弾!
遠い昔、銀河系は依然、銀河帝国皇帝パルパティーンの圧政に苦しめられていた。
反乱同盟軍の若き戦士、ルーク・スカイウォーカーは、レイア姫とともに、惑星タトゥイーンに住む犯罪王、ジャバ・ザ・ハットの宮殿に潜入し、同士ハン・ソロを救い出すことに成功する。
そしてルークは、ジェダイ・マスターのヨーダの教えを乞いに惑星ダゴバへ向かい、あらためて自分の父がダース・ベイダーであること、そして双子の妹がいることを知る。
一方反乱同盟軍は、森林衛星エンドアにてイウォークと手を組み、帝国軍との決戦に備えていた。皇帝とダース・ベイダーはルークを暗黒面に陥れ、帝国軍に引き込もうと企てるが、ルークは、父ベイダーの中に眠るジェダイとしての魂を呼び覚まそうと決意し……!?
・わかりやすい人物相関図、詳しい年表付き
感想・レビュー・書評
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レイア姫が可愛いかった
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エピソード6『ジェダイの帰還』は旧三部作の完結編である。その構造は旧三部作の完結編という以上の存在感をスター・ウォーズの物語世界において有している。パルパティーンの前に二人が連れてこられて、一方が他方を倒すように仕向けられる。しかし、逆に二人が共闘してパルパティーンを倒す。
自分が相手を殺すか、相手に殺されるか究極の選択を突きつけられて従うだけと思う方が人間を馬鹿にしている。パルパティーンが二対一の一に自分がならないと考えているならば目出度い。パルパティーンの思考の硬直性は、二人体制というシスの伝統が影響している。
シスの幹部が多いと互いに殺し合いを始めるため、二人に絞るという設定である。皆が悪人では全員が他者にとって代わる野心を持っており、組織が成り立たなくなる。しかし、二人に絞れば争いが生じないというものではない。田中芳樹『銀河英雄伝説』のオーベルシュタインがNo.2不要論を主張したように逆に危ういだろう。