成功するには ポジティブ思考を捨てなさい 願望を実行計画に変えるWOOPの法則

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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062194730

感想・レビュー・書評

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  • 癌治療の際に周りがポジティブシンキングや前向きシンキングを押し付けてくるのが鬱陶しかった。

    ポジティブシンキングが癌を退治してくれるというのは間違い。大事なのは最悪を想定して動く事である。


    この本はポジティブシンキングによる弊害を述べている。
    単なる願いや望みに基づく空想、現実逃避、楽観主義は夢の実現を手助けしない。
    夢を描くだけで終わるとリラックスして一時的に心地よくなるがそれは成功をイメージしない。それどころか現実の認知能力を緩めてしまう。

    じゃあどうすれば良いかというとメンタルコンストラクティングというのが有効となる。
    夢を描き、そして現実を見つめる。

    W(wish:願い)O(outcome:結果)O(obstacle:障害)P(plan:計画)が有効である。
    つまり癌治療なら出てくる障害Oはわからない訳でOによって正しく願う、正しい計画をたてる。
    賢く夢を追いかけ、賢く諦める技術が本書である。

  • 目標達成を夢見ることは、目標の成就を助けることにはならない。

    夢は、充実した人生に向けて行動するモチベーションにはならない。
    人は夢をみているうちに、実行に必要なエネルギーをなくしてしまう。

    実現する計画を建てることが、行動を起こして障害を克服する助けになる。

    もしこういう状況なら、こう行動する。という文言を考える。

    セルフイメージが高ければ、大きなチャンスが目の前に着たときに、それに挑戦できる。

  • 実に科学的。
    統計と結論のとおりで障害を取り除く計画を立てるといい。
    めちゃくちゃ読みやすい。

  • 願いをかなえるためにはポジティブなことをイメージすればよいと
    いう説が多くあるが、それだけではうまくいかないということを
    実験を通して証明した本。


    メンタルコントラスティングという手法を導入しいろんな実験を行った
    結果を示している。

    A ポジティブな将来のキーワード→ネガティブな現実のキーワード
    B 願いが首尾よく実現することに関係するキーワード
    C 障害になる現実に関係するキーワード
    D Aの逆 ネガティブ→ポジティブ

    それぞれイメージしてもらい願いや心配事に関して自分がどれぐらいエネルギッシュ
    で行動的だと感じるかを採点する

    上記のような実験でAが効果が高い事例が多くある。

    これにもし~なら~する行動計画を加えたWOOPという手法を提唱している。

    アプリもあるので取り組みやすい。




    例 
    W 願い(海王星に住みたいとか1年で億万長者になりたいとか遠すぎる願いはダメ。
    簡単ではないが手の届くところにある願いにすること)

    1日10件売り込みをする。

    O 結果

    1日の終りに上司に報告に行く時に自分の成績に自信を感じられる。

    O 障害

    セールスの電話をかける十分な時間がない。
    同僚とのおしゃべりに時間を無駄遣いしすぎる。

    P 計画(もし(いつ、どこで)障害Xが起きたら、行動Yを起こす)

    もし自分が同僚とおしゃべりしていることに気づいたならちょっとごめんと
    電話に戻りもっとセールス電話をかけよう。


    微調整

    うまくいったら願いを調整する1日15件とか。
    うまく行かなければ願いのハードルが最適かどうかを再考する。
    あるいは新しい願いを掘り下げる。
    障害が他にないか掘り下げる。
    本当の願いがそうでないかもしれない。




    W 晩にジョギング
    O 体調がいい
    O 帰宅した時疲れている
    P もし午後7時に帰宅したならランニングシューズを履いてとりあえず外に出る

    W 3品目の果物を食べる
    O 健康になる
    O 家に果物がない
    P もし朝に早く家を出られるなら出勤前にスーパーで果物を買っていこう

  • ポジティブ思考が全て悪いわけではない。楽天的な何事もポジティブに思考しよう!とかポジティブに思考すれば上手く行く!というような巷に良くある無責任なポジティブ思考は戒めようということである。

    人は夢見ているうちに実行にに必要なエネルギーを無くしてしまう!これだけを理解して実感するだけでもこの本の価値はあります。

    夢見る夢子で行動を伴わないポジティブ思考は毒になっても益にはならないというのはその通りだと思う。

    実現可能な事を頭に浮かべて、現状を見て、その達成に障害となっている事と向き合いそれから計画を具体的に立ててこうどうする。これが本当の夢実現のプロセスです。

    空想や妄想だけに基づいた計画は全く意味がない。

    それいけドンドン方式やスピリチュアルな不思議系でもない直ぐに実践できる現実型のやり方がわかります。

  • 翻訳のせいか、少し内容がわかりにくい。読むのに時間がかかってしまった。しかしWOOPの法則は使えそうだし、カードも作ってみた。これで少しは目標に近づけますように・・・

著者プロフィール

ニューヨーク大学、ハンブルク大学の心理学教授。認知、感情、行動における思考の影響について記事、書籍、論文を多数執筆。アメリカとドイツに居住している。

「2015年 『成功するには ポジティブ思考を捨てなさい 願望を実行計画に変えるWOOPの法則』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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