- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062196826
作品紹介・あらすじ
時の流れを越えた”ミドリ”と”タテ”の物語。
ふたりはいつの時代でも、姿や性別がかわっても、いつも愛しあう。
そんな二人の時を超えた”愛”の物語。
緑と楯は恋人同士。ようやく思いを遂げられた! という気持ちのつよい緑は、どうしても楯を束縛しがちだ。いけないと思いつつもやめられない緑。そんなある日、楯が家に帰ってこず、緑は楯を探す旅に出る。最悪のことばかり考えてしまう緑。そして楯を発見するのだが、その姿は変わり果てていた――(「幸せになりやがれ」)
水灯利と縦は性格も家庭環境も全く違う二人の少女。そんな二人がひょんなことから心を通わせ、穏やかだが激しい愛をわかちあっていく。(「水灯利と縦」)
感想・レビュー・書評
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こんなにも乱暴で身勝手で、それでいて思いやりに満ちた文句があるだろうか。
そう思わされるタイトルですが、性別も時代も飛び越えて愛し合う二人の、世界に伝えたい本音そのものなのだろう。
自分もいとしいひとも、大切な隣人も見知らぬ誰かも、どうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「水灯利と縦」がよかった。
不思議な世界なんだけど、お互いに想う表現が美しくて涙が出る。
「わたしという存在は縦に埋めてもらった跡でいっぱい。あなたのおかげでどんなにわたしの心は高い気密を保てるようになったか、きっと花びらを貼られたようになっている補修跡を、見せられたらいいのに。」(水灯利と縦)
2022-77 -
水灯利と縦 *** / 幸せになりやがれ ***
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時間がなくて途切れ途切れにしか読めなかったけれど、時代や性別を越えた繋がりがみどりとたてをつないでいる、最強なのは愛!というのを実感した、いちいち表現がかわいらしくてうぐ!ってなる、すてきでした、、、
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これの前に『プラトニック・プラネッツ』を読んでいたのだけれど、同じ登場人物が出てくるのですね!こっちが続編扱いでよいのか…?
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ある時代の、楯と緑のお話し。雪舟さんの他の本も一緒に読むとより楽しめる。
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最近読んだ舞城王太郎「淵の王」も、田舎のお化け屋敷に住む話だった。
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水灯利と縦も、緑と楯も素敵な関係すぎる!!!どちらも同性同士の愛で、神聖なものだよなあーとか夜分にしみじみ思ってしまいました。
戯言
緑と楯は個人的にはコブクロの2人を想起させる。なんとなく。 -
中編ふたつ。と思ったら、そうかふたつでひとつなのか。
輪廻の話なんだね。全然気づかず読んでた。
ニタダイの行く末が気になる。