- Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062197571
作品紹介・あらすじ
28歳OL、彼氏なし。素敵な服で武装して、欲しいものを手に入れたい!
女同士、男と女の微妙な友情と人間関係を描く、コミカルでせつなくて少しブラックな魅力全開の2年ぶり最新小説集。
【収録作品】
「ウォーク・イン・クローゼット」
主人公・早希は、28歳、彼氏なしのOL。売り出し中のタレントだりあは幼なじみ。だりあのマンションには、撮影で着て買い取った服がぎっしりの、早希には夢のようなウォーク・イン・クローゼットの部屋があるのだ。そんなふたりの友情のゆくえは…?
「いなか、の、すとーかー」
陶芸家デビューからわずか3年、石居は、テレビで特集が組まれるほどの人気の売れっ子。東京の美大卒業後、郷里に戻り、工房をかまえ、絵になるロハスな陶芸家生活を送っている。しかし、以前から彼を追う女ストーカー・砂原が工房に現れるようになり、事態はどんどん不穏さを増していき…。
感想・レビュー・書評
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短編2作
図書館本
どちらも話に引き込まれてすぐ読み終わった
思ったより読後感もよかった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「いなか、の、ストーカー」
果穂の主人公透に対する虫の死骸を投函したり等の卑劣なストーカー行為も受け入れ最後にはやはり少し好きな感情を抱く主人公透。ここまで僕のこと好きでいてくれたのね、と思ってしまうのか。良い方に取り過ぎではあるまいか。私なら無理だ。好意を表現する手段が間違っている。
最後は自分の表現に反応する人達を大事にしていく、という落ち着き方をするが作者もそういう経験があるのかな、と思った。色んなファンがいるだろう。中にはストーカーまがいの人物も。有名になるってリスクを伴うものなのですね。女性なら尚大変じゃないかな。adoのように顔出ししないのが安全ですね。本来なら作品製作にだけ集中したいところだろうけどそういう所もフォローしていかなければならない。気苦労が絶えないでしょう。
「ウォーク・イン・クローゼット」
男向けの服。女性はモテたい時はそういう発想になりがちですね。でも段々と疲れてくるんです。男性万人に向けた全方位型モテ服に身を包むが、結局自分に合わない男子も釣り上げて失敗する。自分が好きな自分らしい服を着て自分と合う男子に好かれるのが1番ハッピーじゃない?と私も以前から思っていたので全く気の合う結末となってなんだか嬉しい。女子はもっと能動的に!どうしたら好かれるかではなく自分はどうしたいのか、に重きを置いて行動すると良い方向に流れていくように思います。
2編とも綿矢氏の冴え渡った表現が少なくていつもの調子が出てないなという感想です。星1にしようか迷いましたが次回に期待して2です。
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すとーかー
に
田舎も、都会もないとは思うけど
この結末は田舎だから? -
記録
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いまいちピンとこなかった。
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ウォークインクローゼット
独身時代は男受けする服、流行りの服=女友達と出かける服と無意識に分けていたな…そして服と共に当時の彼氏との思い出が詰まっていたり、懐かしい感情が蘇ってきた。
今は服選びの最優先は長く着られる服、使い回ししやすいかが重視になって独身時代と全く変わってしまったなと驚いた!
いなかのストーカー
読めば読むほどホラーでドキドキハラハラしたけど、ストーカーされやすい男の性格ってこんな感じなんだろうなと思った。
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ウォーク・イン・クローゼット
ダメな男に振り回される主人公にかつての自分を重ねた。
洋服を着る場所じゃなく人によって選ぶってところも、共感しかなかった。
いなか、の、すとーかー
男の態度が女を化け物にする、のか。
化け物の女に捕まる男のパターンがある、のか。
主人公が「こういう人いるよなぁ」だった。