幸腹な百貨店

著者 :
  • 講談社
3.15
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本棚登録 : 386
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062198110

作品紹介・あらすじ

「気合い」なバブル部長は
救世主? それとも時代錯誤オヤジ!?

閉店危機にあるデパート再生のため事業部長の伝治は、
若い店員たちと旨いお店で「腹を割ろう」と目論むが……

『居酒屋ぼったくり』の著者、最新作!

店長をしていた堀内百貨店に事業部長として再び関わることとなった高橋伝治だが、
売り上げは激減し、閉店の危機にあることがわかる。
時代と部下のせいにする店長に、「気合い」の足りない店員たち。
伝治はバブル時代に培ったグルメぶりを発揮し、
若い店員たちと、おいしいお店で互いの理解に努めるのだが……

書店員さんも共感!

大切なのは「人の力」。一生懸命はカッコいい!
――三省堂書店営業企画室 内田剛さん
空腹感わき立つグルメシーンに、読後は満腹と感動が待っていました。
――山下書店南行徳店 古沢覚さん
同じ店員として見習わなければと、心が熱くなりました!
――書泉ブックタワー 江連聡美さん
現状に諦めかけていた人たちが、少しずつ目を輝かせる姿に、背中を押されました。
――紀伊國屋書店横浜みなとみらい店 安田有希さん

感想・レビュー・書評

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  • 主人公が「気合い」なバブル部長。フレッシュ感はありませんが、ベテランならではのサービス業への姿勢があります。閉店危機にあるデパート再生のため事業部長の伝治がデパート再生といつのまにやら地域のお祭り復活に向け動きます。地域のお祭りをつづけるのには人のちからが必要です。そしてなにより地元が活性化してこそです。新しい時代に、人々のニーズに応じてデパートとしての顔を保ちつつ、お客様に寄り添うというあり方は素敵だと思います。なにより作品で描かれる料理がおいしそうです。おいしい料理をきっかけに若い社員との交流も深め、互いに相互理解が深まっていく。あきらめていた若手も、それぞれアイデアを出して奮闘していきますが、できることからはじめようというおしつけがましくないのがよかったです。さて、デパートは閉店を免れるのか。。。。読みやすく、食べ物のシーンが印象的な作品でした。
    「幸腹」な百貨店。ですね。

  • 閉店危機のデパートを救うべく、かつてそこで働いていた主人公がどのように再生していくのか奔走しています。

    食べ物の描写が多く描かれていて、美味しそうでした。詳細に描かれているため、想像するとより立体的に浮かび上がりました。食べ物を多く書いていたためか、主軸となる再生計画が、後半になるにつれて、急ぎ目でとんとん拍子に事が進んでいる印象を受けました。なので、割とあっさりとした物語かなと思いました。しかし、段々と一致団結して、デパートが活気強くなる工程は、読んでいて爽快感がありました。
    イラストが時折登場し、雰囲気が明るめでしたので、ラノベっぽかったです。むしろ、ビジネスよりかは、グルメの方に重点を置いている印象でした。
    美味しそうな料理ばかりで、空腹の状態で読んでいたら、お腹がなると思います。
    デパートが今後結末のような勢いでいくかわかりませんが、どうなっていくのか見ものです。

  • 読みやすいけど、ちょこちょこっとしか
    読み進められなくて、
    そのうち登場人物の名前も曖昧になって
    眠気がきたので読むのをやめました。

  • 閉店危機の百貨店を再生、地元の祭の復興活動などなど、最初は「どうなるのー?(--;)」と心配したけれど、最後には上手くいき「全てが上手くいくなんて、欲張りな話だな~」と思った(^o^;)それから個人的には食べ物の場面が凄く美味しそうで大好きなんだけど、お話的には無くても良い気がする(-.-)

  • 秋川滝美先生の良さが出た作品

  • 「フロア朝礼」
    少ない滞在時間で。
    自分の仕事すら満足に出来ていない状態で、お客様を相手に満足のいく接客は難しいのでは。

    「駅のポスター」
    悪いお手本になる。
    枚数が多いから印象深いだけのように感じるが、アドバイスした本人があれじゃ仕方ないな。

    「小料理屋での集い」
    熱くなってしまい。
    社内ではないからこそ出せる素の状態を見て、印象が変わっただけでも大きな一歩だろうな。

    「社員食堂にて」
    心境の変化の理由。
    今までとは違う視点で見るようになったからこそ、家庭の事にも目が向いたのではないか。

    「百貨店のある町」
    祭り当日は大忙し。
    結果はまだまだ分からないが、今できる限りの足掻きをするには十分な取り組みだったろう。

  • 主人公は、バブル期に就職した50代のバツイチ男性。デパート勤務で、仕事は出来るけど、頭が固い。特に、今時の若者のことは理解できない。家族を養うために頑張って働いていたら、ワンオペになった妻に愛想を尽かされた。売上が落ちて閉鎖の危機にあるデパートの立て直しが目下の業務。

    若い主人公が頭の固い上司に悩まされる物語はよくあるけど、逆は珍しいと思いました。そのせいか、序盤はあまり面白くなく、なかなか読み進められず…

    中盤から職場の若手職員や地域の町おこしに励む若者との交流が始まり、ストーリーに動きが出て、主人公の考え方も少しずつ柔軟になってきて、後半は楽しく読めました。

  • 20211211読了
    #商店街

  • だめだ、つまらんくて読みきれず。

  • 2021年1月3日
    途中展開が無く、もう読むのやめてしまおうと思った。
    「小料理屋での集い」のときから俄然楽しくなってきた。予想通りの動き。活気が出てくる。人を見る目が変化する。
    こういう感じを読みたかったんだ。とそのあとは一気読み。

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著者プロフィール

2012年4月よりオンラインにて作品公開開始。2012年10月、「いい加減な夜食」にて出版デビューに至る。他著書に「居酒屋ぼったくり」(アルファポリス)他、「幸腹な百貨店」(講談社)、「放課後の厨房男子」(幻冬舎)などがある。

「2020年 『居酒屋ぼったくり5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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