追いかけるな 大人の流儀5

  • 218人登録
  • 3.38評価
    • (6)
    • (16)
    • (18)
    • (6)
    • (2)
  • 25レビュー
著者 : 伊集院静
  • 講談社 (2015年11月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062198417

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
湊 かなえ
石原 慎太郎
北野 武
伊集院 静
伊集院 静
ジャレド・ダイア...
又吉 直樹
有効な右矢印 無効な右矢印

追いかけるな 大人の流儀5の感想・レビュー・書評

  • 2015年の55冊目です。
    大人の流儀シリーズは、最初からすべて読んでいるので、著者の考え方や表現方法には、全く抵抗感を持っていないと思います。
    「大人の流儀」とありますが、「大人の男の流儀」が副題だろう感じます。
    ・大人の男が、行列をして物を買うな!
    ・大人は騒ぐな!
    ・男はやせ我慢
    ・男は、人前で腹が空いたと言わない
    ここまで達観した考え方を通している大人も今は、ほとんどいないと思う。
    彼の前半生は、挫折と放蕩みたいに思えるが、そこで人間の本性を知り尽くしたのかもしれない。また随所に、ご自分の両親の生き方が、今の自分に影響を与えていることを記されている。自分の生き方に自信が持てる男(人間)でありたいと多くの人が思っているが、叶うことは少なく、結果として自分人生を事後承認するという生き方をしている。やはり男としての人間としての”矜持”を抱き生きていく様にはあこがれてしまう。 

  • 気になる語句
    *水見色きらく市
    静岡にご縁があるのですが知りませんでした、ぜひ一度行ってみたいです。
    *五風十雨
    習字の練習はこれでやろうかな、この言葉書くとほんわかするような気がします。意味も平穏無事だし。
    *麻布十番長寿案
    ああ、一度は行ったことがあるかもです・・・あの蕎麦屋
    *熊谷守一
    要町に豊島区立の美術館があるんですね、これ行ってみよう。
    著書も読んでみたいです。

    総じて、週刊現代連載のものによる本書、やはりちょっとしたエピソードなどはこんな感じで書きたいものですね。

  • 学生時代にほんの少しだけ、作家になりたいと思ったことがありました。
    こういう文章が書きたかったものです。

    当然のことですが、憧れてるという段階で憧れを手にすることはできないものだと悟りました。

    伊集院静さんと同じ人生を歩めば書けるかというと、そういうものでもないのでしょう。
    こういう文章は、その人のどこかに正真正銘の優しさが宿っていて書けるものなんだな、と本書を読んで感じました。

    そういえば、好きな歌手の歌に

    追いかけて 追いかけても
    つかめない ものばかりさ

    という歌詞がありました。

    本当にその通りだな、と。

    10年前に出会っていたら…と思う本でした。
    こんな風に優しく「追いかけるな」と言って欲しかったな、と。

    この本では、伊集院さんが「大人の男が……」と書くところが好きです。
    どこか現代の風潮の波に乗れない自分としては、心地よくも、改めての戒めにもなる言葉でした。

  • ・私たちは日々、日常のさまざまなことに懸命にむかうのだが、今日はいい一日だったと実感が持てる一日はそうそうあるものではない。そのことは逆に言うと、私たちの日々は上手く行かない方が多いのである。これは万人が共通するところであるということは、私たちにより良い状況を想像する、望みや願いがあり、それにかなう一日がなかなか得られないから。でも、そういう人は情けない人たちではなく、足りなかったことが人間はおぼろにわかる生き物なのである。

    ・私たちはより良いものへの、望み、願いをこころの片隅に持って、それを離さない生き物なのだ。これを業欲とは考えず、望み、願い、つまり夢がなければ私たちの日々は無味乾燥した日々になる。望み、願いといった類いのものを、必要以上にこだわったり、必要以上に追いかけたりすると、それが逆に、当人の不満、不幸を招くことが、ままあり得ることを見て来たからである。

    ・追いかけることは決して悪いことではないし、追いかけることでしか成就しなかったこと、あきらめなかったから出来た、という例はある。私がいう"追いかけるな"は、前進のためにあると思っていただきたい。斯く言う私は今も、いくつものことを追いかけている。それでいいと思っているのだが、追いかけるにしても、その姿勢が大切なのだろう。

  • 大人は、自分の道は、自分で見極めろ。

  • 作者の実体験に基づく遠い日の描写がやけに生々しく、リアルな情景となって眼に浮かぶ
    人は尊く、儚い。
    自分は自分だと言える芯の強さを。

  • 説教くさいし、考え方にクセがあるし、すべてに共感できるわけではないが、心に響く言葉が時折出てくるので、なんとなく毎回読んでるシリーズ。弟の死、前妻の死など、若いころから様々な身近な人の死を乗り越えた著者の、人との別れに対する考え方は心に響くものがある。ちなみに、著者がイチローをよく思っていないことをこの本で初めて知った。

  • 生きていく上での両親からの教え、特に母親からの愛情を受け育てられたことがよく分かった。私も幼き頃に母から言われた様々な教えを思い出す。

  • 帯文:”本物の大人はそんなことはしない。” ”追いかけるから、苦しくなる。追いかけるから、負ける。追いかけるから、捨てられる。人はすべて、一人で生まれ、一人で去っていく生き物である。失なったものはかえってこない。”

    目次:第一章 追いかけるから、負けるんだ, 第二章 いつかは笑い話になる, 第三章 私は黙っていた, 第4章 生きるとは失うこと

  • 今は切なくとも「悲しみには必ず終わりがやってくる」という老婆の言葉を私は信じたい 人間の才能なんて高が知れている。どんな職業、仕事も周囲の人が見守り、育ててくれるのである 救いを求めるような眼差しは、人間社会でいえば、可哀想だになるのだが、ツルは平然とそれをする。そうしなければ生きていけないのだ便利なものには毒がある。手間がかかるものには良薬が隠れている

  • 小説もきっといいに違いない、と思いつつ食指が伸びずこのシリーズだけ読んでいます。時々「ぐっ」と来たり「むっ」としたりしながら読むのが楽しい。頭を使わずさらりと読めるのがいいです。

    このシリーズを読んでいるといつも感じるのは「100%男だな」ということ。匂い立つかのような「男」を感じます。
    小説に食指が伸びないのは多分、この「男くささ100%」感がゆえと思います。自分は、という限定ですが。

    でも、ふーんそう考えるのか男の人は、と80%くらい女である?私はたまに目からうろこが落ちます。そこが楽しい。
    語りすぎず行間に様々なものが立ち込めるようで、文章というものはこういう風に書きたいものだとも思わされます。

    はじめの方の文中に、家族の病気に付き添っている人に向けて書かれた一文があります。「どんな状態でも、明るく過ごすようにすることが一番である。明朗、陽気であることはすべてのものに優る」 
     まさに家族の入院先への移動のバスの中でこの文を目にした時、不意に涙が落ちそうになりました。
    伊集院先生と同じように考える一人ではあったけれども、やはりしんどい時もある。でも経験に裏打ちされたその言葉はとても深いところに染みました。
    病中だけではなく、辛い時こそ陽気でいるべきだ、という思いを肯定された気持ちでした。

    昔のエッセイを読んだことはないのでわからないのですが亡くされた前の奥様のことを書かれるようになったのはきっとそんなに昔からのことではないのではないかなと思います。
    時間が経ったからこそ、今が肯定できるからこそ書けるものもあるのではないか、と感じました。
    亡くされた奥様のことが書かれてある時、愛情、と一言では言い尽くせない感情が籠められているように感じられます。時間が経たなければ書けない文章、と思います。

    これからも追いかけたいシリーズです。
    「追いかけるな」と言われても。

  • 大人の流儀シリーズ第五弾。今回も含蓄のある心地よい内容に魅了された。人生に悩んだり、行き詰ったりしたらこのシリーズを是非手に取ってもらいたい。

  • あれっ、今回沁みなかった。もうちょっと、先を書いてくれると、ぐっと効きそうなんけどな。察しろって期待に応えられなかった感じ。

  • 著者は、「何かを求める」、「真理を追究する」など、追いかけることはけっして悪いことではないが、追いかけすぎるとそれにとらわれて身動きが取れなくなり、目の前にある大切なものを失ってしまうこともあると説いています。

    また、生きることは失うことでもあり、失ったことの悲しみは時間が解決してくれることを説いています。

    なお、この本は、週刊現代に連載しているエッセイを抜粋してまとめたものなので、全体としてはいろいろな話題に拡散しており、銀座のこと、中国人のふるまいが嫌いなこと、スマホ・ゲーム中毒の日本人もさして変わらぬことなど、いろいろ書かれています。

  • 伊集院さんのこのシリーズ、好きやなぁ。こんな大人にならなければと思う。

  • 孤独をよし、とするところ
    ガンコなところ
    哀しみを深く理解されるところ

    作者の、そんなところが好きで、
    読んでいて安心できる。

    今回も
    「追いかけるな」というメッセージに
    生きることに必要な諦観と誇りを感じた。

    「虚しく往きて実ちて帰る」
    この言葉に出会えたことに感謝し、
    深く味わいたい。

  • つまらないことにこだわっても前には進まない。追いかけるな、とはこの意味が強い。そう思えるようになるには、大切な人をなくしたり、そういう経験を経ないといけないとも思える。
    親の躾って言葉がよく出てくる。それだけ育て方が大事ってことですね。

  • 題名は少しだけ

  • 伊集院静氏のエッセイ。静かな夜の雰囲気がする。これが大人か。こういう分別のある大人になりたいものだ。

  • この人の文章は不思議だ。
    なぜかスラスラ気持ちよく読めてしまう。
    こんな風に自分の気持ちや出来事を書けたら、と思ってしまう。
    「揶揄」のように今の若い人がなんとなくでしか分かっていないような言葉にもこの人なりの注を付けてくれている。
    一見、強面で厳しそうな人で実際そうなのだろうけど、しっかり生きていて本当の優しさを持ち合わせている人なのだと感じた。

  • 20151127 読んでいてうなづける事と考えさせられる事に出会う。普段気にしていない事がどれだけ多いか考えさせられる。このシリーズを読むことで基準の確認ができる。

  • 追いかけるという行為が、私には、未練、に思えたからだ。
    追いかけないのは、未練もあるが、私が自分の足元を見てきたからである。

    私の両親は、私を、つまらぬことを追いかけるような大人の男にするために産んで育てたのではあるまい。

    追いかけて、何か解決がつくならそれは良かろうが、世の中で起こっていることの大半はどうにもならぬどころか、追いかけたことによってますますおかしくなるものだ。

    いい例が人との別れである。
    -------
    その淋しいという気持ちが実はとても大事なんだ。
    淋しかったり、孤独だったりする時間をしっかり持てた人は、来たるべき相手に巡り合った時、その人の良さややさしさが以前より、よく理解できるようになる。いい恋人がいる人は、皆、孤独で、淋しい時間、自分は何なのか、を見つめていた人だ。

全25件中 1 - 25件を表示

追いかけるな 大人の流儀5を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

追いかけるな 大人の流儀5の作品紹介

追いかけるから、負ける。追いかけるから、苦しくなる。待つことができるのが、本物の大人なのだ。ベストセラーシリーズ待望の第5弾

追いかけるな 大人の流儀5のKindle版

ツイートする