ブクログ大賞

涙香迷宮

  • 431人登録
  • 3.29評価
    • (13)
    • (35)
    • (60)
    • (14)
    • (5)
  • 62レビュー
著者 : 竹本健治
  • 講談社 (2016年3月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062199544

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
原田 マハ
伊坂 幸太郎
東野 圭吾
東野 圭吾
青崎 有吾
ピエール ルメー...
三浦 しをん
長岡 弘樹
法月 綸太郎
宮下 奈都
有栖川 有栖
有効な右矢印 無効な右矢印

涙香迷宮の感想・レビュー・書評

  • 黒岩涙香の人となり、いろは歌は面白かったが、主人公がどんどん謎を解いていって、取り残された気分。

  • 途中でギブアップしようかと思った。
    ストーリーより暗号がメインの作品。

    合う合わないが分かれそうな作品ですね。

    2017.7.1

  • シリーズものと知らずに読んだ。よくやる、このミス。
    でもまぁ大丈夫かな。主人公が高校生の天才囲碁棋士、恋人の剣道少女、くらいは読んでれば普通に出てくるし、ちょろっと出た主人公たちの同級生については知らなくても大丈夫だった。

    さて本作。
    人が死ぬ。しかしそこのミステリ要素はかなり置いてけぼり。
    最後まで言ってもほぼ置いてけぼり。解決はしたけど探偵的なアレはまるでなく。強いて言うならシャーロック・ホームズの時代の解決だった。
    あなたが一番怪しいと思っていたんですよ、罠に掛かりましたね。からの自白、みたいな。


    そんな本作の目玉はパズル部分。
    しかしこれも「すごい面白くて難しいパズルだった。解けなかった。悔しい」というものではない。
    というのも、まぁ解けるものではないからだ。
    ただ、すごいパズルであるということは分かる。
    何せ歌い出しの文字が全て違う48のいろは歌を、独自に作っている。
    だけではなく、その中に謎を隠しているという塩梅である。

    こんなの誰が作れるんだと思うが、作中でもそう指摘されている。
    いやそうなんだけど、著者が遠回りに自画自賛しているのは、ちょっと、何というか、ではある。


    ネタバレ。
    一番最後に残る謎、パズル専門家が分かったことで分かったっていう流れから、恐らく本家の回答そのものが正解なのだろう。
    だとしたら彼は、やっぱり残念な人だったね。

  • ギブアップ。
    色々なレビューで書かれている通り、本書は黒岩涙香(実在の人物)が好きとか、囲碁が好きとか、17歳の天才棋士・高校生探偵が好きとか、剣道家の美少女高校生が好きとか、そういう嗜好がないと楽しむのは難しいのでは・・・

    現実にこんな奴おったら友達なくすだろうというくらいマニアックな蘊蓄を延々と語る、自分で難解パズルを考えて自分で解いて、周りが「すごい、天才!」と誉めそやす、そんな感じです。

    無理でした。

  • 膨大の知識量に圧倒された。
    過去の実在の人物だという黒岩涙香も凄いが、現代の竹本氏もまた凄い。天才っているんだなと。
    内容の複雑さとは裏腹に文体は読みやすく、まあまあの厚さの本ではあったが、あっという間に読みきった。
    ミステリというより言葉パズル本。本格孤島殺人モノなどでありがちな強引な場面設定とは違い、山奥の隠れ家に閉じ込められていく過程も無理がなく読み進められた。
    二つの殺人事件と様々な伏線がピタリと嵌まって収束していく様は気持ちよかった。
    いろは歌の暗号はただただ驚嘆するばかり。最後の最後のいろは歌が解き明かされたときは…鳥肌が立ちました。詰連珠の棋譜の図は…見ているだけで怖かった。
    途中、涙香の多面的な趣味や人物像に関する記述の場合では正直挫折しそうになったが(笑)、感嘆する内容ばかりだったので苦しかったが興味を持って読んだ。
    2017/05

  • 最初から思わせぶりな事件が有り、続けて密室殺人が有り、仲間内に犯人がいる設定が有り、暗号解読も有る。てんこ盛りだ。
    読んでて面白いけどリアリティは全く無い。
    ただ「いろは歌」の設定は凄いし暗号もムッチャ難しい。考えるのも、探偵役に解かせるのも大変だったろう。推理小説マニアの為の一冊。

  • いろは唄が謎を解く暗号になっている。そのいろは唄はなんと50首も作ってあって、ストーリーよりもそのことに感心してしまった。

  • 若き天才囲碁棋士・牧場智久を探偵役にしたミステリー。
    シリーズものであることも知らず、それどころかこの著者の本を読むのも初めてなのですが、序盤から次々と繰り出される黒岩涙香に関する蘊蓄の数々に圧倒されました。
    そして、最大の見どころは中盤のいろは歌。
    48文字をかぶることなく使うだけでなく、「いろはにほへと…」のそれぞれの文字を先頭に据えたいろは歌がずらりと48首並んでいる様に鳥肌が立ちっぱなしでした。
    しかも、意味が通るだけでなく涙香の好んだ嗜好を織り交ぜているのです。
    さらにさらに、そこから派生する暗号まで作っているのだからものすごい…。
    著者の頭の中はいったいどうなっているんだ??

    暗号の行きつく先を知りたくて、ページをめくる手が止まりませんでした。
    蘊蓄を並びたてる感じも個人的に好きなので、同じ著者のほかの作品も読んでみたいと思います。

  • シリーズものだった。天才棋士が探偵役で殺されかける。
    C0093

  • たしかに、凄い小説である。黒岩涙香のいろは歌や連珠の知識を基に書かれたミステリーであるが反面この「歌」の部分を全て読み飛ばしても理解できる(実際そうした)。ということは犯人探し自体はたいしたことはないし、つまらない。

  • 暗号は全部解いてくれたけど、むむ、最後の謎がわからずじまいだ。

  •  まさに、絶句。

     すごい、の一言に尽きる。いや、ほんと、言葉が出てこない。暗号ものってあんまり読んだことないんだけど、日本ミステリ史に残る暗号ものだって言っても過言じゃないと思う。「暗号」ってのはこういうものをいうんだよ。
     黒岩涙香を主軸にした、いろは歌を使った暗号もの。涙香、名前は知ってたけど読んだことないんだよな。読みやすいものがあれば読んでみたい。
     いろは歌が全部で50首ほど出てくるんだけど、参考文献一覧がないから、これ全部竹本さん作ってことでいいんですよね? 48首出てきた時点でぞっとしたもん。
     涙香に関するうんちく(ってほどでもないけど)とか、いろは歌について、囲碁、連珠についての話が詰め込まれているので、合わない人には合わなさそうだなっていう感じ。ただまあどんな本でも、合わないひとはいるわな。それで、結局連珠ってどんなゲームよ。
     最初に一件殺人が起こって、半分以上過ぎたところでようやく二件目の殺人。その間も飽きさせずに読ませてくるもの。
     最後に出てきた「お宝」もね、すごい。ここも鳥肌立った。これだけで芸術の域にある。
     気になったのは、結局智久くんが犯人を疑ったその理由ってなんだったの? 名指ししたってことは見当がついてたってことで、その根拠はなんだったんだろう。書いてあった? 読み飛ばしただけかな。
     詰連珠が結局完成しているのか未完成なのか、分からないままっていうのもいいし、シチュエーション・パズルの答えを書いてないまま終わってるってのも好き。詰連珠については置いておくにしても、涙香と秋水のパズルについては考えれば解けるみたいだしね。ちょっと考えてみるわ。
     抜粋、出てきたいろは歌のなかで一番好きなの。


     聖域越えて 星の絶ゆ
     サロメ嘯け 寝間青に
     薔薇へもお寄り 知恵忘れ
     已んぬる哉と 首見つむ


     追記。
     パズルについて。
     涙香と秋水である必要はない。涙香が社長であることが分かっていればいい。ということは、雇用者Aと被雇用者Bという関係が大事なのでは? その「利益」を生むのにほかにも方法があった。匕首を首に突きつける必要はなかった。匕首という武器に意味はない、ということか。
     一つ思ったのは、首を切るまねをする、という行為が、「解雇する」という意味での「首を切る」を暗示してて、秋水の自主退職ではなく、会社都合の退職扱いになる、という意味かと思ったのね。そうすると、失業保険がすぐもらえるから利益にはなるって思った。けど、それだと金銭的な利益になるだろうし、そもそも涙香の時代に失業保険ってあったの? 涙香じゃなくて雇用者Aでもいいわけで、そうすると、時代によって変わってくる何かは出てこないんじゃないか。失業保険じゃなくても、自主退職よりは会社都合の退職のほうが良かったりしない? でも自分で辞めたのと、やめさせられたのであれば、前者の方が聞こえはいいのかな?
     あるいは、関係性が雇用者、被雇用者ではないのか。退職の話をしてるんだから、それに関係はしてると思うんだけど。
     その場にいたら、いくつか質問できるのに、もどかしいね。

  • 『このミステリーがすごい!2017』第1位。
    明治時代の小説家であり翻訳家、新聞社社主でもあった黒岩涙香。遊芸の達人・涙香の残した〝いろは歌〟には、暗号が秘められていた!? 超絶技巧の暗号に、若き天才囲碁棋士・牧場智久が挑戦する! 目眩がするほど難解な暗号解読ミステリー。

    すべての仮名を重複しないように使って作る〝いろは歌〟を50首? いや、もっとか。本当によくこんなこと考えたよなぁ...。
    キャラクターが爽やかなせいか、難しいパズル満載のわりにライトに読める。
    殺人事件は彩りとして添えられている程度。そのアンバランスさと、ひとつの分野から広がる蘊蓄の深さ。読後感としては『写楽殺人事件』に似ていました。

  • +++
    明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのは、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久! これぞ暗号ミステリの最高峰!
    いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作るという、日本語の技巧と遊戯性をとことん極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。
    そこに仕掛けられた空前絶後の大暗号を解読するとき、天才しかなし得ない「日本語」の奇蹟が現れる。
    日本語の豊かさと深さをあらためて知る「言葉のミステリー」です。
    +++

    囲碁の世界のことには全く疎いこともあり、序盤は、この先読み続けられるだろうかと危ぶんだが、中盤以降は、解かれていく謎への興味でページをめくる手が止まらなくなった。囲碁棋士・牧場智久が、たまたま遭遇した殺人事件と、黒岩涙香が残したいろは歌に込められた暗号の解読、さらに、大型台風で閉じ込められた涙香ゆかりの場で自身が命を狙われるという、緊張感が高まるシチュエーションが相まって、ドキドキハラハラさせられるが、いろは歌を解読が進むにつれて、殺人事件との関係も解き明かされてくるという仕掛けが絶妙である。数々並べられたいろは歌も見事で、それだけでも一冊の作品になりそうである。牧場智久の頭脳に感銘を受ける一冊である。

  • 半分、学術書を読んだ気分。珍しく暗号解読要素。登場人物がよくわからない。

  • ボリュームがあるので読んで面白くなかったらやだなー、と思いましたが面白かったです。

    いろは歌の謎解きがとにかく「すごい!」です。

    これだけのページを飽きさせることなく一気に読ませてしまうのは筆者の力を感じます。

    知らずに読んだけどこれシリーズ物とのことなので、他の作品も読んでみようかな。

  • 2016このミス1位というとこで、読んでみましたが、暗号の謎解きや涙香についての記述は、事件とは直接関係がなかった印象でした。

  • ジコマン過ぎじゃないかな。

    またまた途中で断念してしまった。

    モチーフが黒岩涙香という実在した人物なのだが、話の中で絶賛してる割に凄さが全く伝わらない。

    海外の小説を翻案(アイデアをいただく)した第一人者とか、五目並べを連珠というゲームに消化させた人みたいだが、そのウンチクが多すぎて話が進まない。

    殺人事件と囲碁名人の探偵小説にすればかなり面白そうなのに…
    勿体無いな〜

    やっぱり登録数の少ない本は駄目でした。

    あまりオススメしません。

  • 黒岩涙香の残した謎を解くミステリー小説。

    どう考えても、物語の導入となる殺人事件は添え物で、涙香のいろは歌の謎がメインですね。
    涙香というとヴィジュアルのイメージは大河ドラマ「春の波濤」の滝田栄で、史実的には「萬朝報」創刊者や翻訳者としか認識していませんでした。
    連珠や都都逸(俚謡正調)など、その博覧強記ぶりは平賀源内にも匹敵すると思います。
    ただ、いろは歌に関しては食傷気味になってしまいました。
    それにしても竹本さんの知識もすごいですね。

  • この作家さんの作品は初めて。
    このミステリーで国内1位だった作品だが、そうなの?って印象。いろは歌とか凄かったけど、囲碁とかよく分からないということもあってあまりのめり込めなかった。
    最後の問題がわからないままなのがモヤモヤ。

  • 2017年度「このミス」第1位

  • すごいなぁ、このいろは歌。
    いろは歌の謎解きを組み立てるだけでもどれだけ時間がかかったか…すごいなぁ。
    けど、最後の答えはなんだ、なんなんだ。

  • 「このミス」で第一位の評価だったが、私はそれほどでも…。いろは=パングラムの披歴には感嘆するしかないし、この暗号を解くのもミステリだといえばその通り、竹本健治の力量を否定する気は毛頭ない。ただ、すべてがいろはの暗号解読に収斂し、殺人事件の動機も解決もどうでもよくなった感がある。囲碁も興味ないし、牧場智彦に思い入れないし。

全62件中 1 - 25件を表示

涙香迷宮に関連する談話室の質問

涙香迷宮に関連するまとめ

涙香迷宮を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

涙香迷宮を本棚に「積読」で登録しているひと

涙香迷宮の作品紹介

明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのは、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久! これぞ暗号ミステリの最高峰!
いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作るという、日本語の技巧と遊戯性をとことん極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。
そこに仕掛けられた空前絶後の大暗号を解読するとき、天才しかなし得ない「日本語」の奇蹟が現れる。
日本語の豊かさと深さをあらためて知る「言葉のミステリー」です。

涙香迷宮のKindle版

ツイートする