涙香迷宮

著者 :
  • 講談社
3.07
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本棚登録 : 734
感想 : 108
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062199544

感想・レビュー・書評

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  • 初めて手に取ったけれど…。囲碁にも知識がないので読み進めるのに苦労。途中で諦めた。

  • 初めてこの作家の本を読んだ。
    涙香のいろは歌は創作⁇
    だとしたら自画自賛がすごい…

  • まさに迷宮!! 犯人と同じく、私には"才能がない"。
    よって、この銘作をとことん楽しむ余裕がなかった。作中のいろは歌が全て作者の作であることに、驚嘆と賛辞を送りつつ、ひれ伏すしかない自分がある。
    竹本ワールドの迷宮をいつか楽しめるようになりたい!

  • この本も難しいなあ。囲碁のルールは知らないし、古典は大の苦手なので。この辺を克服したら、読めるようになるかな。。。

  • 一つ作るのさえ大変なはずのいろは歌が、四十八首で挑戦状だなんてそれだけでワクワクします。現代での殺人事件との関わりはともかくとして、このいろは歌から始まる一連の謎解きがもう面白くて楽しくて仕方ありませんでした。囲碁や連珠の知識があったらもっと楽しめたのかもしれませんが、竹本氏の本でそれを言ったらどれだけ知識があっても足りませんね。本格ミステリを読む目的で手に取るにはこれは違うと思いますし、相当人を選ぶ内容だと思いますが、私は十分楽しみました。作者の黒岩涙香への愛がいっぱいに詰まっています。

  • おもしろかった。
    まずいろは歌。いろはだけでこんなに歌がつくれることに驚くし、そこに暗号が隠されているとか…日本語っていいなあ。
    それから連珠。正直、理解できたとは言いがたいけど…最後の、どんどん盤上が埋まっていく詰連珠はそれだけでぞくぞくする。
    竹本さんの作品は初めて読んだのですが、智久&類子は既出のバディなのね。物理が強い美少女助手、すごくいい!

  • 図書館で借りた本。
    何の知識もなく読み始めたので、主人公の彼女の類子さんが女子高生と書かれていてびっくり。結局最後まで智久くんはいくつなのかわからなかった。気になって調べてみたら、多分高校生?マジか!
    暗号は、すごかった。読むだけで精一杯で、ついていけなかったけど、なんかすごい!は伝わった。

  • 暗号部分であるいろは歌は凄い。もはや変態的、偏執的。
    でも殺人事件の謎解きとしてはあまり魅力的とはいえないだろう。殺人事件である必要もそれほどないし。
    暗号ミステリーとしてはまずこれを解ける人はそんなにいないと思う。だから凄いのだけれど、そもそも旧仮名遣いとか古文が苦手な者には読むだけでもグッタリする。私は斜め読みしたし、もともと推理小説を読む時に推理しない質なので、「なんだか難しいことやってるなあ」とボーーッと眺めているだけという感じだった。
    放置された謎があり、重大な方はちゃんとした解答が欲しかった(解答を見てもわからないんだけど、解けるというところを証明して欲しかった) 水平思考の方はまあそういう読者とのお遊びってことで演出として投げっぱなしでもいいかな。

    あまりにも玄人好みで、このミス1位とはいえ推している人々がプロの作家やヘビーなミステリーマニアが多いということを忘れていたのは失敗だった。広く他人に薦められるかというと「いいえ」と答えるしかない。

  • いろは歌を暗号に用いるのは面白い。しかし肝心のいろは歌自体の出来がいまいちのような。さらに囲碁の知識がないのでさほど楽しめなかった。作者は文壇の中でも1,2位を争う囲碁の実力者と聞くが。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou6808.html

  • いろいろな要素が詰まった推理小説。

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著者プロフィール

竹本健治:
一九五四年兵庫県生れ。佐賀県在住。中井英夫の推薦を受け、大学在学中に『匣の中の失楽』を探偵小説専門誌「幻影城」上で連載。デビュー作となった同書は三大奇書になぞらえ「第四の奇書」と呼ばれた。
ミステリ・SF・ホラーと作風は幅広く、代表作には『囲碁殺人事件』『将棋殺人事件』『トランプ殺人事件』の「ゲーム三部作」をはじめとする天才囲碁棋士・牧場智久を探偵役としたシリーズや、自身を含む実在の作家たちが登場するメタ小説「ウロボロス」シリーズなどがある。近著に大作『闇に用いる力学』。

「2022年 『竹本健治・選 変格ミステリ傑作選【戦後篇Ⅰ】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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