三軒茶屋星座館 春のカリスト

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著者 : 柴崎竜人
  • 講談社 (2016年3月30日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062199865

三軒茶屋星座館 春のカリストの感想・レビュー・書評

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  • 第三弾。文庫がでるのを待つことができなくて図書館で借りてしまった。「自己満足のための仕返しは結局、自分をすり減らすことはあっても、求めていた満足を得ることはないんだ」「同情は、気持ちがいいから」和真の言葉がひとつひとつ響いてくる牡羊座の話が好きだ。もともとギリシャ神話が好きな上に登場人物に肩入れしてしまうほどはまった。「じゅうじつしてま~す」せつない。。

  • リリーが、死んだ。

    人はいつか死ぬ。
    物語の中とて、それは珍しいことではない。
    しかし、こんな、突然の別れがあるなんて思いもしなかった。

    リリーには恋人がいた。
    怪しすぎる男だった。
    彼女は彼から殴られていた。
    それでも彼女は愛している、大丈夫と言い張り、和馬はそれを止めなかった。

    登場人物たちはリリーを責め、和真を責めた。
    人は自分の心の容量が溢れそうになると、自分を守るために他人を責め立てるものだ。
    そしてある日気づくのだ。
    それが相手をどれだけ深く傷つけていたかを。
    自分が一番傷ついている、そうして悲劇の登場人物を気取っていても、本当は自分はただの観客に過ぎなかったことに。

    本書で語られる神話はどれも悲しい別れの物語ばかり。
    その悲しみの中から絞り出される言葉に心を動かされる。
    「愛情なんて、注いでる本人は気がつかないものよ」(32頁)
    「自分の幸福を誰かが祈ってるなんて、なかなか気がつかないもんだな」(257頁)

    そう、私たちは気がつかない。そばにいる人の心の中も、その人がどれだけ大切なのかも。
    その大切な人は熊に変えられたカリストかもしれない。
    熊になってもなお、子供を想う母かもしれない。
    振り切った手は永遠の別れになるかもしれない。
    そんな悲しみをさせたくないと、古の人々は語り継いだ。
    そばにいる人をいつくしめ、と。
    愛は失ってから気づいたのでは遅すぎる、と。

  • とうとう3巻目。
    衝撃的なことが起こりすぎて、
    まるで星座館の常連の一人のような気持ちで
    ページを繰っていた私は
    やっぱりボロボロと泣いてしまったのだった。
    「家族」って血の繋がりだけじゃないんだよね、
    そんなことを噛み締めながら。
    私の生まれた月の星座、牡牛座の牛は
    なんとゼウス様と知ってしまい
    待ってました!と言うような、
    あぁ貴方でしたか…というような、笑
    ラストの展開は、予想はしていたものの
    やっぱりそう来てしまったかという感じではあり、
    ラスト4巻目が楽しみだけど読むのがもったいないような気もしている。
    まだ図書館から届いたという連絡がこないので、
    楽しみに気長に待ちたい。
    ギリシャ神話も読みたいな。
    文庫版が出たということなので、
    将来的に揃えたいと思う。
    いつだって星座館に通えるように。

  • 物騒なことがいろいろ。今後ますます物騒で混乱する展開になりそう。葵と和真はいい感じ。星座の話はゼウスのキャラがひどすぎてあきれる。

  • 読後のザワザワする気持ちと、読中の淋しさ。今回は大人な星座館でした。ままならないな。

  • シリーズ3冊目は、リリーの恋と、悲劇の結末で始まる。悲しい想いは皆、同じはずなのに、互いにバラバラの方向に進んでしまうのが少し辛かった。それでも最後にはちゃんとあるべき姿に収まったのはリリーのおかげかな。今回は月子の父親探しにも重点を置かれ、重いエピソードが続いたけど、エロ大神ゼウスのおかげで楽しく読了。こぐま座とふたご座の話がおもしろかった。さて、この気になるラスト…ホンマかな!?

  • シリーズ三作目。一番良かった。
    今まで、ちょっとクドかったり、わいざとらしかったり、ストーリーにしたって、「そりゃないでしょ、いくらなんでも」と突っ込みたくなる部分がてんこもりだったけど、今回はそれがほとんどない。
    ギリシャ神話のくだりは相変わらず面白いし(今まで、このギリシャ神話だけが読みたくて図書館で借りてたけど。笑。)
    リリーは残念だけど、今回はとっても良かった。続きがまち遠しい。

  • 路地裏のプラネタリウムに、別れと出会いの季節がやってくる。
    店主の和真、弟の創馬に美少女・月子、そして、星座館に集う仲間たち。
    ”家族”をめぐる物語は、いよいよ月子の秘密に迫っていく。

  • 2016/9/19(月曜日)

  • 三軒茶屋のサンバパレードに参加して半年、星座館で練習を積んだ「リリーとゆかいな獣たち」は、再開発反対サンバデモパレードへ。オカマのリリーには正樹という彼氏ができたが薬をやって暴力を振るわれる。和真は月子の本当の父親を探すことに没頭したがー

    ◆今まで文庫本しか読んでなくて初めて単行本読んだ…前説からしてオカシーww大熊座になったレディース総長アルテミスの切り込み隊長エリートヤンキー・カリストとかww「家族ができていくところを見て、すごく楽しくて嬉しかった」リリー…!

    「生まれてくる子が人の姿をしているように」祈るカリスト、どっちかハラハラする聴衆!(笑)せっかく和真がけりつけて決心したのにリリー…!そして月ちゃん!!!・゜・(つД`)・゜・牡羊座の話キターヾ(o´∀`o)ノと思ったらキレイなアイドル兄妹を虐める性格ブス後妻の話とは(笑)それが、報復にいった奏太に「自己満足のための仕返しは自分をすり減らすことはあっても求めていた満足を得ることはない」としらせることになるとは。リリーをなくしたやり場ない気持ちで創馬は酒びたり、葵は和真のために無理に明るく…その気持ちに 気づいていながら逃げてたことを認めた和真にまたしても不穏な連絡がー。うわあぁ気になるーッッ

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三軒茶屋星座館 春のカリストの作品紹介

嬉しい時も、泣きたい時も、あなたにはこの場所がある――

路地裏のプラネタリウムに、別れと出会いの季節がやってくる。
店主の和真、弟の創馬に美少女・月子、そして、星座館に集う仲間たち。
”家族”をめぐる物語は、いよいよ月子の秘密に迫っていく。

黄道12星座の牡羊座、牡牛座、ふたご座に、おおぐま座とこぐま座。
春の星座は、別れの哀しみと出会いの喜びの物語。
人生讃歌エンタメ小説、シリーズ最高潮の第3弾!

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