水鏡推理2 インパクトファクター

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 107
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062199872

作品紹介・あらすじ

文科省不正調査タスクフォース(特別チーム)水鏡瑞希の名推理! これぞ「人の死なないミステリ」の最高傑作。官僚支配の霞が関、彼女はひとり正義を貫く。

リケジョの星に捏造疑惑の影。現実を下敷きに予想不能な真相に読者を導く松岡マジック。“研究”と“助成金”との抜き差しならない関係を正す社会派エンターテインメント!―佳多山大地(ミステリ評論家)

もしも自分が、一日でスターダムにのし上がるも一瞬ですべてが地に堕ちようとしている若き科学者の同級生だったら? 松岡圭祐はそんな立場に、ヒロインの身を置いてみせる。他の全ての人間が「間違いだ」と言っても、自分自身が「正しい」と思う感覚を、彼女は譲らなかった。奇跡的ラストシーンまで一気に読ませる傑作!―吉田大助(書評家・ライター)

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第2弾。第1弾で、官僚候補たちと心を開き始めて、そのままの登場人物で話が進むのかと思っていたら、主人公以外は全て違う人。確かにお役所だと異動がつきものだから、ずっと同じ人と働ける訳ではないけど、ここまで登場人物が変わってしまうと、シリーズに愛着が持てなくなる。しかも、第1弾はいくつもの事例を悉く暴いていく、少し短編のようなリズミカルな感じだったのも一変して、今回はFOV人口血管の不正に関する話1本。最初は実際にあった事件を思わせる内容からのイラスト入りの本格推理への展開。面白いけど、どこに焦点を絞ってあるのか、いまいち分からない。「鑑定士Q」や「特等添乗員α」とは違う路線なんだろうか?

  • 教授はインパクトファクターを気にしてるのかな〜
    良心と予算と恵まれた教授のもとで研究できて良かった。
    トリックは見事だった。
    ノンカーボン紙を触ってみたい笑

  • インパクトファクター
    世界中の多くの研究者は高いインパクトファクターの雑誌に掲載されることを目標の一部として研究に勤しんでいる。
    実際に日本をにぎわしたニュースを絡め、手品まで取り込んだ作者の発想にはビックリだ

  • 2021年10月12日
    智美がズルい女か、友情は続くのか。
    推理、官僚主義、上下関係、マスコミ
    社会の日常で頻繁に起きている様々な理不尽。野次馬、無責任
    でも正義を人は待ち望む。
    正義に拍手をおくる。

    カラクリは目立たず、あまり心惹かれなかった。

  • 今回は丸ごと一冊新しい人工血管に関する捏造問題でした。
    題材は違えど、あのSTAP細胞騒動を元にしたような話で、実は完成していない実験にあちこち切り貼りのデータにコピペした論文など、リケジョと持ち上げられ取り上げられた女性が主人公瑞希の幼馴染だったという設定。
    実験ノートは盗難にあって再現できないとか、監督する立場の上司からの指示や共著した発案者である海外の恩師の立場を考慮して、院生の幼馴染が苦悩しながら文科省の職員である瑞希と対立。
    これはフィクションだと思いつつ、STAP細胞の裏側も実はこんなものだったのかもと思わされました。

  • 文科省不正調査タスクフォース(特別チーム)水鏡瑞希を主役とするシリーズ第2弾。

    今回はSTAP細胞問題そのものの設定で、著者なりの解決が示されている。
    終始、若い女性研究者一人に罪を被せるあり方に批判的であることに共感。
    面白かった。
    (図書館)

  • 医療系

  • シリーズ2作目なんだけど、主人公の瑞希以外のメンバーは総入れ替えなんだ・・・ ちと愛着が湧かないなあ~ Qやα、探偵の探偵に比べるとどうも印象に残らない・・・

  • 文科省不正調査タスクフォース(特別チーム)水鏡瑞希の名推理! これぞ「人の死なないミステリ」の最高傑作。官僚支配の霞が関、彼女はひとり正義を貫く。

    リケジョの星に捏造疑惑の影。“研究”と“助成金”との抜き差しならない関係を正す社会派エンターテインメント!

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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