ミライの授業

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  • Amazon.co.jp ・本 (266ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062200172

感想・レビュー・書評

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  • 瀧本教授の14歳の人たちへのミライの授業。
    フムフムからドキリとすることも。凝り固まった考えのマッサージに。

    ニュートン
    →「たった一人のⅠ年半」
      ペストで世界が自粛生活をおくったⅠ年半に、「微分積分」や「万有引力の法則」のなどの研究を成し遂げた。
    →数学という自然科学を説明する新しい言葉を見つける。

    ベーコン
    →「知は力なり」
      学問の目標は、人類の未来を変えるような、発明と発見にある。
    →観察と実験
     思い込みのメガネを外す
     ・人間の思い込み
     ・個人の思い込み
     ・言葉の思い込み
     ・権威の思い込み

    愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
    ・未来をつくる法則
    「違和感」
    →課題を発見する
    →フォードは自動車の価格を下げるために「時間」に目をつけた。
    →ナイチンゲールは統計学を武器に病院の環境を変えた。グラフの発明。
    →森鴎外・陸軍:ドイツ医学:理論 VS 高木兼寛・海軍:イギリス医学:統計学

    「地図」
    →正確さではなく、おおよその全体像が掴めることが大切
    →「地図」=「仮説」
    →冒険とは、自分の仮説を証明するための旅
    →大村智は教授時代から、自分に必要なもののために、既存のシステムではなく、新しいシステムを考えた
    →ビル・ゲイツは、ハードの時代にソフトを考えていた。
    →エジソン。蓄音機にいたる仮説は証明したが、その後の仮説を誤り、音楽業界の道に進めなかった。

    「ルール」
    世界は、たった一行のルールで変わる
    →嘉納治五郎。「ルール」を作り、マイナーなだった柔術を柔道として、世界に広げた
    →ベアテ・シロタ・ゴードン。日本国憲法第24条 男女平等・女性の権利によっえ、日本女性の未来を変えた。
    →ココ・シャネル。「皆殺しの天使」シャネル以前のファッションを駆逐し、新しい女性像を、デザインした。

    「影の主役」
    ひとりひとりが個性をもち、支えたり支えられたりしている。
    →伊能忠敬。19歳年下の天文方・高橋至時に弟子入り。二人は地球の大きさが知りたかった。そして、たくさんの弟子たちの協力のもと、正確な日本地図を作り上げる。
    →サッチャー首相。父の言葉と夫デニス。
    →メンデル。孤高の人。仲間を得られず、生前は認められなかった。

    「逆風」
    世代交代だけが、世の中を変えていく。
    パラダイム・シフト。
    →ローリング。ハリーを見いだしたのは、大人ではなく、出版社の社長の8歳の娘。
    →緒方貞子。お飾りであった高等弁務官のポスト就任。ルールを変えて被害者に寄り添い、安全保障理事会でもスピーチを行った。小さな巨人と呼ばれる。

    ●大人が応援するのは、「世界を変えない若者」だけ。
    →大切な真実はなにか。逆風の向こうに、なにがあるか。

  • 未来を作る子どもたちへの学ぶ意味やチャレンジすることの大切さを伝える本。子どもに伝えたいと思うと同時に自分の生き方も考えさせられる。
    パラダイムシフト、世代交代で世界は変わる。邪魔しない大人にならないと。

  • これからの未来を作る「14歳のきみたち」に送る瀧本さんの授業。
    ベアテ・シロタ、ゴードンさんのエピは恥ずかしながら知らなかったけれど、涙が出てた。日本の男女平等の礎をこんな風に作ってくれていたなんて。
    そこからのサッチャー、ローリング、緒方貞子って、泣く流れ。

  • 『僕は君たちに武器を武器を配りたい』で有名な、瀧本哲史さん(2019年死去)の著書。
    14歳の中学生を対象とした講義形式の本。
    「ミライ」を変える法則を5つに分類し、過去の偉人から現在の偉人まで、日本や外国の偉人がどうやって「ミライ」を変えたのか、具体例をもって説明している。

    中学生にもわかるように優しい文体で書かれていて読みやすい。
    大人でも色々得られるものが多い。

    ミライを担う若者に、勇気を与える本。

    自分としては、聞いたことはあるけど具体的なエピソードは知らない偉人19人のエピソードを知る機会にもなり、見識が広がったのでよかった( ´ ▽ ` )

    世界を変える旅は、「自分を変えること」からはじまるのだ。

  • 先日亡くなった不思議な経歴の投資家、瀧本哲史氏の14歳向け著書。

    子どもが14歳になったら(いやもう少し前でも)是非読ませたい1冊。

    ミライを作るのは若者だ、新人だというメッセージを伝えたこの本は、著者の想いに溢れた気持ち良さを感じる。

    「きみたちは未来の住人であり、大人たちは過去の住人なのだ」
    そんな一文から始まり、未来をつくる方法を説く。

    違和感へ気づくこと
    地図(仮説)を持つこと
    1行のルールを作ること
    影の主役(能力の違う仲間)の協力を得ること
    逆風を受けることが(新人だから)

    以上の5つを未来を作る5つの法則とし、
    わかりやすく、エッセンスを詰めて書き記してあった。

    ハリーポッターの筆者のシンデレラストーリーは知らなかったよー。

    という訳で、もう14歳の倍以上歳をとってる私もこの本に感化されてミライづくりの一端を担いたいなと思うのでした。

  • あくまで個人の感想です。
    この本は、昔の偉大な偉人例えばニュートンやプラトンと言った人たちの業績およびそのエピソードについて書かれていて少しは真似しようと思う生き方もありました。
    是非読んでみると、自分の生き方について顧みることができるかもしれません。又、学ぶべきことも田草なったのでこの本をお勧めします。

  • 過去の偉人19人に関する逸話を中学生向けに紹介。20人目に自分がなれるように激励。人に左右されるのではなく、自分で納得する道を行くことが大事。

  • 子供達に何度も読み直して欲しい本。
    物の見方、考え方、時代でも変わるし、誰かが変える事もある。
    何かに行き詰まった時、手に取って欲しいな。

  • いかに自分が固定概念にしばられているのか実感しました。
    新しいことをなにかすごいことをした人は特別な人だと思っていましたがこの本を読んで普通の人だけどその信念や考え方などが柔軟だったりすごかったりする人だったんだなってしみじみ思いました。

  • 今の職業が大半なくなると言われている、30年後。そんな中でも生き残っていくためのヒントがたくさんあった。

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著者プロフィール

京都大学客員准教授、エンジェル投資家、教育者。1972年生まれ。麻布高等学校、東京大学法学部を卒業後、大学院をスキップして直ちに助手に採用。専攻は民法。任期終了後は学界に残らず、マッキンゼーへ入社。3年で独立し、多額の債務を抱えていた日本交通の経営再建などを手がけながら、エンジェル投資家として極めて初期段階の企業を15年以上にわたって支援し続ける。京都大学では教育、研究、産官学連携活動に従事。「意思決定論」「起業論」「交渉論」の授業を担当し、人気NO.1若手教官として「4共30」講義室を立ち見に。各界において意思決定を先導するリーダーを育てることを目標に、選抜制の「瀧本ゼミ」を主宰。著作物やディベートの普及活動を通して、次世代への教育に力を入れていた。2019年8月10日永眠。

「2022年 『瀧本哲史クーリエ・ジャポン連載集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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