花舞う里

  • 86人登録
  • 3.46評価
    • (2)
    • (7)
    • (15)
    • (0)
    • (0)
  • 10レビュー
著者 : 古内一絵
  • 講談社 (2016年5月18日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062200493

花舞う里の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 2017/6/12
    潤、何して来たの?と怖かったけど事故で乗ってた方でまあ罪は無いよなと。
    それでも傷ついて閉ざして痛々しい。
    あまりの罪悪感にいじめでもして自殺とかされたのかと思った。
    でもほんとに悪いことした奴ほど罪悪感に苛まれたりなんてしないのかも。
    概ね予想通りの展開なんだけど、テレビに映った潤に悪意のメールが送られてきたのにゾッとした。
    禍々しくて。
    とっさにイタズラだろうと思って、その無意味な悪意の破壊力に恐怖を感じた。
    本気だったとしたらどうだろう。
    でもメール1通では済まないはず。やっぱりイタズラだろうな。
    誰かの小さな苛々が他人への棘となりそれがまた新たな苛々と棘を生み、悪意は増殖していくのかなと怖くなった。
    ちょうど駅でオラついてる人を見たのもあって。
    棘やら泥やらを投げつけない人になろう。

  • この世には、自分ではどうにもない出来事が起きてしまうことがある。
    ある程度の年齢になれば、それも仕方がないこととして受け止められるかもしれないけれど
    主人公の少年はまだ中学生だ。
    心を閉ざしてしまった少年が出会ったのは、
    山奥の村に古くから伝わる伝統の奇祭。
    祭りに込められた過去からの祈りや願いに気づいた少年の心は、再び光を取り戻していくのです。
    やるせない気持ちを人々は神楽を踊ることでやり過ごしてきたのでしょう。
    大昔だって今だって悲しみのない人生なんてないのだから。

  • 愛知県の山奥澄川の花祭りを中心に繰り広げられる物語。東京から愛知に引っ越してきた潤は、村の人たちとは距離を置き過ごしていた。実は潤はある出来事がきっかけで心を閉ざしてしまっていた。潤だけでなく、村の人たちもそれぞれに抱える思いがあった。それでも懸命に生きる様子に心が打たれる。

  • 再生の花舞がとても美しかった.神に寄り添って生きる村の健全な生命力が,とても清々しい.

  • 読み始めはあまりのれなかったけど、潤の成長から作者の紡ぐ言葉がとても優しくあたたかく、読んでいてじんりと心にしみる。
    花祭りは恥ずかしながら知らなかったけど、この作品を読んでとても興味が湧いた。

  • 花祭りを通しての、潤の変化。

    人は多面的であること。

  • 紡がれる言葉は、押し付けもしないけど見放すこともなく、やさしさと力強さがあって、なんだかこっちまでうれしくなる。

  • 踊り手不足は本当の事。

  • 誰とも交わりたくないのに、田舎であるがゆえに、人々の注目を浴びてしまう少年。
    古くからその地に伝わる踊りに参加していくうちに、彼の心の中の暗闇が少しずつ溶けていく。
    少年たちの成長物語。

  • あることがきっかけで、母親の実家に引っ越すことになった主人公。そこは、700年の伝統芸能、奥三河の花祭り、が行われている山里だった。

    この、花祭り、恥ずかしながらいったいどんなものかまったく知らなくって、・・・国の重要無形文化財なのに・・・ちょっと動画で探してしまいました。
    それくらい、なんというか、見に行ってみたい!と思わせる魅力的なお祭り。
    いまでは、お祭りと言ったら観光の材料みたいになっているけど(それは別に非難されることではないけど)、この花祭りは、地元の人たちが神様という存在を身近に感じつつ、生活にごく自然にはいりこんでいて、昔ながらのお祭りの形態を残しているのかなと感じた。懐かしい感じがする。

    で、題材がこれだけ魅力的なのにくわえて、物語もよかったです。簡単にトラウマは乗り越えられないけど、心に抱えながらともに生きていく。祭りと同じように。

全10件中 1 - 10件を表示

古内一絵の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

花舞う里を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

花舞う里を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

花舞う里の作品紹介

親友が死んだのは、僕のせいだ-。そう思い、心が壊れてしまった潤。母親に連れられて愛知県の山奥・澄川にやってきた彼は、そこに「花祭り」という伝統神楽があることを学ぶ。神様なんていないと、周りに心を閉ざしていた潤だったが、澄川で出会った人々もみな、悲しみを抱えていることを知り、「花祭り」で舞う決意をする。

花舞う里のKindle版

ツイートする