竜と流木

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著者 : 篠田節子
  • 講談社 (2016年5月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062200660

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竜と流木の感想・レビュー・書評

  • 人が交流することで、その地にいなかったものが住みつき独自の進化を遂げることがある、ほんの小さな可愛らしいと思っていた生き物であっても。
    安易な考えが生き物の生態系を変えていくだけでなく、人まで変えてしまう。

  • 可愛い両生類を救おう!
    と隣の島に移したら大変なことに。
    なぜが陸上にあがるようになり、人に噛みつく。
    噛まれると、口中の細菌に感染してしまうのだ。
    自分たちの暮らしに適した体に変化しているだけなのだろうけれど、人間にはそれが脅威となる。
    人間から見た、益、不益で物事を判断してしまうけれど、相手からみたら人間も不益なものなのかもしれないわね〜。
    変に手を出して、「あぁ、いいことをした」とか思わないことだと思う。
    生物が絶滅すればいいとは思わないが、直接手を出す以外の方法もあるのではないか。

  • 人は、どこまでも罪深い。

  • 友達がウーパールーパーを飼い始めたせいか、どうしてもウアブの姿がそれにしか想像できず。
    ウーパールーパーも水にいれば、可愛い姿らしく、水から出すとヤモリ?になるとか。
    実際モデルは…どうなんだろう?

    だけど、さすが安定の篠田節子さん。
    比べるのはどうかと思うが、柚月裕子さんの作品を読んだ後なので、余計にそう思ってしまった。
    読んでいて安心感があるし。

    人間の都合で生き物を増やしたり減らしたりすることがいかに危険か、ゴミがもたらす思いもよらない進化、など。

    映像化してもいいかも…アリに襲われる場面なんか超怖いけど。

  • 侵略的外来種。
    人間のエゴが引き起こした災難。
    最後まで主人公は好きになれなかった。
    両生類に心寄せているのは分かるが、自分のしたことに覚悟がない。駆除するために行動を起こす人を、野蛮か歴史を知らない人と見下すようなところがあった。
    泣きながら捕まえて、殺すに忍びないからと、海に捨てる。沖縄やインドネシアに到達したのはお前のせいではないのか。
    可愛いから保護する、賢いから殺してはダメ、エコテロリストとあまり変わりないような。自宅の水槽はどうするのか。本当に黒トカゲにならないのか。情緒的なまま物語は終わった。彼の母親は精悍な男になったというけれども、同じことを繰り返しそう。

  • 解決編?がけっこうあっけない。半分自給自足の、金持ち老人のリゾートで成り立ってる島、アメリカの補助金なしでは成り立たない。本筋のテーマではないがこちらも考えさせられた。

  • アリが増えすぎ なんてことにはならないのかな。

  • アリ恐るべし、ぶるぶる。

  • ウアブ両生類の生き物
    自然保護
    南の島のリゾート
    絶滅させない為ミクロ.タタからメグロ.タタ島へ黒いとかげ凶暴な生き物にと変化して行く

    肉食あり
    ゾゾゾーとしてしまいました

  • それなりに楽しめました。読んでいて変な齟齬が感じられないから、安心します。でも、いろんな意味で自然を相手にするのは、大変だよね。

  • うん、こういのうが篠田さんの小説好きだなって、ゾクゾクしながら読んで楽しませてもらいました。いまいち私の想像力が追いつかなかったのが幼生のウァブが泳ぐイメージ。誰かCGで再現して欲しいものです。

  • 本当に篠田さんは、どんなジャンルでもとても良く書ける。スゴイです。死角なし!

  • 南海の楽園が舞台の生物パニックミステリ。ミステリとしての面白さはもちろんですが、観光で成り立つ楽園の暗部とか生態系バランスの危うさとか、色々考えさせられる作品でした。

  • さすが篠田節子。相変わらずクオリティが高い。そして面白い。テーマの選び方も素晴らしい。目の付け所が良い。展開がスピーディーだし、論理的にも説得力がある。ほんとすごいな、篠田さん。読むたびに感心するばかりです。

    今回は動物パニックムービー。リゾート開発の現地環境破壊など、「ゴジラ」にも通じる問題提起には、日本人として胸が痛くなりました。

  • 篠田節子さんの、事態がだんだん収集のつかない状態に陥って行くパターン。不思議な両生類への愛情が先日読んだ「アクアリウム」と少しかぶる部分がある。
    私は両生類より爬虫類が好き。
    ジュラシックパークにでてきた小さな恐竜コンプソグナトゥスが襲ってくるイメージが浮かんだ。
    昔、フィリピンのセブ島で宿泊したホテルが、周りを高い冊で囲まれていて、門のところに銃を構えた守衛がいた光景を思い出しました。リゾートはもともとの現地の生活から切り離されているんですね。
    物語の設定、起承転結のバランス、最終的なオチ、どれも素晴らしいもので満足でした。
    篠田さんは環境問題に関心があるのかしら?
    これもまた主人公の男性視点のお話でした。
    あっけない感じもしたけれど、さらっと面白かった。

  • 良かれと思ってした事が必ずしも良い結果になるとは限らない。それは人間関係にも言える事なのだけれども。
    ウアブ見てみたい。けど、本当にちょっとした事で生態系って壊れてしまうものなのですね。人間も生態系の一つなのだとは思うのですが…他の生物への干渉が半端無いですよね。なんて言うかございますもっと調和して生きていきたいなぁと思ってしまった。

  • ウアブ、幼生の姿の描写を読んでも可愛いと思えなかった。
    アリは最強。ある意味ホラー小説。

  • 描写がリアルで、想像するとかなり気持ちが悪い。生態系を守る難しさと大切さが伝わってくる。

  • 南の島の楽園として名高いリゾート地に、正体不明の危険な生物が現れ、人々を襲い始める。やがて世界各地にも被害は及ぶようになり…。

    『夏の厄災』でも新種の疫病が流行るというパンデミックを扱っていたが、こちらは強烈な破壊力をもつ両生類が登場する。
    主人公が正体を探るうちに明らかになっていくのは、リゾート開発による自然破壊や生態系への影響など、人間のおごりによる深刻な環境問題だ。
    外部の人間が決死の覚悟で銃器をもって挑んでも駆除できない生物を、沈静化させた正体は皮肉で、さらにあらゆる自然と共生する地元の人々はたくましい。

    個人的には、共食いやらアリの攻撃などのリアルな描写は生理的に苦手で、むずむずしてしまう。
    でも、綿密な取材を元に書かれたと思われるリゾートの裏側にあるダークな実態は、直視すべき。南の島は好きで旅先にも選ぶことが多いが、安易に癒しを求めるなどとは言えなくなってしまった。
    それからタイトル、シンプルなのはいいけれど、もうひとひねりあってもよかったのでは。

  • 南の小さな島の泉でそっと生きてきた生物ウアブ。説明からだとウーパールーパーのようなもの。島が開発され泉が無くなることになり愛好者たちは隣の島のリゾートホテルの池に移植することにするが・・・
    自然と共生した島の暮らしに踏み込むリゾート開発、南国の自然を売りにしたホテルの敷地内は作られた自然だ、とか、ワニやイモリなど時には人間を襲う動物ともうまく共生してきた島の暮らしに相対するホテルの自然など、自然をそのまま守ることの難しさ、人間の都合によって自然を作り換えても、そうたやすく自然は屈しないぞ、といた警告を発している。

  • 【図書館本】うーん、かなり期待しすぎたせいか。どうも敵は小型の両生類ということで、イマイチワクワク感が湧かないのと、それぞれのキャラに感情移入もできずで、後半は流し読みしちゃった。後でネタばれサイトでも探してみてみよう。やっぱり動物ものパニックは、羆に限りますね。あー、お腹いっぱい(*_*;

  • 南の島を舞台としたパニックサスペンス。南の島のリゾート地に突如現れた、恐ろしい毒トカゲ。その正体を追ううちにたどり着く思いがけない真実……は、なんとなく見当のつくものなのですが。
    結局のところ、すべて人間の身勝手なのですね。古くからの伝承に記されていることも、それこそ真実そのものなのに、なかなか気づくことがなかったり。南国リゾートが安全で洗練された場所だなんて、それこそ驕り高ぶった国の人間の傲慢な幻想でしかないのだなあ、と。
    それでも。新たな道を見つける現地人の生き方は見事というほかなく。むしろ昔にはそれが当たり前だったんですけどね……自己都合の排斥だけでなく、こういう行動が必要だとは思うのですが。現代人には難しいかなあ。

  • ありそーで怖いよく出来た話だった。一気に読んだ。

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竜と流木の作品紹介

太平洋に浮かぶ美しい島、ミクロ・タタに棲む愛くるしい両生類。
彼らは島の守り神と言われている。

ところが、インフラ整備のために泉をつぶしてから
島の異変が始まった。

真っ黒で俊敏なトカゲのような生物が、昼となく夜となく島民を襲う。
咬まれると口中の毒でショック状態に陥り、最悪死ぬ者も出てきた。

広がり続ける被害。しかしこれは始まりに過ぎなかった……。

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