竜と流木

著者 :
  • 講談社
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感想 : 46
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062200660

感想・レビュー・書評

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  • 2019.9.23.読了

  • 篠田さんの『アクアリウム』と『夏の厄災』を足した感じ。
    ドキドキしながら一気読みしました。
    ただウアブの可愛い姿をうまくイメージ出来ず、主人公が夢中になってしまう気持ちにうまく乗っていけなかったのが残念。

  • 篠田節子のパニックホラー!
    やっぱはずさない。
    あっという間に読了。
    その上、生物多様性の問題を見事に突いていて、安易な選択がどんな恐ろしいことになる可能性があるのかとても勉強になった。

  • この著者はこういうのも書くんですね。架空の両生類の設定がリアルでその興味で読みました。登場人物のサイドストーリー的なエピソードもあまりなくストーリー展開に集中できました。

  • 人は、どこまでも罪深い。

  • 友達がウーパールーパーを飼い始めたせいか、どうしてもウアブの姿がそれにしか想像できず。
    ウーパールーパーも水にいれば、可愛い姿らしく、水から出すとヤモリ?になるとか。
    実際モデルは…どうなんだろう?

    だけど、さすが安定の篠田節子さん。
    比べるのはどうかと思うが、柚月裕子さんの作品を読んだ後なので、余計にそう思ってしまった。
    読んでいて安心感があるし。

    人間の都合で生き物を増やしたり減らしたりすることがいかに危険か、ゴミがもたらす思いもよらない進化、など。

    映像化してもいいかも…アリに襲われる場面なんか超怖いけど。

  • 侵略的外来種。
    人間のエゴが引き起こした災難。
    最後まで主人公は好きになれなかった。
    両生類に心寄せているのは分かるが、自分のしたことに覚悟がない。駆除するために行動を起こす人を、野蛮か歴史を知らない人と見下すようなところがあった。
    泣きながら捕まえて、殺すに忍びないからと、海に捨てる。沖縄やインドネシアに到達したのはお前のせいではないのか。
    可愛いから保護する、賢いから殺してはダメ、エコテロリストとあまり変わりないような。自宅の水槽はどうするのか。本当に黒トカゲにならないのか。情緒的なまま物語は終わった。彼の母親は精悍な男になったというけれども、同じことを繰り返しそう。

  • 解決編?がけっこうあっけない。半分自給自足の、金持ち老人のリゾートで成り立ってる島、アメリカの補助金なしでは成り立たない。本筋のテーマではないがこちらも考えさせられた。

  • アリが増えすぎ なんてことにはならないのかな。

  • アリ恐るべし、ぶるぶる。

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著者プロフィール

篠田節子 (しのだ・せつこ)
1955年東京都生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン‐神の座‐』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、19年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞。ほかの著書に『夏の災厄』『弥勒』『田舎のポルシェ』『失われた岬』、エッセイ『介護のうしろから「がん」が来た!』など多数。20年紫綬褒章受章。

「2022年 『セカンドチャンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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